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英語教材ラボ 小学校版

単元別(5・6年)

小5 Unit 8 あこがれの人の授業|Why? に1文返せるまでの8時間

NEW HORIZON Elementary 5 Unit 8「Who is your hero?」(Here We Go! 5 Unit 5「My hero is my brother.」対応)の全8時間の進め方です。強さや有名さを競う時間にしないための第1時の一手、Who am I? なりきりクイズで is good at .... を浴びる順番、家庭の事情に踏み込まないヒーローの選ばせ方、Why? のあとを立て直す中間指導、第8時のパフォーマンステストまで。教材は無料PDFでそろっています。

公開 2026-08-17・更新 2026-08-17

ヒーロー、と聞いた5年生がまず思い浮かべるのは、強い人か有名な人です。そのまま走らせると、この単元は「だれのヒーローがすごいか」の品評会になります。もう一つ心配なのが、家族の話ばかりに寄っていくこと。だれを選んだかで教室に差が生まれる形は、避けたいところです。

効く一手は、第1時にあります。先生が自分のヒーローとして、やさしい人・話を聞いてくれる人を先に挙げてしまうことです。Small Talkの台本では、おばあちゃんの天ぷらが世界一で、そしてとてもやさしい、という順で話します。写真がなくても棒人間の絵でかまいません(むしろ笑いが起きて場があたたまります)。この1分で、教室のヒーローの基準が作り直されます。

そのうえで、家族でなくてよいと明言します。先生、コーチ、お店の人、友だち、地域の人、本の中の人。6年生のあこがれの先ぱいでも成立します。ここでは小5 Unit 8「あこがれの人を紹介しよう」の単元パック(NEW HORIZON Elementary 5 Unit 8 "Who is your hero?" / Here We Go! 5 Unit 5 "My hero is my brother." 対応)の7点で、8時間を組みます。

8時間の見取り図

主な活動帯(はじめ5分)記録
1先生のヒーローの話を聞く(Who is your hero? に出会う)歌/チャンツ
2職業の言い方+Who am I? なりきりクイズ(活動1)Small Talk①話題1(先生のヒーロー)
3U3・U4で使った can から is good at .... へ+人がら(kind / funny / brave)歌/チャンツ
4マイヒーロー・カードの下書き(活動2)+書きWS①Small Talk①話題2(学校のヒーロー)
5ヒーローカードを仕上げ、ペアで練習(3文+なぜ?)歌/チャンツ◎行動観察・カード点検(知技)
6ヒーロー紹介大会①(相手を替えて3人)→中間指導歌/キーフレーズ暗唱◎行動観察(思判表)
7世界の仕事・はたらく人の話を聞く(教科書OH)+紹介大会②→おわりにヒーロー図鑑お披露目歌/チャンツ
8パフォーマンステスト(紹介+Q&A)+1年間の振り返りなし——テストに使い切る◎テスト(知技・思判表)+振り返りカード(態度)

第1〜2時:うごきだけで、is good at .... を浴びる

第2時のWho am I? なりきりクイズ(活動シート1)が、この単元の入口です。先生が職業になりきって動きます。声は出しません。ちょうしんきを胸に当ててうなずく、ホースをかまえて水をかける、フライパンをふって味見をする。そのあとに英語のヒントを1つだけ言います。This hero is good at cooking. のように。

答えは絵カードを指しても日本語でもかまいません。正解が出たら、全員で He [She] is good at ~. と言い直すところまでが1問です。ここを省くと、当てっこで終わって英語が口から出ません。

前半8問は先生が出題、後半8問は子どもがカードを1枚引いてなりきります。時間が足りない日は前半8問でやめて、後半は朝の時間や雨の日に回してかまいません。

先生に要るのは演技力ではなく、思い切りだけです。最初の3問を大げさすぎるくらいにやってしまえば、あとは子どもが動きます。先生が恥ずかしがると、教室も動きません。

もう一つ、答え合わせの文で He と She を1問ごとに入れかえます。この仕事は男の人、この仕事は女の人、という結びつきを教室に作らないための一手でもあります。

第3〜4時:can の続きとして、is good at を渡す

第3時は、U3で出会いU4で He/She に広げた can から橋を架けます。can は事実、is good at と is kind は「その人らしさ」。この違いは説明せず、先生モデルの中で並べて聞かせれば十分です。

is good at は be動詞なので、三人称単数の -s の壁がありません。ここでも文法の説明はせず、音のかたまりで入れます。U4の He/She can と同じ作戦です。教科書がこの並びになっているのは、それが理由です。

人がらのことばは kind / funny / brave から入り、活動シート2のことばバンクに friendly / cheerful / smart / cool / gentle まで用意してあります。ただし第3時で全部は要りません。3つ言えれば、カードは書けます。

第4時はマイヒーロー・カードの下書きと、書きワークシート①。My hero is my sister. をなぞってから、ことばバンクで My hero is ~. と He [She] is good at ~. を書き写します。good at のあとが cooking のように形の変わる語と、soccer のようにそのままの語がある——この説明もしません。並べて見せるだけにします。書きワークの3ブロック目は、宿題に回してかまいません。音声で言えていることが先です。

