本文へスキップ
英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
授業運営公開 2026-07-05・更新 2026-07-05

グループ活動になると、すぐ日本語になってしまいます

ペアやグループの活動を入れても、気づけば全部日本語——「英語で話しなさい」では変わらない理由と、英語を使わざるを得ないタスクの作り方。情報差で必然にする、使う表現を目の前に置く、英語ゾーンを可視化する。

同僚の先生に送る

LINE メール

ペアワークやグループ活動を取り入れても、少し目を離すと会話がすべて日本語になっています。「英語で話して」と声をかけても、その場だけ。全部の班を見張ることもできません。どうすれば活動中に英語を使わせられるでしょうか。(中2担当)

「英語で話しなさい」では変わらない。英語が必要なタスクにする

活動が日本語になるのは、生徒が怠けているからではなく、日本語のほうが速くて確実だからです。英語を使う理由がタスクの中になければ、楽なほうに流れるのは自然なこと。監視で英語を守らせるのには限界があります。変えるべきは声かけではなく、タスクの設計です。英語を使わないと課題が解けない形にすれば、英語は自然に出ます。

対策1: 情報差(インフォメーションギャップ)で英語を必然にする

お互いが持っていない情報を交換しないと完成しない課題にします。

  • ペアで違う情報カードを持ち、質問し合って表を埋める
  • 相手の絵と自分の絵の違いを、見せずに英語で explain して探す
  • 答えが手元にないから、聞くしかない状況を作る

「英語で話す意味」がタスクに埋め込まれていると、指示しなくても英語になります。

対策2: 使う表現を、目の前に置く

英語が出ないのは、意欲ではなく手持ちの表現がないことも多いです。使う道具を見える場所に用意します。

  • その活動で使う表現(Whose 〜? / I think … / Me too. など)を黒板や机上に掲示
  • 活動前に、その表現を全員で1回声に出してから始める
  • 「困ったらここを見て言う」と場所を決めておく

対策3: 英語を使う場を、目に見える形にする

英語使用を評価や可視化とつなげ、意識を保ちます。

  • 日本語OKの相談タイムと、英語onlyの本番タイムを分けて宣言する
  • 英語で1文話すごとにおはじきを1つ動かす(使用量が見える)
  • 活動後に「英語だけで言えた班」を短く共有する

日本語に流れるのは、設計で防ぐ

活動が日本語になるのを、意識の低さのせいにしても解決しません。情報差で英語を必然にし、使う表現を目の前に置き、英語の場を可視化する。この3つで、見張らなくても英語が出る活動に近づきます。「英語で話しなさい」と言う回数を減らし、英語を使う理由をタスクに埋め込むことに、力を注いでみてください。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

関連するお悩み

授業運営2026-09-22 更新

中3の秋、入試対策と教科書の進度が両立できません

教科書はまだ残っているのに、生徒と保護者は入試対策を求めてくる——中3担当の秋の定番の板挟みです。「教科書を止めて対策に切り替える」のではなく、いつもの授業に入試の型を混ぜ込む両立の設計を紹介します。
授業運営2026-09-21 更新

教科書が終わりません。進度に追われて、定着させる時間がありません

進度と定着のジレンマは「全部を同じ濃さで教える」から。軽重をつける、活動を薄い日と厚い日に分ける、定着は帯に逃がす——教科書を終わらせつつ力もつける、時間の配分術。

あなたのお悩みも聞かせてください。 いただいた相談には、このコーナーで順に回答します(匿名・無料)。

お悩みを寄せる