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英語教材ラボ 小学校版

単元別(5・6年)

小6 Unit 2 一日の生活の授業|頻度の4段を体感で入れる8時間

NEW HORIZON Elementary 6 Unit 2「My Daily Schedule」(Here We Go! 6 Unit 3「What time do you get up?」対応)の全8時間の進め方です。always・usually・sometimes・never を説明せずに体感で入れる順番、一日タイムラインならべの読み上げ方、一日紹介の中間指導、生活習慣の指導と英語の評価を混ぜないための線引き、第8時のテストまで。教材は無料PDFでそろっています。

公開 2026-08-17・更新 2026-08-17

一日の生活は、教室でいちばん差の出やすい題材です。起きる時刻も寝る時刻も、塾や習い事の有無も、家の手伝いも、子どもが自分で選んだことではありません。それを英語の時間に並べて見せ合うと、単元のねらいと関係のないところで空気が固くなります。

そこでこの8時間は、焦点を「何をしているか」ではなく「いつ・どのくらい」に寄せてあります。時刻は「だいたい」でよい、言いたくない時間帯は空けたままでよい——この2つを第1時のうちに宣言してしまうのが、いちばん効く配慮です。ここでは小6 Unit 2「わたしの一日を紹介しよう」の単元パック(NEW HORIZON Elementary 6 Unit 2 "My Daily Schedule" / Here We Go! 6 Unit 3 "What time do you get up?" 対応)を使います。

もう1つ、この単元には設計上の縛りがあります。文の主語を I だけに閉じてあることです。一日の生活は「〇〇さんは6時に起きるらしい」と言いたくなる題材ですが、三人称の -s はこの時点で未習です。取材の結果を全体で共有するときは、文にして言わせずに数で扱います。

8時間の見取り図

主な活動帯(はじめ5分)記録
1先生の一日の話を聞く(What time do you get up? と一日の動作に出会う)歌/チャンツ
2一日の動作の言い方練習(絵カード)+一日タイムラインならべ(活動1)Small Talk①話題1(先生の朝)
3時刻のたずね方 What time do you usually ...? /ペアで時刻さがし歌/チャンツ
4頻度のことば4段を体感→わたしの一日リサーチ(活動2)+書きWS①Small Talk①話題2(先生がときどきすること)
5「わたしの一日」タイムラインを4文に組み立てる(活動2の上段を仕上げる)歌/チャンツ◎行動観察(知技)
6一日紹介①(グループ発表→質問タイム)→中間指導歌/キーフレーズ暗唱◎行動観察(思判表)
7世界の子どもの一日を聞いて比べる(教科書OH)+一日紹介②→おわりにクラスに多かった usually の1日ベスト3発表歌/チャンツ
8パフォーマンステスト(やり取り)+単元の振り返りなし——テストに使い切る◎テスト(知技・思判表)+振り返りカード(態度)

準備物にひとつだけ、ふだん英語の授業で出さないものがあります。黒板用の時計(模型かマグネット時計)です。時刻はこの1つで毎回そろえます。あとで書くとおり、テスト席にも置きます。

第1〜2時:先生の一日は、あえて平凡でいい

第1時の先生モデルは、起きる・顔を洗う・歯をみがく・寝る、くらいで足ります。凝った一日を見せると、子どもは「話すに値する一日」を探しはじめてしまいます。平凡な一日で通すほうが、あとの活動で全員の手が動きます。

第2時のSmall Talkでは、黒板の時計を 6:30 に合わせてから I usually get up at six thirty. と言います。板書の数字と口の音は必ずセットにします。6:30 は読めても six thirty が出てこない子は、6年生でもかなりいます。台本には「でも日曜日は…ときどき9時に起きます!」というオチが入れてあります。ここで笑いが起きたら、その日のSmall Talkは成功です。

主活動は一日タイムラインならべ(3〜4人グループ・15分)。絵カード16枚をまん中に広げ、先生の読み上げた文を聞いて、聞こえた時刻の場所にカードを置きます。1回戦のマスは 6:00/7:00/8:00/12:00/16:00/19:00/20:00/21:00 の8つです。

読み上げは必ず文で行います。breakfast! のような単語読みにすると、時刻と頻度が耳を素通りします。それと、子ども側のきまりが1つ。カードは置いた人がその文を言うまで完成ではない——置くだけの活動にしない仕掛けがこれです。

第3〜4時:頻度の4段は、説明より体感

always・usually・sometimes・never を日本語訳で並べても、手は動きません。「学校のある5日でいうと?」に置きかえて、always=5日、usually=4日、sometimes=1〜2日、never=0日 を指で示すと一発で入ります。黒板の左から4段を柱のように貼っておき、単元中ずっと残します。

同じ活動シート1の2回戦が、この体感を確かめる場です。2回戦では先生は時刻を言いません。手がかりを頻度のことばだけに絞ると、4段が耳に残ります。第2時にここまで届かなければ、朝の時間や雨の日に回してかまいません。

