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英語教材ラボ 小学校版

単元別(5・6年)

小5 Unit 4 身近な人紹介の授業|He/She が必要になる伝言リレー

NEW HORIZON Elementary 5 Unit 4「Who is this?」の全8時間の進め方です。紹介する人を家族に限定しないための設計、can から He/She can ... well. へ進む順番、できることリレーで三人称が必要になる仕掛け、だれでしょうクイズの中間指導、第8時のテストまで。教材は無料PDFでそろっています。

公開 2026-08-17・更新 2026-10-12

「身近な人を紹介しよう」と聞くと、教室はすぐ家族の話に向かいます。気をつけたいのはそこです。紹介する相手を家族だと決めたとたん、写真を持ってこられない子や、家族の話をしたくない子が目立ってしまいます。

だから紹介する人は、先生でも、習い事のコーチでも、きょうだいでも、友だちでもよいことにします。写真は持ってこないことにして、絵と名前カードだけで進めます。第1時の紹介と第2時のSmall Talkで先生が棒人間の絵を見せておけば、写真がないことは話題になりません。ここでは小5 Unit 4「身近な人を紹介しよう」の単元パック(NEW HORIZON Elementary 5 Unit 4 "Who is this?" 対応)を使って8時間を組み立てます。

もう1つ。自分以外のだれかを He と She で紹介する初めての単元ですが、三人称の -s の説明はしません。He can swim. のような can の文なら -s が出ないからです。教科書がこの並びになっているのは、文法の壁なしに「人のこと」を話せる場所を先に用意するためだと考えています。

8時間の見取り図

時主な活動帯(はじめ5分)記録
1先生の大切な人(家族・友だち・学校の人)の紹介を聞く(This is my .... に出会う)歌/チャンツ—
2家族・人の言い方練習(絵カード)+「わたしの人カード」を4枚つくる(活動3)Small Talk①話題1(先生の家族)—
3できること(can)の復習→ He/She can ... well.+人カードに「できること」を足す(活動3)歌/チャンツ—
4できることリレー(活動2)+書きWS①Small Talk①話題2(この人、だあれ?クイズ)—
5人カード4枚から1人を選び「だれでしょうクイズ」を作る(活動1)歌/チャンツ◎行動観察(知技)
6だれでしょうクイズ大会①→中間指導+書きWS②(人がらの文)Small Talk②話題1(先生の友だち)◎行動観察(思判表)
7きくワーク(世界の子どもの「大切な人」)+クイズ大会②→おわりにクイズ名場面3選Small Talk②話題2(質問を1つ返す)—
8パフォーマンステスト(紹介+Q&A)+単元の振り返りなし——テストに使い切る◎テスト(知技・思判表)+振り返りカード(態度)

第1〜2時:紹介される人への敬意を、初回に確認する

第1時は先生の大切な人を3人紹介するところから入ります。1人は家族でない人(友だちや学校の人)にします。This is my mother. She can cook well. と、棒人間の絵を見せながら1人2〜3文で十分です。写真は見せません。絵はうまくないほうがいい。笑いが起きて場があたたまりますし、「絵でOK」が子どもにも伝わります。

この時間にもう1つ言っておきます。「その人が聞いてもうれしい紹介にしよう」。からかいの芽は、出てから摘むより初回に摘むほうがずっと安上がりです。第5時に見た目をネタにする子が出てから注意すると、その子だけを叱った形になってしまいます。

第2時は絵カード16枚で人の言い方をそろえます。father から grandmother、baby、friend、teacher までの9枚と、cook・sing・dance・run fast・play the piano・draw・play soccer の7枚。ミッシングゲームは2回までと決めておきます。楽しいので延びますが、延びた分は必ず後半の活動から引かれます。後半は「わたしの人カード」に紹介したい人を4人。家族でなくてよく、名前は日本語で、He か She に○をつけるところまでです。

第3〜4時:He/She は「教えたくなる」から必要になる

第3時は Unit 3 の can を復習してから He/She can ... well. へ。ここを文法として教えると手が止まるので、言い方だけを音でそろえます。後半は人カードの4人に、できることを1つずつ絵でかき足します。

第4時のできることリレーが、この単元の設計の要です。ペアの相手に Can you swim? などで3つ取材してメモを取り、相手を替えて、さっき聞いたことを He/She can .... で別の人に伝える。最後は席のまま、本人に Really? と確かめます。合っていたら本人が That's right! と答えます。合った数やポイントは数えません。

肝は相手を替えた直後です。「さっきの話、だれかに教えたくない?」——この一言で三人称が必要になります。文法から入るのではなく、必然から入る。この順番だけは崩さないでください。

ルールを1つ足します。No だったことは伝言しない。できることだけをリレーする。 人間関係の保険なので、活動を始める前に明示しておきます。取材メモは○×だけで構いません。書くことより聞くことに時間を使わせます。

書きワーク①は This is my mother. をなぞってから、ことばバンクを見て2文書き写す形です。He と She は文のはじめだから大文字、my のあとの mother は小文字のまま。書くときの迷いはほぼここに集中します。

