目的格と接触節を練習した次の時間は、自分で言いたいことを言う番です。けれど言う場面が無いと、This is a book I like. のような文を並べて終わります。この授業案は、日本の学校のことば(上履き・給食・日直など)を、知らない人に英語で説明する場面を使います。説明したいものを「名詞+主語+動詞」で言う形(shoes we wear _ in our classroom all day)が、いちばん自然に出る場面だからです。クイズで形を思い出し、説明カードを書き、班のことば当てで伝わるかを確かめ、ALT の先生に読んでもらってから、新しく来る ALT の先生や留学生に渡す図鑑のページにします。
この教材で解決できる悩み
- 目的格を練習したあと、言いたいことを言う場面が作れない
- something we eat it と、動詞のあとの空いた席に it・them を残す
- 「給食を食べる場所」を言おうとして、何の動詞を使えばよいか分からず止まる
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(Here We Go! 3 Unit 5/NEW HORIZON 3 Unit 5/NEW CROWN 3 Lesson 6/SUNSHINE 3 PROGRAM 6 ほか、目的格と接触節を練習したあと) |
| 文法項目 | 関係代名詞の目的格(that/which)と接触節・説明したいものを名詞+主語+動詞で言う |
| 形式 | 授業案A4(学校ことばクイズ6問・説明カードの型と語の一覧つき) |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | 印刷のみ(投影版はプロジェクタ)・カードの紙(A4 の4分の1を1人1枚)・ALT の先生への依頼(図鑑を読んで、分かりにくい語に印をつけてもらう) |
授業の流れ(50分)
導入: どの学校のことば?(12分)
「日本の学校のことばを英語で説明する『学校ことば図鑑』を作ります。まず今の ALT の先生に読んでもらい、分かりにくい語に印をつけてもらってから、新しく来る ALT の先生や留学生に渡します。今日の最後に1人1ページ書きます。まずは先生のカード。どのことばか当ててください」と告げます(ALT のいない学校は、留学生や国際交流の担当の先生に頼む)。札を4つ並べ(投影版は画面の下・紙なら黒板)、カードの3文を1文ずつ読みます。生徒は3つ目まで聞いてから札に手を挙げます(1つ目と2つ目で1つずつ消え、3つ目で決まる)。
- This is something we wear at school.
- It's something we put on our feet.
- These are shoes we wear in our classroom all day.
答えは上履き(札: 給食/制服/上履き○/体育館シューズ)。答えのたびに3つ目の文を板書し、空いた席に_、主語に付いた文は主語の終わりに/と文の動詞に□をつけます。2問目からも同じ形です(3文を/で区切る・○が答え。meal=食事、school lunch center=給食センター、timetable=時間割、choice=選ぶもの、classmate=同級生、ceremony=式、diary=日誌 は板書)。
- It's something we eat or drink at school./It's a meal we eat at lunchtime./The food that we eat is usually cooked at school or at a school lunch center, not at home. 札: 給食○/掃除/お弁当/牛乳
- It's something we do at school./It's not a class we have on our timetable./The club which we join is our choice, and we practice after school. 札: 委員会/登下校/体育の授業/部活○
- It's something we do outside our school./It's a trip we take with our classmates./The places we visit are far from home, and we stay there for a few days. 札: 遠足/修学旅行○/体育祭/職場体験
- It's a ceremony we have at school./It's a ceremony we have only once a year./Some songs that we sing at this ceremony are about saying goodbye. 札: 入学式/文化祭/卒業式○/始業式
- It's a job we do for our class./It's a job everyone in our class does./The class diary that we write at the end of the day is part of this job, and different students do it every day. 札: 日直○/宿題/学級委員/掃除
気づき: 説明の文は「名詞+主語+動詞」(6分)
板書から3文を選んで並べ、1文ずつ問います。
- These are shoes we wear _ in our classroom all day.——何をはく?の答えが前の shoes=we wear them としない
- The food that we eat _ / is usually cooked at school.——主語は eat まで。文の動詞は is cooked(受け身)
- Some songs that we sing _ at this ceremony / are about saying goodbye.——主語の中心は songs=are
説明のきまりを2行で板書します。「説明したいものは、名詞+主語+動詞で言える(something we wear _)」「動詞のあとは空けたまま。it や them を入れない」。最後に「給食を食べる部屋は?」と問います。the place we eat lunch も英語として言えますが、場所をそのまま受ける形は高校で習います。今日は the room we use for lunch のように、あとに名詞が来る動詞(use・have・clean・visit)で言わせます。
書く: 説明カードの下書き(10分)
語の一覧から1人1語を選びます(同じ語は班で1人まで・一覧に無い語でもよい・クイズの6語は先生のカードと同じになるので選ばない)。下駄箱・掃除・朝の会・帰りの会・職員室・保健室・体育祭・合唱コンクール・遠足・学級委員・入学式・始業式。3文で書きます。
- It's something/a thing/a room/an event we 〜.(何の仲間か)
- The 〜 we 〜 is/are 〜.(主語に付く形を1つ)
- We 〜.(いつ・どこで・だれが、をふつうの文で)
例(下駄箱): It's something we use at the entrance. The shoes we wear outside stay there. We change our shoes there every morning.(①のことばには shoe lockers と英語の言いかえを添える)。使える動詞=wear・use・eat・clean・have・do・visit・sing・write・choose・make・bring(あとに名詞が来る動詞)。
やり取り: 班でことば当て(12分)
4人班で、カードの語を言わずに3文を読みます。聞く3人は、2文目のあとに、3人で1つだけ質問できます(Do you use it every day? など、Yes/No で答えられる問い)。3文目のあとで当てます。当たらなかったら、書いた人は班と相談して1文を直します。当たったら、聞いた人が「この文がいちばん分かった」を1つ選んで伝えます。机間で見るのは、空いた席の it(something we use it)、主語の中心と動詞の形(The shoes we wear outside stays)、日本語のままの語(uwabaki=indoor shoes のように英語の言いかえを添える)。
出口: 図鑑のページを清書(8分)
カードの紙に、①ことば(日本語とローマ字・答えの画面と同じつづりで uwabaki・nitchoku・shugaku-ryoko)②直した3文 ③小さな絵(なくてよい)を書きます。回収して先生が見たら、ALT の先生に読んでもらい、分かりにくい語に印をつけてもらいます。次の時間に返して直し、1冊に綴じて、新しく来る ALT の先生や留学生、海外から来る転入生に渡します(名前を書くかは本人が決める)。
まとめ(2分)
板書のきまり2行を、もう一度全員で読んで終わります。
定着・受験への接続
入試の「日本のことを外国の人に紹介する」条件英作文(〜 is something we 〜)と、長い主語の読み取りにつながります。導入は『3年間ベスト』、練習は『図書室のおすすめカード』(この時間の前)と『相関図クイズ』、ほかの活用は『ホストファミリー会議』、紙の練習は定着ドリル、確認は10分小テスト。Premium は使い分けワークシートと文法を読む。
投影版パワーポイント(Premium)
導入のクイズ6問のパワーポイント(全27枚・話者ノートつき)。Premiumのファイルです。
