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英語教材ラボ 小学校版

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小学校英語のゲーム大全|定番15種の使い分けと失敗しない回し方

小学校外国語で使う定番ゲーム15種を、ねらい別に整理しました。ポインティング・かるた・ミッシング・スリーヒント・チェーン・ステレオ・ジェスチャー当て・ビンゴ・神経衰弱・すごろく・インタビュー・ロールプレイ・4コーナー・仕分けリスニング・キーワードゲーム。それぞれのやり方、学年の目安、失敗しやすい点、実物の活動シート(無料PDF)へのリンクつきです。

公開 2026-08-16・更新 2026-08-30

英語の授業でゲームを使うのは、楽しませるためではありません。同じ表現を何度も口に出させるための装置だからです。定着には最低5回、できれば10回の出会いが要ると言われますが、練習だと言って10回言わせるのは無理があります。ゲームなら、子どもは自分から10回言います。

装置として機能しているかどうかは、次の2つで判定できます。

  1. 全員が声を出しているか(見ているだけの子が出ない形か)
  2. 1回で終わらないか(2回目があると、1回目で言えなかった子が言えるようになる)

この2つを満たさないものは、盛り上がっても英語の時間になりません。以下は、本サイトの34単元・87枚の活動シートで実際に使っている15種です。どれも単元パックの中に実物があります。

ねらいで選ぶ

ねらい向いているゲーム学年の目安
英語の音に慣れる(聞くだけでよい段階)ポインティング/仕分けリスニング/ステレオ3・4年が中心(5・6年も新しい語の直後に)
語を覚える・思い出すかるた/ミッシング/神経衰弱/キーワード3〜6年
表現を何度も言うビンゴ/チェーン/すごろく/4コーナー3〜6年
やり取りを続けるインタビュー/スリーヒントクイズ/ロールプレイ/ジェスチャー当て5・6年(3・4年もやさしい形で)

新しい語に出会った直後は「聞くだけ」のゲーム、言い方に慣れてきたら「言う」ゲーム、単元の後半は「やり取り」のゲーム。この順に並べると、1つの単元が自然に組み上がります。

音に慣れるためのゲーム

1. ポインティングゲーム

聞こえたものを指さすだけ。英語を言わなくてよいので、単元の1〜2時間目に最適です。教科書の絵ページでも、絵カードを黒板に貼っても成立します。

2. 仕分けリスニング

聞こえたものを、2つ以上のグループに分けて置く活動です。指さしより一段難しく、意味を聞き分ける必要があります。

  • やり方:カードを机に広げる → 先生が文で言う → 該当するカードを「すみか」「天気」などの枠へ動かす
  • 失敗しやすい点:枠のラベルが読めないこと。枠は6〜8つあってよく(本サイトの天気は8枠、大陸は6枠)、絵か地図で見分けられるかが分かれ目です。迷ったら「?の枠」を1つ置きます
  • 実物小4 天気小6 Made in マップ

3. ステレオゲーム

3〜4人が同時にちがう語を言い、聞き手が何と何が聞こえたかを当てます。音を「聞き分ける」耳が育ちます。

  • やり方:出題係が同時に言う → 聞き手が当てる → 交代
  • 失敗しやすい点:いきなり人数を増やすこと。1ラウンド目は2人、本番で4人。「4人のうち2人が同じことば」のひっかけまで行けたら上出来です
  • 実物小3 ごきげん・気持ち

語を覚える・思い出すためのゲーム

4. かるた

定番中の定番ですが、読み札を単語にしないのがコツです。文で読むと、子どもは文の中の1語を聞き取る練習になります。

5. ミッシングゲーム

黒板のカードから1枚を隠し、何がなくなったかを当てます。準備ゼロで、余った5分に使えます。

  • やり方:カードを見せる → 目を閉じさせる → 1枚隠す → What's missing?
  • 失敗しやすい点:隠す役を先生がやり続けること。子どもに渡すと出題側も英語を言います
  • 実物小4 文房具

6. 神経衰弱(マッチング)

大文字と小文字、絵と語など、対になるものを合わせます。文字指導と相性がよいゲームです。

7. キーワードゲーム

先生が語を言い続け、決めておいたキーワードが出たら消しゴムを取る。「聞き続ける」時間が長くなるのが利点です。

  • やり方:ペアで消しゴム1つ → 先生が語を並べて言う → キーワードで取る
  • 失敗しやすい点:手が机から離れて待つ姿勢になること。「手は頭の上」を決めておくと安全です
  • 実物小4 ほしいもの