Small Talkの話題2は「学校の中のヒーロー」。保健室の先生を挙げて、She is good at listening. と話す台本になっています。だれも思いつかない子には、その場で選択肢を板書して選ばせます(my family / my friend / my teacher / my coach / a soccer player)。指さして選べたら That's nice! で成立です。

第5〜6時:カードと、20分のサンドイッチ

第5時にカードを仕上げてペアで練習、第6時が紹介大会①。カードの3文(だれ/得意なこと/人がら)に、「なぜその人?」のらんが1つ付いています。ここは日本語でかまいません。日本語で書けていれば、英語にできるところだけ英語になります。知識・技能の見取りは、カードの3文で。He/She の選び分けと is good at の形が書けているかを見ます。

第6時の主活動20分を、時間を足さずに2回へ割ります。

  1. 1回目・0〜7分 紹介大会の1人目→2人目(1人2分×2人)。先生は「Why? に答えられなかった子」を見つけて回ります
  2. あつめる・7〜9分 言いたかったのに言えなかったことを、日本語でOKと先に宣言して集めます。紹介側と、Why? のあとで止まった聞く側の両方から
  3. 英語にする・9〜12分 補給表から近いものを黒板へ書き写し、全員で2回ずつ声に出します。先生がその場で英語を作らなくていいように、表が用意してあります
  4. 自分の台詞にもどす・12〜13分 さっき言えなかった子が、となりに向かって1回言えたら準備完了
  5. 2回目・13〜20分 3人目へ。「Why? に1文返せたら5年生の卒業級」と言って始めます。もう一度言いたい相手のところへ戻ってもかまいません

この単元の補給は、Why? のあとの立て直しに全振りします。Why? と聞かれたら、人がらの文をゆっくりもう一度——He is kind. と言えば、それがもう理由です。because はまだ使わせません。聞き取れなかったときの Who? One more time, please.、たしかめの Good at soccer?(語尾を上げてくり返すだけ)。この3本で、会話はほぼ落ちなくなります。

「命の恩人」「そんけいしている」のような大きなことばが出たら、無理に英語にしないでください。人がらのことば(kind / funny / cool)に近づけてみよう、今日は日本語とジェスチャーでOK、と返します。その場でまちがった英語を作らないことがいちばん大事です。

2回目のあと、「Why? と聞けた人? 答えられた人?」と挙手で確かめて終えます。増えた実感が、そのまま卒業前の自信になります。

第7〜8時:紹介大会②と、テストの日

第7時は教科書のOver the Horizon(世界の仕事・はたらく人)を聞いてから、紹介大会②。進行は第6時の台本のまま回せます。おわりにカードを黒板へ貼れば、クラスのヒーロー図鑑のお披露目になります。

第8時はテストと、1年間の振り返りです。この日は帯を置かず、45分をテストに使い切ります。先生と1対1で約1分、30秒の紹介に質問を1〜2つ。1班8〜9人・約1分×35人で35〜40分。マイヒーロー・カードは持って来てよく、黒板の3文の型も掲示したままにします。見ないで言えたかどうかは評価しません。

先生の質問は、Hello! How are you? のあいさつから Who is your hero? へ。What is he [she] good at? で得意なことを引き出し、答えにくそうなら Is he [she] good at sports? と2択に落とします。最後が Is he [she] kind? — Why? で、ここは Yes +1語でも十分です。話し出せない子には、先生が先に自分のヒーローを1文紹介してから始めます。

待っている3班は、BがWho am I? なりきりクイズの班戦(出題は子ども・うごき中心なので静かです)、Cがマイヒーロー・カードの伝え合い延長戦(小声で、相手を替えて2人。聞く人は Why? を1回)、Dが振り返りカードの1年間のまとめ。1班終わるごとに、役割がA→B→C→D→Aとひとつずれていきます。

評価しないものも決めておきます。He と She の言いまちがい(言い直せたら、むしろ◎です)、だれをヒーローに選んだか、発音の正確さ、声の大きさ。上に見るのは、カードを見せる・ジェスチャーを添える・言い直すといった、伝えようとする工夫のほうです。

この単元でよくあるつまずき

  • ヒーローが決まらない。第1時に先生が3人ぶんの例(家族/学校の人/がんばっている人)を示しておきます。それでも決まらない子には、板書の選択肢から指さして選ばせれば成立します
  • He と She が入れかわる。カードの名前らんに、he か she を先に○で囲ませておくと、あとの3文がそろいます。テストでも減点しません
  • 有名人を選んで、外見や持ち物の話になる。選ぶこと自体は止めません。「その人のどこがすごい?」と必ず聞き返して、得意なことと人がらへ言葉を寄せます。カードのルールにも「見た目や持ち物のことは言わない」と入れてあります

前の単元は小5 Unit 7 日本のすてきの授業、can から始まった流れは小5 Unit 3 できることの授業にあります。6年の最初の単元へは小6 Unit 1 たからものの授業、この日の所見の書き方は所見の書き方へ。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この単元の教材は、すべて無料PDFでそろっています

指導計画・Small Talk台本・絵カード・活動シート・書きワーク・評価7点。印刷するだけで45分が流れます。

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