主格と目的格を習ったあとの誤りは、3つにまとまります。The girl helps her brother is Yui. と主格の who を落とす、the cake that Aya makes it と目的格のあとに it を残す、the boy Ken helps を「ケンを助ける男の子」と逆向きに読む。どれも、主格と目的格を別々の日に習い、同じ人にどちらがつくかを比べたことがないまま形を覚えた誤りです。この授業案は、学園ドラマの人物相関図で、同じ人が矢印の根元(する人)にも先(される人)にもなるクイズから入り、相関図を英語だけで伝える活動で使います。
この教材で解決できる悩み
- The girl helps her brother is Yui. のように、主格の who・that を落とす
- the cake that Aya makes it と、目的格のあとに it・her を残す
- the boy Ken helps を「ケンを助ける男の子」と逆向きに読む
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(NEW HORIZON 3 Unit 5/NEW CROWN 3 Lesson 6/ONE WORLD 3 Lesson 4/BLUE SKY 3 Unit 5 ほか、主格と目的格の両方を習ったあと) |
| 文法項目 | 関係代名詞の主格(who・which・that+動詞)と目的格(that・which+主語+動詞)の使い分け・目的格の省略(接触節)・人は who、物は which、that はどちらも |
| 形式 | 授業案A4(相関図の人物と動詞の一覧つき) |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | 印刷のみ(投影版はプロジェクタ)・相関図をかく白紙(1人2枚) |
授業の流れ(50分)
導入: 相関図クイズ——同じ人が、根元にも先にも(13分)
「ドラマの人物相関図は、矢印の根元がする人、先がされる人」と告げ、黒板に Ken → Aya → Riku(teach)と、カメラを持つ Mei をかきます。4つの札(投影版なら画面のいちばん下)を並べて、ヒントを1文ずつ聞かせます。
- In this drama, Ken teaches Aya the guitar, Aya teaches Riku, and Mei takes pictures of them.
- I'm looking for a student someone teaches.
- It's also a student who teaches someone.
札は Ken/Mei/Aya/Riku。2文目で教わっていないケンとメイが消え、3文目でアヤに決まります。答えのあと a student who teaches Riku と a student Ken teaches を2行で板書し、「同じアヤ」と言います。2問目からは、1文目を聞きながら生徒がノートに矢印をかきます(毎晩の電話・ポスターの絵・ケーキとサンドイッチ・文化祭への招待・宿題と台所)。正解のたびに Who is the student Aya teaches? のように1つ聞き、Riku! と名前で答えさせます。
気づき: 決めるのは、前の名詞から見た矢印の向き(10分)
板書の2行を指して「同じアヤなのに、who がある文と無い文がある。なぜ?」。前の名詞が矢印の根元(する人)なら、すぐあとに動詞=主格の who・that。先(される人)なら、そのあとに主語+動詞=目的格の that で、省いてもかまいません。続けて3つを確かめます。
| 確かめること | 例 |
|---|---|
| 根元か、先か | a student who teaches Riku(教える)/a student (that) Ken teaches(教わる) |
| 省けるのは、先のときだけ | the girl Ken helps ○/the girl helps her brother ×(文になる) |
| 先のときは it・her を残さない | the cake Aya makes ○/the cake that Aya makes it × |
最後に The girl helps her brother is Yui. を板書し、「矢印はどっち向き?」と聞いて who を入れさせます。人は who、物は which、that はどちらにも使えることも1行で。
展開: 相関図を、英語だけで伝える(17分)
- 相関図をかく(5分): 下の一覧の6人から4人を選び、矢印を4本引いて自分の相関図をかきます(相手に見せない)。動詞は help・teach・call・invite・draw から。
- 伝えて、かかせる(8分): A は1人ずつ2文で伝えます。1文目は根元の文、2文目は先の文(Riku is the boy who teaches Mei. He is also the boy Ken calls.)。B は聞いて白紙に矢印をかき、見せ合って向きを確かめたら交代。
- ずれの原因(4分): 向きが逆になった矢印を班で1つ選び、どの文で逆になったかを話します。
| 人物 | ドラマの中の役 |
|---|---|
| Ken | 文化祭の実行委員長 |
| Aya | 劇の主役 |
| Riku | ギター担当 |
| Mei | ポスター係 |
| Sota | 転校生 |
| Nana | 放送委員 |
机間で Riku is the boy teaches Mei. が聞こえても止めず、Who teaches? Riku or Mei? と根元だけ聞き返して、言い直しを待ちます。
出口: 人物紹介を2文で(7分)
ドラマの公式サイトの人物紹介のつもりで、自分の相関図から1人を選び、根元の文と先の文を1つずつ書きます(Aya is the girl who teaches Riku. She is also the girl Ken teaches.)。that を入れても省いてもよい文に○。見るのは3つ——根元か先かの向き、省いたのは先の文だけか、先の文に her・him を残していないか。
まとめ(3分)
「名詞が根元なら who のあとに動詞、先ならそのあとに主語+動詞。省けるのは先のときだけ」と板書の2行を指して終わります。次の時間は、教科書本文の who・that・which に根元か先かの印をつけて読みます。
定着・受験への接続
入試では、2文の結合(主格と目的格のどちらで結ぶか)、省ける関係代名詞の判断、整序(the cake my mother made)で出ます。どれも「動詞のあとが空いているか」が見えれば解けます。出口の2文は、人物を紹介する条件英作文の型そのものです。
導入の授業案は、主格の『スリーヒントクイズ』、that の『名前が出てこない!』、目的格の『3年間ベスト』です。練習は関係代名詞の定着ドリル、確認は関係代名詞の10分小テスト、活用は人・物あてクイズをつくろう、テストは中3・2学期の定期テスト(標準版)へ。Premium では関係代名詞の使い分けワークシート(主格・目的格・省略)と分詞と関係代名詞の使い分けワークシートに続きます。
投影版パワーポイント(Premium)
導入13分のクイズ6問をそのまま映せるパワーポイントです(全27枚・ヒントが1文ずつ増える・下に4つの札・話者ノートつき)。Premiumのファイルです。
