ひとことで言うと
スモールトーク(Small Talk)は、小学校の外国語科(5・6年)の教材で設定されている帯活動です。指導者のまとまった話を聞いたり、ペアで既習の表現を使って伝え合ったりする、1〜2分程度のやり取りを指します。日常語の「雑談」とは別物で、ねらいは「習った表現を繰り返し使って定着させること」と「対話の続け方を指導すること」の2つです。
出どころ
文部科学省の「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック」(平成29年)です。頻度から進め方まで、型がそのまま書かれています。
- 2時間に1回程度、帯活動で行う
- 5年生は指導者の話を聞くことを中心に、6年生はペアで伝え合うことを中心にする
- 授業の初めに、相手を替えて1〜2分程度の対話を2回程度行う
- 1回目の対話のあとに中間指導を入れる
- ねらいは、既習表現の定着と、対話の続け方の指導
授業での実際の使い方
| 分 | やること |
|---|---|
| 0〜1 | 指導者が今日の話題を、既習の表現だけで話して見せる(5年はここが中心) |
| 1〜2 | ペアで1回目の対話 |
| 2〜3 | 中間指導。よかった言い方を全体に紹介し、続け方(聞き返す・付け足す)を1つ示す |
| 3〜5 | 相手を替えて2回目の対話 |
新しい表現を教える時間ではないので、今日の新出表現を先取りして入れる必要はありません。使うのは前の時間までに音で慣れ親しんだ言い方です。話題は「本当のこと」(先生の週末・子どもの好きなもの)から作ると、続きます。
よくある誤解
- 雑談ではありません。話題は自由でも、使う表現は既習のものに限る帯活動です。
- 毎時間やる必要はありません。示されているのは「2時間に1回程度」で、週2時間の学級なら週1回で公式どおりです。
- 5分で足りないと感じるときは、時間を延ばすより話題を絞るほうが早いです。1〜2分で話し切れる話題が、この活動には合っています。
校種別の違い
| 校種 | 1回の長さと回数 | 頻度 |
|---|---|---|
| 小学校(外国語科) | 1〜2分程度の対話を、相手を替えて2回程度。あいだに中間指導 | 2時間に1回程度 |
| 中学校 | ペアで1分程度の即興のやり取り。既習表現で答えられる話題 | 毎時間の冒頭でもよい |
| 高校 | 教師がテーマについて話し、生徒がペアで考えを伝え合う。合わせて5〜10分が多い | 帯として毎時間か、単元の入口 |
中学校・高校で小学校の型をそのまま使うと、「既習表現の繰り返し」というねらいが「その場で組み立てる」に変わるぶん、時間が足りなくなります。
この用語が出てくる教材と記事
- 小学校の英語のスモールトーク(Small Talk)|何分・何回の公式の型と、ネタ・例・台本。45分のどこに置くか、中間指導で言うこと、ネタが尽きたときの手まで書いた本編です。
- 単元まるごとパック。5・6年 全16単元に、日英併記のスモールトークの台本が入っています。
- 中学校の帯の組み方は即興で話す力の育て方に、帯そのものの考え方は帯活動にあります。