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英語教材ラボ 小学校版

単元別(5・6年)

小5 Unit 6 注文の授業|値段を100円たんいに固定する8時間

NEW HORIZON Elementary 5 Unit 6「At a restaurant.」(Here We Go! 5 Unit 7「What would you like?」対応)の全8時間の進め方です。ていねいな What would you like? を説明せずに耳で分けさせる順番、値段を100円たんいに固定する理由、オーダー・ビンゴとお店屋さんロールプレイの中間指導、好き嫌いやアレルギーに踏み込まない立て方、第8時のテストまで。教材は無料PDFでそろっています。

公開 2026-08-17・更新 2026-08-17

お店屋さんごっこは鉄板の単元です。楽しくなるぶん、そのまま進めると2つのところで転びます。1つは「注文する=食べる」になってしまうこと。好き嫌いやアレルギー、家庭の食事の話に近づいてしまいます。もう1つは値段で、3けたの数が言えないせいで、いちばん大事な会話の往復が消えます。

どちらも設計で外せます。第1時に「これは食べる活動ではなく、お店の人に伝える練習です」と宣言してしまうこと。Small Talkの設定も「今日のごはん」ではなく「夢のレストラン」にすること。そして値段は100〜900円の100円たんいに固定すること。この3つを先に決めておくだけで、8時間が安全な場所になります。ここでは小5 Unit 6「レストランで注文しよう」の単元パック(NEW HORIZON Elementary 5 Unit 6 "At a restaurant." / Here We Go! 5 Unit 7 "What would you like?" 対応)を使います。

8時間の見取り図

主な活動帯(はじめ5分)記録
1レストランのやり取りを聞く(Do you want ...? と What would you like? を聞きくらべる)歌/チャンツ
2食べ物・飲み物の言い方練習(絵カード)+オーダー・ビンゴ1回戦(活動1)Small Talk①話題1(先生の夢のレストラン)
3値段の言い方(100〜900)How much is it? — It's ... yen.歌/数のチャンツ(100〜900)
4オーダー・ビンゴ2回戦=値段入り(活動1)+書きWS①Small Talk①話題2(注文とねだん)
5グループでオリジナルメニューづくり(活動2の準備)歌/チャンツ◎行動観察(知技)
6お店屋さんロールプレイ①→中間指導歌/キーフレーズ暗唱◎行動観察(思判表)
7世界の食べ物とお金を聞く(教科書OH)+ロールプレイ②→おわりに人気メニューランキング発表歌/チャンツ
8パフォーマンステスト(注文のやり取り)+単元の振り返りなし——テストに使い切る◎テスト(知技・思判表)+振り返りカード(態度)

第1〜2時:ていねいな言い方は、説明せずに聞き分けさせる

What would you like? は、5年生が出会う最初の「ていねいな言い方」です。ここで would の説明を始めると全員が固まります。第1時にやることは1つで、Do you want ...? と What would you like? を場面ごと続けて演じ、耳で区別させることです。

友だち役として Do you want pizza? と言い、次に店員役に切り替えて Hello. Welcome. What would you like? と言う。ALTがいない日は先生1人で二役でかまいません。帽子やエプロンを持ちかえるだけで、子どもは場面の切りかえを理解します。文法の説明は最後までしません。

第2時は絵カード16枚です。主菜が8枚(hamburger・pizza・spaghetti・curry and rice・sushi・steak・sandwich・french fries)、サイドとデザートと飲みものが8枚(salad・soup・cake・ice cream・parfait・pudding・juice・milk)。値段は絵にせず、活動シートのメニュー表であつかいます。

そのままオーダー・ビンゴ1回戦へ。ビンゴのマスは9つで、絵でも英語でもかまいません。先生がお客さんになって注文し、自分のメニューにあったら○をつけます。ここでのコツは2つ。読み上げ表を作らずに絵カードの山から引いてその場で文にすること、そして必ず文で言うことです。hamburger! と単語で言うのではなく、What would you like? — I'd like a hamburger, please. の2文セットで聞かせると、注文の型が耳に残ります。第2時は1回戦でやめます。2回戦は第4時の分なので、ここで使い切らないでください。

第3〜4時:数の壁を先に取り除く

第3時は値段です。帯も数のチャンツ(100〜900)にそろえます。How much is it? — It's 400 yen. の往復を、数を替えて何度も通します。

値段を100円たんいに固定するのは、数の壁で止まるとやり取りの往復そのものが消えるからです。数が苦手な子には、値段を100・300・500の3種だけにしたメニューを渡します。品数もやり取りの回数も、ほかの子と同じにできます。値段は「お店ごっこのお金」だと言い添えて、家の買い物やおこづかいの話には広げません。

第4時はビンゴ2回戦、値段入りです。先生が客と店の2役をやります(ALTがいれば客が先生、店がALT)。ここで大事なのは、値段を必ず「いま注文した1品のねだん」として言うこと。1回戦は2枚引いて2品まとめてもよいのですが、2回戦は1品ずつにすると、どのマスに書くか迷いません。同じ紙が2時間分の教材になります。

