ひとことで言うと
オーラルイントロダクションは、教科書を開く前に、先生が本文の内容や新出の文法を英語で話して聞かせる導入です。生徒は聞きながら内容の見当をつけ、新しい形に「意味が分かる状態で」出会います。文法を日本語で説明してから本文に入る順の逆で、先に使われているところを聞かせてから、形を整理します。
出どころ
日本の英語教育で古くから使われる用語で、教科書の指導書や指導案の「導入」の欄に定着しています。学習指導要領の本文にはありませんが、「授業は英語で行うことを基本とする」方針のもとで、導入を英語で行う代表的な形として扱われます。教育実習の指導案で最初に求められる技術の1つです。
授業での実際の使い方
3分の型です。中2の不定詞(want to)の導入を例にします。
| 分 | やること | 例 |
|---|---|---|
| 0〜1 | 既習の表現だけで、自分のことを話す | I like music. I play the guitar. |
| 1〜2 | 新出の形を、意味が分かる文脈で3回以上入れる。絵やキーワードを板書 | I want to be a musician. I want to go to London. I want to see a concert. |
| 2〜3 | 内容を確かめる質問と、生徒に向けた質問 | What do I want to be? / What do you want to be? |
コツは3つです。新出は1つに絞る。同じ形を3回以上、少しずつ主語や目的語を変えて言う。板書には絵とキーワードだけを書き、文法の説明は書かない。先生が言う言葉は、話の途中で生徒に投げる短い質問(Do you like music?)で、答えが返れば通じている証拠です。終わったら教科書を開き、「いま話したことが本文に出てくる」と言って読ませます。
よくある誤解
- 本文をそのまま英語で読み上げることではありません。本文の内容を、先生の言葉と既習の表現で言い直して聞かせるものです。
- 長く話すほどよい、わけではありません。3分を超えると生徒の集中が切れ、新出の形が埋もれます。
- 文法の説明を英語でする時間でもありません。説明はあとで、日本語で短くして構いません。導入は「意味の分かる出会い」を作る時間です。
校種別の違い
| 校種 | 形 |
|---|---|
| 小学校 | 担任が既習の表現と身ぶりで話す Small Talk の「指導者の話」が同じ役目 |
| 中学校 | 単元の第1時。新出文法1つを3回以上。指導案の「導入」の定番 |
| 高校 | 本文の背景や題材を英語で話して、読む前の見当をつける形が中心 |
| 塾 | 個別指導では例文を3つ読んで見せる形に縮める。時間は1分 |
この用語が出てくる教材と記事
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- 中学英語の学習指導案の書き方。指導案の「導入」の欄にオーラルイントロダクションをどう書くかです。
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