関係代名詞の教え方ガイド中学英語・中3
who/whichの2択で終わらせない。差がつくのは動詞の一致
関係代名詞の練習は「人ならwho・物ならwhich」の2択と2文結合で終わりがちです。しかしテストで差がつくのはその先——a book which have(先行詞との一致)とThe cat who sleeping(whoの誤り+be動詞の脱落)のような複合誤りです。名前を言わずに説明するクイズを軸に、後置修飾の語順に慣れさせる流れをまとめました。
関係代名詞でつまずく3つのポイントと直し方
つまずき1: 関係代名詞のあとの動詞の一致ミス
× This is a book which have beautiful pictures.
なぜ起きる? 「whoの直後は三単現」のような誤った規則化や、そもそも動詞が先行詞とセットであることの見落としが原因です。
直し方 先行詞に○を付けてから動詞を決める手順を固定します。singers who write(複数)とa member who runs(単数)を並べ、「whoの直後」ではなく「先行詞に合わせる」が正しいルールだと2方向から確認します。
つまずき2: 人と物の取り違えと複合ミス
× The cat who sleeping on the sofa is Tama.
なぜ起きる? who/whichの選択と進行形のbe動詞という2つの判断が重なると、片方が抜けます。文が長くなること自体が負荷です。
直し方 誤りが2か所ある文の診療を経験させます。「直すべき場所はいくつ?」と数から問うと、長い文を部分に分けて点検する習慣がつきます。
つまずき3: 使いどころの実感がない
× (2文結合の問題は解けるが、自分の英文で使わない)
なぜ起きる? 2文を1文にする操作練習だけでは、関係代名詞を使うと何がうれしいのかが伝わりません。
直し方 「私はだれでしょう」クイズ(It's a person who 〜.)が最強です。名前を言わずに説明する場面は、関係代名詞なしには成立しません。
関係代名詞の授業の一本道(導入→定着→応用)
1つの文法は1時間では身につきません。意味に出会う導入、形を固めて使う定着、自分のことを語る応用——この一本道を、そのまま使える教材つきでたどれます。
1. 導入——意味と場面に出会わせる
人物あてクイズ(a teacher who speaks fast など実在の先生ネタ)で、後ろから説明する語順の便利さから入ります。
2. 定着——形を固め、使って身につける
ドリルはクイズ大会の対話を軸に、動詞の一致(先行詞が複数ならwrite)を場面で問います。まちがい診療所には2か所誤りの複合問題を配置しています。
3. 応用——自分のことを語るタスクへ
自作クイズ3問(人・物・自由)を作ってペアで出題する活動へ。作ったクイズはそのまま帯活動に使えるので、単元が終わっても関係代名詞に触れ続けられます。
定期テストでどう測るか
テストでは人・もの・ことを説明する場面(バディとして学校を案内する等)で、後置修飾のまとまりを読み書きできるかを問います。中3・2学期の定期テスト(分詞・不定詞発展との統合)が実例です。
関係代名詞の指導でよくある質問
thatはいつ使うと教えますか?
「who/whichの代わりにいつでも使えるお助け選手」とし、先行詞が「人+物」やeverything/allのときはthatの出番と補足すれば中学では十分です。まずwho/whichで人・物の判断を確実にする方が優先です。
目的格の関係代名詞・省略は扱いますか?
教科書では主格の後に目的格(の省略形)が続きます。主格で「先行詞+説明のかたまり」の感覚ができていれば、目的格は「説明の中に主語がもう1ついる形」として接続できます。焦って同時に教えないのが安全です。
分詞の後置修飾とどうつなげますか?
分詞(the girl playing the piano)を先に習うので、「説明が長くなって主語や動詞を含むなら関係代名詞」とバトンタッチで教えます。同じ写真を分詞と関係代名詞の両方で説明させると、2つの単元が1本につながります。