本文へスキップ
英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
ALT・同僚公開 2026-07-04・更新 2026-07-04

ALTとのティームティーチングで、役割分担がうまく決まりません

TTがぎこちないのは相性ではなく、ALTを「発音要員」にしてしまっているから。3つの役割分担パターンと、5分の打ち合わせで決める最低限、ALTの強みを活かす場面——2人で教える授業を機能させる考え方。

同僚の先生に送る

LINE メール

ALTとのティームティーチング(TT)の授業で、役割分担がうまくいきません。気づけば私がずっと進行し、ALTは発音のリピートと丸つけだけ。二人で立っている意味がある授業になっていない気がします。かといって全部を細かく打ち合わせる時間もありません。(中1担当)

結論: 分担が決まらないのは、ALTを「発音要員」に固定しているから

TTがぎこちないのは相性の問題ではありません。多くは、JTE(日本人教師=あなた)が全部を仕切り、ALTに「発音とリピート」しか役割を渡していないことが原因です。ALTの本当の強みは、生の英語での「やりとりの相手」になれること。役割を型で決め、その強みが出る場面を意図的に作れば、2人で教える価値が生まれます。

3つの役割分担パターンを持っておく

毎回ゼロから考えず、3つの型から選ぶだけにします。

  • モデル提示型: 新しい表現を、JTEとALTの会話で実演。生徒は「本物のやりとり」を先に見る(Small Talk・対話文の導入に最適)
  • 机間分担型: 活動中、教室を左右で分けて2人で回る。個別に話しかけられる回数が2倍になる(ペアワーク・ライティング中)
  • 情報差型: JTEとALTが違う情報を持ち、生徒が英語で聞き出す(インタビュー活動・Who am I? クイズ)

「今日はどの型か」を1つ選ぶだけで、立ち位置と役割が決まります。

5分の打ち合わせで決める「最低限の3つ」

長い指導案を共有する時間はなくて当然です。授業前の5分(または前日のメモ)で、次の3点だけすり合わせます。

  1. 今日のゴール(生徒が何を言えるようになるか)を1文で
  2. ALTに任せる場面はどこか(上の3つの型のどれか)
  3. ALTに話してほしいトピック(先生の週末・出身地の食べ物など、具体的に1つ)

「自由に手伝って」が一番動きにくい指示です。トピックまで具体的に渡すと、ALTは準備でき、授業も締まります。

ALTの強みが出る場面を意図的に空ける

発音とリピートは、実はJTEでもできます。ALTにしかできないのは、生徒の英語に自然に反応し、会話を続ける相手になること。ここを空けておきます。

  • 生徒の発表に、決まり文句でなく本物の反応(Oh, really? Tell me more.)を返してもらう
  • 日本語で説明したくなる場面を、あえてALTのやさしい英語での言い換えに任せる
  • 文化の話(自国の学校・行事)を5分もらう——教科書にない生の情報は生徒に刺さる

二人だから、生徒の発話が増える

TTのゴールは、役割をきれいに分けること自体ではなく、2人いることで生徒が英語に触れ・話す量が増えることです。モデルを見せる、机間を分ける、情報差で話させる——どの型も、ねらいは生徒の発話機会を増やすこと。ALTを「もう一人の先生」として動かせたとき、TTは倍以上の力になります。まずは次の授業で、3つの型のどれか1つを意図的に入れてみてください。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

関連するお悩み

ALT・同僚2026-10-17 更新

研究授業が憂鬱です。指導案も何を書けばいいのか分かりません

見せるための特別な授業を作ろうとすると、研究授業は苦行になります。「いつもの授業の一番いい日を見せる」という発想への転換と、本時の目標1文から逆算する指導案の書き方、検討会での指摘の受け止め方まで紹介します。
ALT・同僚2026-09-17 更新

初任者や教育実習生の指導担当になりました。どう関わればいいですか

メンターや実習指導を任されたが自分も手探りで、どう助言し育てるか分からない——教え込むより挑戦できる足場を作るには。まず良い点を具体的に返す、答えを渡さず一緒に考える、失敗を許容して見守る。

あなたのお悩みも聞かせてください。 いただいた相談には、このコーナーで順に回答します(匿名・無料)。

お悩みを寄せる