表現を何度も言うためのゲーム

8. ビンゴ

9マスで十分です。マスに書くのは絵でも日本語でもよいことにすると、英語で書けるかどうかの差が出ません。

  • やり方:マスを自分で選んで書く → 相手を替えてたずね合う → そろったらビンゴ
  • 失敗しやすい点:列をそろえるのが目的化すること。そろった子には「サインをくれた人の名前を言えるか」を次の課題に
  • 実物小5 できること小3 身の回りABCさがし

9. チェーンゲーム

2つの型があります。積み上げ型は前の人のものをくり返してから自分の1つを足す形(and でつなぐ言い方が自然に身につきます)。受け渡し型はあいさつや名前を隣へ送っていく形です。

  • やり方(積み上げ型):We have a park. → We have a park and a library. → …と足していく
  • やり方(受け渡し型):Hello, I'm ○○. と言って隣へ。クラス全員で円になってよい
  • 失敗しやすい点:積み上げ型を大人数でやると後半が記憶力テストになること。積み上げ型は4人まで、受け渡し型はクラス全体で構いません
  • 実物小3 世界のあいさつ小5 町・道案内

10. すごろく

止まったマスの英語を言う、または相手を誘う。1つの盤で3〜4人が何度も同じ表現を言います。

11. 4コーナー

教室の4隅に選択肢を貼り、自分の答えのコーナーへ移動します。体が動くので、午後の授業でも眠くなりません。

  • やり方:質問を出す → 移動 → コーナーの中で理由や一言を言い合う
  • 失敗しやすい点:移動しただけで終わること。移動先で必ず1文言わせます
  • 実物小3 何がすき?

やり取りを続けるためのゲーム

12. インタビュー・ラリー

相手を替えながら同じ質問をくり返します。単元のゴールになることが多い形です。

  • やり方:たずねる → 答えをシートに書く → 相手を替える(1時間に4人まで)
  • 失敗しやすい点:人数を欲張ること。5人以上にすると、中間指導の時間が消えます
  • 実物小5 誕生日小3 色・好きなもの小4 曜日

13. スリーヒントクイズ

ヒントを大きいものから小さいものへ3つ出して当てさせます。しぼり込みの順番を考えること自体が思考・判断・表現の場面になります。

  • やり方:ヒント3つを作る → 1つずつ出す → Who is this? / What is this? で当てる
  • 失敗しやすい点:最初のヒントが具体的すぎて1問で終わること。ヒント1はわざとぼかすのがコツです
  • 実物小5 身近な人小3 これなあに?小3 何がすき?

14. ロールプレイ(お店・旅行代理店)

店員とお客に分かれてやり取りします。役があると、恥ずかしさが下がります。

15. ジェスチャー当て

動きだけで伝えて当てさせます。英語が出ない子でも参加でき、当てる側は英語を言うことになります。

同じ型を3回続けない

もう1つだけ、単元をまたいで気をつけることがあります。同じ型のゲームを3単元続けないことです。ビンゴが好きな学級だとビンゴばかりになりがちですが、3回目には子どもが飽きるのではなく、同じ力しか使わなくなるのが問題です。聞くだけの回、言う回、やり取りの回が、年間で一巡するように配ります。

本サイトの34単元は、この偏りが出ないように活動の型を配分してあります(同じ型が3単元続く箇所はありません)。単元をそのまま使えば、配分は自動的に整います。

ここまでは、単元を設計するときの話です。設計ではなく「今日、5分あまった」ときは、準備が要らず説明が10秒で終わるものだけを、のこり時間(5分・3分・1分)で並べたすきま5分の引き出しが教卓用にあります(5・6年と3・4年に1枚ずつ)。

1ゲームずつの手順・アレンジ・実物へのリンクはゲーム辞典にまとめました。各単元の8時間の流れは授業の進め方の記事から、実物は単元一覧から選べます。評価との関係は評価と所見のガイドにまとめています。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

読んだあと、そのまま印刷して使えます

小3から小6まで全34単元・298点の無料PDF。指導計画から評価までそろっています。

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