第5〜6時:3ヒントクイズと、20分のサンドイッチ

第5時にクイズを作り、第6時と第7時で大会をします。作る日と使う日を分けるのが時数のリアリズムで、1時間に詰めると崩れます。

クイズカードは4行です。ヒント1(大きく)This is my ....、ヒント2(できること)He/She can ... well.、ヒント3(とっておき)、そしてこたえ。大きいヒントから小さいヒントへしぼり込むほど、すぐにバレないいいクイズになります。第5時の知識・技能の見取りは、カードに書いた文ではなく、できたクイズをとなりの人に言ってみる練習の10分で行います。答えはまだ言わず、大会までひみつにします。

第6時の主活動20分は、中間指導をはさんで必ず2回に割ります。

  1. 1回目(0–7分) 班で2人が出題。先生は「ヒントでつまった子」を見つけて回ります
  2. あつめる(7–9分) 言いたかったのに言えなかったことを班で1つ選び、3〜4班が席で日本語で言います。出題側と回答側の両方から拾います
  3. 英語にする(9–12分) 補給表の8本から近いものを黒板に書き写し、全員で2回ずつ声に出します
  4. 自分の台詞にもどす(12–13分) 言えなかった子が、となりに向かって1回言えたら準備完了
  5. 2回目(13–20分) 残りの問題へ。答えのあとのひとことまでがクイズです

補給は答える側のことばに寄せます。ヒントの3文はカードにもう書いてあるので、大会が盛り上がるかどうかは答える側の声で決まるからです。とくに He? She? は1語ですが、この単元でいちばん大事なちがいを聞ける質問です。ヒントが足りなければ One more hint, please.、当たったら That's right!、おしければ Nice try!。

のこりの8分は、かきかたワーク②(She is kind. をなぞり、バンクから1文写す)と振り返りです。写すのはクイズで言えた文だけにします。

第7〜8時:名場面3選と、テストの日

第7時はきくワーク(世界の子どもの「大切な人」)とクイズ大会②です。大会②は、となりの班と2人ずつ入れかわって同じクイズを新しい相手に出し、答えのあとに聞く人が質問を1つ返します(Can he swim? / Really?)。帯の Small Talk で先生が3秒だまって待つのは、この「返す」の下ごしらえです。クイズは1人1問厳守で、2問目は「延長戦カード」としてこの時間に置きます。おわりの4分の「クイズ名場面3選」は、心にのこった「ことば」を班で1つ選び、希望した班が席で言います。だれのクイズかは言いません。

第8時はテストです。45分を使い切るので帯は置きません。先生と1対1で約1分×全員、30秒の紹介と先生からの質問1つ。持って来るのは人カードかクイズカードの1枚です。写真は使いません。

班をA〜Dに分け、1班終わるごと(9〜10分)にA→B→C→D→Aと役割が1つずれます。待機の3班は、Bがだれでしょうクイズの延長戦(小声)、Cができることリレーの取材メモを班の中で聞き足す(立ち歩かない)、Dが振り返りカードの「単元のまとめ」。1班8〜9人・約1分×35人で35〜40分の計算です。

進行は5行。Hello! Who is this? で始め、児童の紹介2〜3文を受け、Nice! Can he[she] cook? と追いかけ質問を1つ。そこで3秒だまって待ちます。子どもから Can you ... too? のような質問が返ってきたら思考・判断・表現のaです。最後は Great! Thank you. See you! まで。

He と She の言いまちがいは減点しません(言い直せたらむしろ◎)。紹介した人が家族かどうかも、声の大きさも評価には関係ありません。緊張の強い子は、子どもがヒントを言って先生が当てるクイズ形式に切り替えて構いませんが、当てたあとの追いかけ質問(Can he[she] cook?)は必ず1つ入れます。ここを落とすと、やり取りの力が測れなくなります。

この単元でよくあるつまずき

  • He と She が入れかわる。人カードに He か She の○を先につけさせておくと、本番で迷いません。第5時のはじめに、人の絵カードを見てすぐ He? She? と言う練習を入れるのも効きます。言っている最中には直しません
  • 写真の有無で差が出る。写真は持ってこないことにします。先生も第1時から棒人間の絵で見せておけば、絵と名前カードが「代わり」ではなく普通のやり方になります
  • ヒントが見た目いじりになる/こたえを先に言ってしまう。ヒントは「その人のすごいところ・すてきなところ」限定だと初回に釘を刺します。ヒント1を大きくぼかす形(This is my family. とだけ言う)を第5時に先生のクイズで見せておくと、しぼり込みの面白さが全体に伝わります

前の単元は小5 Unit 3 できることの授業、次の単元は小5 Unit 5 道案内の授業にあります。紹介した人が「だれか」に触れずに書く所見の型は所見の書き方、テスト当日の回し方はパフォーマンステストの回し方へ。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この単元の授業で配る紙は、すべて無料PDFでそろっています

指導計画・Small Talk台本・絵カード・活動シート・書きワーク・評価の14点。印刷するだけで45分が流れます。

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