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英語教材ラボ 小学校版

単元別(5・6年)

小5 Unit 1 自己紹介の授業|8時間の流れと名刺こうかん会

NEW HORIZON Elementary 5 Unit 1「Hello, friends!」(Here We Go! 5 Unit 1 対応)の全8時間を、1コマずつの流れで書いた指導ガイドです。名前のつづりのたずね方をどこで出すか、名刺こうかん会の回し方と中間指導、書きワークの4線指導、第8時のパフォーマンステストまで。使う教材はすべて無料PDFでそろっています。

公開 2026-08-16・更新 2026-08-16

5年生の外国語がはじまる最初の単元です。教科としての英語は、ここから週2時間になります。子どもにとっては「英語の時間が増えた」だけでなく、はじめて評価がつく教科が1つ増えたということでもあります。

だからこの8時間の勝負どころは、英語の正確さではなく学級づくりのほうにあります。単元のゴールを「名刺こうかん会でクラスの友だちを知る」に置くと、英語が得意でない子も参加できる形になります。ここでは小5 Unit 1「はじめまして、5年◯組」の単元パック(NEW HORIZON Elementary 5 Unit 1 "Hello, friends!" / Here We Go! 5 Unit 1 "Hello, everyone." 対応)の14点を使って、8時間をそのまま流せる形にします。

8時間の見取り図

主な活動帯(はじめ5分)記録
1世界のあいさつを聞く・自分の名前を言う(I'm ....)歌/アルファベット帯
2好きなもの・ことの言い方(I like ....)Small Talk①「先生のすきなもの」
3What sport do you like? でペアインタビュー(すきなものビンゴ)歌/アルファベット帯
4名前のつづりをたずね合う+書きワーク①Small Talk①「名前のひみつ」
5名刺カードを作る・自己紹介の練習+書きワーク②歌/アルファベット帯◎行動観察(知識・技能)
6名刺こうかん会①(前半)→中間指導Small Talk②「すきな教科」◎行動観察(思考・判断・表現)
7名刺こうかん会②(後半)+聞くワーク→おわりにSmall Talk②「すきなものランキング」歌/アルファベット帯
8パフォーマンステスト+単元の振り返りなし(テストに使い切る)◎テスト(知技・思判表)+振り返りカード(態度)

記録に残す評価は3回だけです。1〜4時と7時は指導に徹します。態度は当日の一場面ではなく、振り返りカードの積み重ねで見ます。毎時間ぜんぶ記録しようとすると、8時間が見取りの時間になってしまいます。

第1〜2時:英語で名乗る形を1つに決める

最初の時間に決めておくと後がぶれないのが、名乗りの型です。この単元では Hello! I'm ○○. で通します。My name is .... も自己紹介では使われますが、3・4年の外国語活動から一貫して I'm .... で名乗ってきているので、5年でわざわざ増やしません。教科書に両方出てくる場合も、掲示する型は1つに絞ります。

第1時は世界のあいさつを聞くところから入ります。子どもが「英語=アメリカの言葉」だと思っている状態を、最初の5分でほどいておくと、あとの活動で「発音が下手」という遠慮が減ります。

第2時のSmall Talkでは、先生が本当に好きなものを話します。作った話は子どもに伝わります。ここで大事なのは長さではなく、日本語訳を挟まずに絵カードを見せながら話すことです。訳した瞬間に、子どもは日本語を待つようになります。

第3〜4時:つづりのたずね方を、必要になってから出す

How do you spell your name? は5年生にとって長い一文です。第3時までに「名刺を作る」という予告をしておくと、第4時に「相手の名前をどう書けばいいのか分からない」という困りが自然に生まれます。そこで出すと、覚える必然が生まれます。

書きワーク①では、自分の名前を大文字で書きます。ここで四線の使い方をていねいに見ておくと、以降の書く活動が楽になります。

  • 大文字は上の2部屋を使う(アルファベットの高さがそろう)
  • b、d、h、k、l、f、t は上に出る/g、j、p、q、y は下に出る
  • 語と語のあいだは、指1本ぶんあける

アルファベットの汎用教材には、四線のなぞりプリント、大文字・小文字ペアカード、ネームプレートがあります。名前のローマ字が不安な子は必ずいるので、第4時の前に机間指導で1人ずつ確認しておくと、当日つまずきません。

第5〜7時:名刺こうかん会と、中間指導の20分

この単元の主活動です。名刺は1人4枚作り、第6時と第7時で2人ずつ、合わせて4人と交換します。第6時はクラスの半分が動き、残りの半分は「いい反応みつけ係」として見る側に回ります(第7時に入れ替わります)。全員と交換させないのは、時間の問題だけでなく、余った名刺を持たない子が出るのを避けるためでもあります。

第6時の20分は、単元の山です。1回きりの活動にせず、必ず2回に割ります。

  1. 1回目(7分) 前半グループが交換して回ります。後半は「いい反応みつけ係」として見る側に
  2. あつめる(2分) 「言いたかったのに言えなかったこと」を日本語で出させます。日本語でよいと先に宣言しておきます
  3. 英語にする(3分) 出てきたものを板書して、全員で2回ずつ声に出します
  4. 自分の台詞にもどす(1分) 言えなかった子が、となりに1回言えたら準備完了
  5. 2回目(7分) 前半がもう1巡(同じ相手でもう1往復でもよい。2回目は必ず長くなります)

このサンドイッチの型は、先生がその場で英語を作らなくてよいように、補給表(「言いたかった」日本語→既習の英語)を活動シートの3枚目に付けてあります。英語が専門でない担任でも、表から書き写せば回ります。

第7時は後半グループとの交換と、聞くワーク(世界の子どもの自己紹介)です。聞き取れなくても、名前と好きなものが1つ拾えれば十分だと先に伝えておきます。

第8時:パフォーマンステストの日

45分をテストに使い切ります。1人約1分×35人で35〜40分かかるので、帯活動は置きません。班をA〜Dの4つに分け、1班終わるごとに役割がA→B→C→D→Aとずれていく形で回します。テスト中の待機班は、名刺あてクイズ・すきなものビンゴ2枚目(第3時に使った活動シートの予備)・振り返りカードの記入を、席で小声で進めます。

進行は6行です。先生が先に名乗る → つづりをたずねる → 好きなスポーツ → 好きな教科(余裕があれば) → 3秒だけ黙って待つ → お別れのあいさつ。この「黙る」1行を進行表に入れておかないと、先生が続けて聞いて終わってしまい、子どもから質問が返る場面が生まれません。回し方の詳細はパフォーマンステストの回し方にまとめています。

この単元でよくあるつまずき

  • ローマ字表記が不安な子がいる。第4時までに書きワーク①で全員の名前を確認しておきます。ヘボン式か訓令式かは学校の名簿にそろえれば十分です
  • 「好きなもの」が思いつかない子がいる。絵カードを2枚見せて Soccer? Or music? と選ばせれば、それで成立します。文の数で評価はしません
  • 名刺こうかん会が2周目で失速する。1人目が終わったら「言えるようになった人?」と挙手で確認し、そこから2回目に入ると空気が戻ります

単元の評価規準の作り方は評価規準の作り方、学期末の所見は所見の書き方へ。次の単元(Unit 2 誕生日)の進め方は小5 Unit 2 誕生日の授業にあります。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この単元の教材は、すべて無料PDFでそろっています

指導計画・Small Talk台本・絵カード・活動シート・書きワーク・評価14点。印刷するだけで45分が流れます。

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