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オーラルイントロダクション

oral introduction

教科書を開く前に、先生が本文の内容や新出の文法を英語で話して聞かせる導入。既習の表現で話し、新出の形を3回以上入れる。

オーラルイントロダクションとは、教科書を開く前に、先生が本文の内容や新出の文法を英語で話して聞かせ、生徒に内容の見当と新しい形への出会いを作る導入のことです。出どころ、3分の型(既習で話す→新出を3回→確認の質問)、絵と板書の支え、例(中2・不定詞)、ティーチャートークとの関係、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-10-19

オーラルイントロダクションとは|教科書を開く前の3分。既習で話し、新しい形を3回、最後に問いを2つ(英語教育の用語 #35)YouTubeで開く

ひとことで言うと

オーラルイントロダクションは、教科書を開く前に、先生が本文の内容や新出の文法を英語で話して聞かせる導入です。生徒は聞きながら内容の見当をつけ、新しい形に「意味が分かる状態で」出会います。文法を日本語で説明してから本文に入る順の逆で、先に使われているところを聞かせてから、形を整理します。

出どころ

日本の英語教育で古くから使われる用語で、教科書の指導書や指導案の「導入」の欄に定着しています。学習指導要領の本文にはありませんが、「授業は英語で行うことを基本とする」方針のもとで、導入を英語で行う代表的な形として扱われます。教育実習の指導案で最初に求められる技術の1つです。

授業での実際の使い方

3分の型です。中2の不定詞(want to)の導入を例にします。

分やること例
0〜1既習の表現だけで、自分のことを話すI like music. I play the guitar.
1〜2新出の形を、意味が分かる文脈で3回以上入れる。絵やキーワードを板書I want to be a musician. I want to go to London. I want to see a concert.
2〜3内容を確かめる質問と、生徒に向けた質問What do I want to be? / What do you want to be?

コツは3つです。新出は1つに絞る。同じ形を3回以上、少しずつ主語や目的語を変えて言う。板書には絵とキーワードだけを書き、文法の説明は書かない。先生が言う言葉は、話の途中で生徒に投げる短い質問(Do you like music?)で、答えが返れば通じている証拠です。終わったら教科書を開き、「いま話したことが本文に出てくる」と言って読ませます。

ティーチャートークとの関係

2つはよく一緒に語られますが、指しているものが違います。ティーチャートークは先生の英語の「話し方」(速さ・語彙・文の長さ・繰り返し・身ぶりの調整)で、オーラルイントロダクションは、その話し方で行う「導入の型」です。

ティーチャートークオーラルイントロダクション
何か生徒に分かるように調整した話し方教科書を開く前の導入の手順
使う場面授業のどこでも(導入・指示・やり取りの返し・振り返り)単元や本時の始め
ねらい英語の話を、生徒が聞いて分かる入力にする本文の内容の見当と、新出の形への意味の分かる出会いを作る
長さ場面による3分

オーラルイントロダクションの質は、ティーチャートークの調整で決まります。3分の型どおりに話しても、速さや語彙が生徒に合っていなければ、新出の形は聞き取られません。上の例で I want to be a musician. を少しゆっくり、want to を少し強めて言い、絵を指すのは、ティーチャートークの調整をこの型の中で使っているということです。

よくある誤解

  • 本文をそのまま英語で読み上げることではありません。本文の内容を、先生の言葉と既習の表現で言い直して聞かせるものです。
  • 長く話すほどよい、わけではありません。3分を超えると生徒の集中が切れ、新出の形が埋もれます。
  • 文法の説明を英語でする時間でもありません。説明はあとで、日本語で短くして構いません。導入は「意味の分かる出会い」を作る時間です。

校種別の違い

校種形
小学校担任が既習の表現と身ぶりで話す Small Talk の「指導者の話」が同じ役目
中学校単元の第1時。新出文法1つを3回以上。指導案の「導入」の定番
高校本文の背景や題材を英語で話して、読む前の見当をつける形が中心
塾個別指導では例文を3つ読んで見せる形に縮める。時間は1分

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教科書本文でやるなら

「オーラルイントロダクション」を、教科書の本文で回す活動です。どれも何分で何をするかの流れ、先生が言う英語、見本の本文でのやり方つき。

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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