書きワーク①は I'd like pizza, please. をなぞってから、ことばバンクを見て食べ物で1文、飲みものかデザートでもう1文。アポストロフィの位置と、please の前のコンマだけ確かめれば十分です。

第5〜6時:ロールプレイと、20分のサンドイッチ

第5時にグループでオリジナルメニューをつくります。4品と値段を決めるだけです。知識・技能の見取りはここで、メニュー表の英語と値段を見ます。絵カードを見て書き写せていればよく、つづりの正確さは問いません。色ぬりやかざりつけは家庭学習やすきま時間へ。英語の時間に色はぬらせません。つくる日と使う日を分けるのが、この単元の時数リアリズムです。

第6時の主活動20分は2回に割ります。

  1. 1回目(0–7分) ロールプレイ1回目。店2人・客2人で、客は2つの店を回ります(1組1分厳守)。先生は「言えなくてつまった顔」を見つけて回ります
  2. あつめる(7–9分) 言いたかったのに言えなかったことを日本語で出させます。班で1つ選んで記録役が発表すれば、全体で3〜4個そろいます
  3. 英語にする(9–12分) 補給表から近いものを黒板に書き写し、全員で2回ずつ声に出します
  4. 自分の台詞にもどす(12–13分) 言えなかった子が、となりに向かって1回言えたら準備完了
  5. 2回目(13–20分) 店と客を交代してロールプレイ2回目。相手は同じでもよく、2回目は必ず長くなります

補給の当たりは店側にあります。Anything else? が言えると2品目に進み、This is nice!We have cake! が言えるとメニューをすすめられます。We have ~. は町の単元で使ったことばの再会なので、思い出させると子どもは得意顔になります。客側は Do you have pizza?Water, please.、まよったときの One moment, please. の3本で十分です。

中間指導で取り上げるのは、Here you are. まで言い切った組と、One more time, please. で聞き返した子の2つ。やり取りは、終わり方と立て直し方で決まります。2回目のあとに「1回目より往復が増えた人?」と挙手で確かめて終えると、増えた実感がそのまま学びの証拠になります。

第7〜8時:ランキングと、テストの日

第7時は教科書のOver the Horizon(世界の食べ物とお金)とロールプレイ②、おわりに人気メニューランキングの発表です。ロールプレイは1組1分厳守、店員とお客の交代は2回まで。延ばすと本番②が消えます。

第8時はテストです。45分を使い切るので帯は置きません。先生が店員、児童がお客で1対1、約1分×全員。教室前方の「先生のお店」に黒板用のメニュー表を1枚置き、値段はそこから読みます。自分のグループのメニュー表を持って来てもかまいません。

班をA〜Dに分け、1班終わるごと(9〜10分)にA→B→C→D→Aと役割が1つずれます。待機の3班は、Bが自分たちのお店でロールプレイの延長戦(小声)、Cがお店ごっこビンゴ(1人ずつ交代で絵カードを1枚引いて I'd like ..., please. と言い、あった人は△をつける)、Dが振り返りカードの「単元のまとめ」。1班8〜9人・約1分×35人で35〜40分です。

進行は5行です。Hello! Welcome to my restaurant. であいさつし、What would you like? で注文を受け、OK. Anything else? で2品目に誘い、How much is it? が子どもから出るかを見る。出なければ先生から It's ... yen. と言って反応を見ます。最後は Here you are. — Thank you! See you! まで。

a や an のつけ忘れも複数形も減点しません。値段の聞き取りの正確さも評価せず、聞き返せたらむしろ加点です。緊張の強い子は、先生がお客・児童が店員で1往復してから役を交代し、お客として1品だけ注文させます。店員役だけで終えると I'd like ..., please. と How much is it? が出ないので、知識・技能が見取れなくなります。

この単元でよくあるつまずき

  • 値段が言えなくて会話が止まる。100円たんいへの固定に加え、数が苦手な子には100・300・500の3種だけのメニューを渡します。黒板のメニュー表は第3時からずっと掲示しておきます
  • ビンゴが「そろえる競争」になる。Bingoになっても最後まで聞くルールを先に決めておきます。○がついたら小さい声で I'd like ~, please. と言わせると、聞く活動が話す活動に変わります
  • 注文が1往復で終わる。店員は Here you are.、お客は Thank you. まで言い切ってから交代する、を最初に約束します。言えない子は絵カードの指さしで注文して構いません(I'd like this, please. で成立します。指さしは減点しません)

前の単元は小5 Unit 5 道案内の授業、次の単元は小5 Unit 7 日本のすてきの授業にあります。テスト当日の回し方はパフォーマンステストの回し方、食べ物の好みに触れずに書く所見の型は所見の書き方へ。ほかの単元の流れは授業の進め方の一覧から選べます。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この単元の教材は、すべて無料PDFでそろっています

指導計画・Small Talk台本・絵カード・活動シート・書きワーク・評価7点。印刷するだけで45分が流れます。

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