関係代名詞の答案には、I have a friend lives in Canada.(主格の関係代名詞を消す)と This is the book which I bought it yesterday.(関係代名詞のあとに it を残す)が並びます。どちらも、関係代名詞が2文をつなぐ「接着剤」であり、He や it の役目をしていることが分かっていない印です。このワークシートは「先行詞→あとの形」の順に決める手順を練習します。人なら who、物なら which(どちらも that OK)。すぐあとが動詞なら主格(消せない)、主語+動詞なら目的格(消せる)。
目印さがしの(5) This is the cake(which / —)my mother made. は「どちらも○」が正解で、目的格の省略を知っているかを見る問いです。
この教材で解決できる悩み
- 定着ドリルでは正しく書けるのに、テストや発話で形が崩れる(どの形を使うかを決めていない)
- 「なぜまちがいか」を生徒が自分の言葉で言えず、同じ誤りがくり返される
- 正誤問題だけでは「2つとも正しい文の意味のちがい」を扱えない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(関係代名詞 who・which・that の主格・目的格を学んだあと。検定6種のどれでも) |
| 位置づけ | 文法ステップ2=定着ドリル(形を固める)のあと、応用ワークシート(自分のことを語る)の前。会員限定の「使い分けワークシート」シリーズ |
| 構成 | 生徒面A4表裏=表: ねらいと目印→①目印さがし(6問・決め手の語を書く)→②どっちも正しい(3組・意味のちがいを説明)→③実答案の診療所(5問・誤答タイプを名指し)/裏: ④ふくらませる(5段の産出)→⑤ペアで確かめる(2分の手順)→⑥仕上げの3問。3ページ目=解答・許容範囲・タイプ別の直し方・先生への指導メモ |
| 記入箇所 | 約35(決め手6・説明3・診断5+直し5・産出5段・自己採点3) |
| 時間 | 15〜20分(⑥は宿題への切り出しも可) |
the man who wrote this book と the man who this book is about——同じ who、ちがう役目
どっちも正しいの②は、I know the man who wrote this book.(作者)と I know the man who this book is about.(本の題材の人)。同じ who でも、あとが動詞なら「その人がした」、主語+動詞なら「その人について」と役目が変わります。①の which I bought と I bought(省略・同じ意味)、③の The girl who is singing と The girl singing(分詞への言い換え)は、次の単元への橋渡しです。
実答案の診療所——接着剤だと分かっているか
A「who と which」(a dog who)、B「主格を省略」(a friend lives in Canada)、C「代名詞の重複」(which I bought it)、D「動詞の形」(a boy who play)。BとCは、2文(I have a friend. / He lives in Canada.)を書いて He を who に置きかえる操作を1回見せると直ります。5問目の The movie we saw last night was great. は目的格が省略された正しい文です。
使い分けワークシートとは(文法ステップ2)
定着ドリルは「正しい形を書く」練習です。ところが定期テストや発話で崩れるのは、形を知らないからではなく「この場面でどの形か」を決められないからです。使い分けワークシートは、その「決める」を練習の中心に置きました。
- 目印さがし: 正しいほうを選ぶだけでなく、決め手になった語を書きます。空欄の生徒は形を丸暗記で選んでいるので、机間で「どの語で決めた?」と聞けます。
- どっちも正しい: 2つとも正しい英文を並べて意味のちがいを日本語で説明させます。正誤問題では育たない「文法は意味の選択だ」という見方が、ここで生まれます。
- 実答案の診療所: 実際の答案に出る誤りに名前を付け(4タイプ)、診断→修正→理由の順で扱います。模範解答しか載らない問題集には作れない形式です。
- ふくらませる: 1文から2文、対比の文へと5段で産出し、ペアで読み合って自己チェックします。個人で解いて終わる紙ではなく、授業が回る紙です。
解答は生徒面の裏ではなく3ページ目にあるので、表裏をそのまま配れます。3ページ目には許容範囲と、15分で回す手順・机間で見るものを書いた指導メモがあります。
導入→定着→使い分け→応用の一本道
導入は「関係代名詞導入『スリーヒントクイズ』授業案(2文を1文にする接着剤)」、形を固めるのは「関係代名詞の定着ドリル」(無料)。このワークシートで先行詞から決められるようになったら、「人・物あてクイズをつくろう」(無料)へ。分詞との使い分けは「分詞 -ing・-ed と関係代名詞の使い分けワークシート」(会員)。測るなら「関係代名詞の10分小テスト」の標準・発展です。