第4時から活動シート2「わたしの一日リサーチ」に入ります。上段に自分の一日を4つ書き、下段で3人に取材します。書くのは英語でも絵でもよく、どのくらいかは always・usually・sometimes・never に○をつけるだけです。**このシートは回収せず、第5〜7時の発表でも手元に置かせ続けます。**単元を通して1枚で通すことが、いちばん確実な時数の節約になります。

書きワーク①は同じ第4時に置いてあります。なぞりは I usually get up at 6:30. の1文だけ。時刻は at のあとに書くこと、頻度のことばは I のすぐあとに置くことが分かれば十分です。残り時間が5分しかない日は、なぞりのブロックだけで足ります。

第5〜6時:一日紹介と、20分のサンドイッチ

第5時で、取材のメモをもとに自分のタイムラインを4文に整えます。4文が並んだら、First, ... Next, ... Then, ... Finally, ... でつなぐと、ならべただけの4文が「発表」に変わります。この4語は板書して見せるだけでよく、覚えさせる必要はありません。

第6時の主活動20分は、必ず2回に割ります。

  1. 1回目(7分) 一日紹介1回目(班で2人発表)。発表→質問タイムの流れで進め、先生は「質問できずに終わった班」を見つけて回ります
  2. あつめる(2分) 聞きたかったこと・こまった質問を集めます。「日本語でOK」と先に宣言し、発表側と聞く側の両方から3〜4個
  3. 英語にする(3分) 補給表から近いものを黒板へ書き写し、全員で2回ずつ声に出します
  4. 自分の質問にもどす(1分) 2回目にする質問を1つ決めて、となりに1回言えたら準備完了
  5. 2回目(7分) 一日紹介2回目(残りの2人)。「補給した質問を1つ使えたら取材名人」と言って送り出します

この単元の補給は、答える側ではなく質問する側に寄せてあります。タイムラインの文はもう書けているので、会話になるかどうかは Always? Sometimes?What time? が出るかで決まるからです。前者は1語で頻度を掘り下げられ、後者は質問の頭だけでも聞き返しとして通じます。答えにつまった子には、タイムラインを指して Seven. と1語で返すのも立派な答えだと伝えておきます。

先生の受け方にも1つだけ型があります。Six?! Wow! と、おどろきで受けること。時刻の早い・おそいを笑わない空気は、大人が先に作ります。

第7〜8時:世界の一日と、テストの日

第7時は教科書のOver the Horizonで世界の子どもの一日と比べ、そのあと一日紹介の2回目を回します。進行は第6時とまったく同じで構いません。この時間のおわりに、クラスに多かった usually の1日ベスト3を発表して単元を締めます。

ここが全体共有の落とし穴です。「6時台に起きる人、手を挙げて」と数で扱います。He gets up at six. と文にして言わせると、未習の -s を子どもに押しつけることになります。

第8時はテストです。45分を使い切るので帯は置きません。1人約1分×35人で35〜40分。班をA〜Dに分け、1班終わるごと(9〜10分)に役割がA→B→C→D→Aと1つずれていきます。待機の3班は、B=一日タイムラインならべを小声で(読み手を1人決め、活動シート1の「よみあげ文」1回戦を上から順に5文で交代)、C=班の中で小声インタビュー(メモはとらなくてよい)、D=振り返りカードの記入。どれも先生の手を借りずに回るものだけです。テスト席には時計の模型を置きます。時刻が英語で出てこない子が、針を合わせて指させるためです。

進行は6行です。あいさつ → What time do you usually get up? → Nice. Do you always ...? → 寝る時刻をもう1つ → 3秒だけ黙って待つ → お別れ。3行目の「...」には、その子が活動シート2に書いたこと(歯みがき・犬の散歩など)を入れます。**朝ごはんの有無は聞きません。**質問項目にも評価にも入れない、と決めてあります。

見るのは、することに時刻や頻度を添えて伝えられるかどうかだけです。起きる時刻・寝る時刻の早い遅いは評価しません。生活のよしあしを測るテストではないからです。時刻が英語で言えず時計を指した場合も、伝わっていれば知識・技能は減点しません。テストの回し方そのものはパフォーマンステストの回し方にまとめています。

この単元でよくあるつまずき

  • 時刻の英語が出てこない。時計の模型で針を合わせさせ、その数字を一緒に英語で言えば成立します。数字は読めても言えない子が多いので、第2時から板書の 6:30 と口の音 six thirty を必ずセットにしておきます
  • 絵カードの内容が自分に当てはまらない。犬の散歩も皿洗いも、カードは選ぶものであって、していなければいけないことではありません。第4時にこれを一言添えるだけで、手が止まる子が減ります
  • つい「早起きはえらいね」と言ってしまう。生活指導と英語の評価はここで混ぜません。先生の受け方を Six? Wow! のおどろきに統一しておくと、価値づけの言葉が口から出にくくなります

次の単元(Unit 3 週末)の進め方は小6 Unit 3 週末の授業にあります。単元の評価規準をどう立てるかは評価規準の作り方、評価の全体像は評価と所見のガイドへ。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この単元の教材は、すべて無料PDFでそろっています

指導計画・Small Talk台本・絵カード・活動シート・書きワーク・評価7点。印刷するだけで45分が流れます。

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