ひとことで言うと
ALT は外国語指導助手(Assistant Language Teacher)で、英語を母語とする、または英語で教えられる外国出身の助手です。JTE は日本人の英語教師(Japanese Teacher of English)、TT はティームティーチングで、ALT と JTE(小学校では担任=HRT)が2人で行う授業を指します。「ALT が来る日」の授業の組み方が、この3つの語の実務です。
出どころ
ALT の語は、1987年に始まった JET プログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)で定着しました。現在は JET のほか、自治体の直接雇用や民間の派遣・請負でも ALT が配置されています。小学校では、学級担任(HRT: Homeroom Teacher)や英語専科の教員が授業を担当し、ALT と組む形が多くなっています。TT の語は英語に限らず、複数の教員で行う授業一般を指します。
授業での実際の使い方
TT が回るかどうかは、役割が分かれているかで決まります。
| 場面 | JTE・担任 | ALT |
|---|---|---|
| 導入 | 話題を振り、生徒の反応を拾う | 自分のことを話す(ティーチャートーク)。手本の音声 |
| 練習 | 全体の進行、つまずきの見取り | 発音の手本、リピートの相手 |
| 活動 | 机間を回り、中間指導 | 生徒とやり取りする相手(本物の聞き手) |
| 評価 | 記録 | パフォーマンステストの対話の相手、発音の助言 |
打ち合わせは5分で済ませます。単元名・今日の目標・新出表現・ALT に頼む3つ(話す話題、手本を読む箇所、活動での役割)を1枚のシートに書いて渡すと、口頭の打ち合わせが要りません。先生が ALT に言う言葉は Could you talk about your weekend for one minute? のように、時間と内容を1文で伝える形です。
よくある誤解
- ALT は「テープレコーダー」ではありません。発音の手本だけに使うと、いちばん価値のある「本物の聞き手」の役割が消えます。生徒とやり取りする場面を必ず作ります。
- ALT がいないと英語の授業ができない、わけでもありません。担任や JTE が1人で回せる型を持っていれば、ALT の日はそれに「本物の聞き手」を足すだけです。
- ALT に授業を任せる(丸投げ)は TT ではありません。進行と評価は JTE・担任の仕事で、ALT は助手です。役割の分担が無い授業は、どちらも動けなくなります。
校種別の違い
| 校種 | 特徴 |
|---|---|
| 小学校 | 担任(HRT)または専科と ALT の TT。担任が進行し、ALT が手本と聞き手 |
| 中学校 | JTE と ALT。週に1〜2回の ALT の日に、やり取りとパフォーマンステストを寄せる |
| 高校 | 論理・表現で ALT と組む形が多い。発表の聞き手と英作文の助言 |
| 塾 | ALT に相当する外国人講師がいる英語教室もあるが、役割分担の考え方は同じ |
この用語が出てくる教材と記事
- ALT打ち合わせシート。5分で打ち合わせを済ませる1枚です。
- ALTと組む45分の進行台本(小学校)。担任と ALT の役割分担を台本にしたものです。
- ALTがいない日の英語授業。担任ひとりで45分を回す型です。
- ALTとの授業(小学校)。小学校版の ALT のページです。
- 決まり文句はクラスルームイングリッシュ、話し方の調整はティーチャートークへ。