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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
段階2・内容をつかむ(5つの段階のうち)

意味のかたまりに区切る本文に/を入れて、かたまりごとに前から意味を取って読む

準備本文のコピー(スラッシュを書き込む)

この活動の流れ合計10分(目安 10分)A4 のカードで見る
  1. 1人で/を入れる3分
  2. ペアで/の位置を比べる2分
  3. /ごとに区切って音読2分
  4. /ごとに前から意味を取る3分
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ねらい

長い英文を前にすると、生徒は文の終わりまで目を走らせてから、うしろから日本語に組み立て直そうとします。返り読みです。1文が短いうちはそれで読めても、文が長くなると、組み立て直すあいだに前の部分を忘れてしまいます。意味のかたまりに区切るは、本文の意味のかたまりの切れ目に/を入れ、/ごとに音読し、/ごとに前から意味を取って読む活動です。

区切る所の目安は、次の4つです。

区切る所例
長い主語のあと(動詞の前)the hill near our school / is too steep
前置詞で始まるかたまりの前more than two kilometers away / from school
接続詞の前I want to come by bike, / but the hill ...
不定詞の前(長い文のとき)I want / to come by bike

用語集のスラッシュリーディングは、この読み方の定義と区切る所の目安をまとめたページです。こちらは、本文を使って授業の10分で回すときの手順です。似た活動の句読点を戻すが文と文のあいだの切れ目を探すのに対して、こちらは1文の中の切れ目を探します。

手順

  1. 本文のコピーを配ります。新出語の意味は、この前に確かめておきます。
  2. 1人で3分、意味のかたまりの切れ目に/を入れます。1かたまり3〜5語が目安です。短い文には入れなくてかまいません。
  3. ペアで2分、/の位置を比べます。違う所は、両方の区切り方で声に出して読み、どちらも意味のかたまりになっていれば両方認めます。
  4. /ごとに区切って音読します(2分)。先生のあとについて/ごとに読み、次に1人で、/の所で短く息をつぎながら読みます。
  5. /ごとに前から意味を取ります(3分)。ペアで、1人が英語を1かたまりずつ読み、もう1人がそのかたまりの意味を短い日本語で言います。うしろのかたまりから先に訳す返り読みはしません。交代します。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
区切るときPut a slash between meaning groups. Three to five words in a group.
比べるときRead it both ways. Does each group make sense?
音読するときRead one group at a time. Pause at each slash.
意味を取るときDon't go back. Say the meaning of each group in order. 前から順に

手順5の日本語は、かたまりの意味が取れているかを確かめるためのものです。きれいな訳にする必要はありません。

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)How We Come to School説明文・中2程度・全10行(全文で約117語)
  1. We asked 32 students in our class, “How do you come to school?”
  2. Sixteen students walk. Walking is the most popular way.
  3. Ten students come by bike. Most of them live more than two kilometers away from school.
  4. Four students take a bus, and two students come by car.
  5. We also asked, “What do you like about your way?”
  6. Many walkers said, “I can talk with my friends.”
  7. Bike riders said, “It's faster than walking.”
  8. Bus riders said, “I can read a book on the bus.”
  9. But some students said, “I want to come by bike, but the hill near our school is too steep.”
  10. What can we do about the hill? Please tell us your ideas.

この説明文の3行目と9行目に/を入れた例です。

行/を入れた例
3Ten students come by bike. Most of them live / more than two kilometers away / from school.
9But some students said, / "I want to come by bike, / but the hill near our school / is too steep."

3行目の前の文は5語なので、/は入れません。後ろの文の区切りは、強く読む語に印をつけるで3行目に入れた区切り(息をつぐ所)と同じ位置です。

/ごとに前から意味を取ると、次のようになります。

かたまり前から取った意味
Most of them liveほとんどは住んでいる
more than two kilometers away2キロより遠く離れて
from school学校から
but the hill near our schoolでも、学校の近くの坂が
is too steep急すぎる

日本語としては少しぎこちなくなりますが、それでかまいません。返り読みで「彼らのほとんどは、学校から2キロより遠く離れた所に住んでいる」と組み立てると、from school から先に訳すことになり、英語の順が崩れます。前から取った意味をつなげて分かれば、英語の順のまま読めています。

区切りが割れやすいのは、次の2か所です。

割れる所区切り方A区切り方B扱い
3行目の後半more than two kilometers away / from schoolmore than two kilometers / away from schoolどちらも意味のかたまり。両方認める
9行目の主語the hill near our school / is too steepthe hill / near our school is too steepBは「学校が急すぎる」と読めてしまう。主語の終わり(is の前)に/を入れる

3行目は、two kilometers away(2キロ離れて)を1つと見るか、away from school(学校から離れて)を1つと見るかの違いです。区切る位置の正解は、1つとは限りません。

9行目は、認めない区切り方がある所です。the hill / near our school is too steep と区切ると、2つ目のかたまりの中で our school is too steep がつながり、「学校が急すぎる」と読めてしまいます。急なのは坂で、学校ではありません。「is too steep の主語はどれ?」と聞き、主語のかたまり(the hill near our school)の終わりに/を入れさせます。

変化をつける

  • やさしくする: 先生が最初の2文に/を入れておきます。生徒は、その入れ方をまねて、残りの文に入れます。
  • むずかしくする: 長い文で、/の数を減らします。9行目(19語)に/を2つだけ入れて3つのかたまりにするならどこか、と考えさせます。1かたまりが長くなるので、より大きなまとまりで意味を取ることになります。
  • 高校では: 関係代名詞や分詞で、うしろから説明がつく長い文で行います。The students who live far from school / come by bike. のように、主語がどこで終わるかを決めないと、動詞が見つかりません。手順5の確かめを本文全体で速く回すと、サイトトランスレーションの練習になります。

つまずきと手当て

  • 1語ごとに/を入れる: Ten / students / come / by / bike のように区切ると、かたまりが消えて、1語ずつ訳すのと同じになります。1かたまり3〜5語を目安に示し、「その/で、意味が1回まとまる?」と聞きます。
  • 人によって位置が違う: 意味のかたまりになっていれば、両方認めます。直すのは、見本の9行目のように、主語のかたまりを割ってしまう区切りだけです。
  • /を入れても、結局うしろから訳す: 定規やカードで/の右側を隠し、1かたまりずつずらしながら読ませます。戻って読めないので、前から意味を取るしかなくなります。

出どころ

英文を意味のかたまり(チャンク)で読む考え方は、読むことと聞くことの指導で長く使われてきたもので、日本の英語の授業では、本文にスラッシュを入れて読む手立てとして定着しています。本文にスラッシュを入れる活動は、田尻悟郎『英語教科書本文活用術!』(教育出版、2014)の第1章でも、文の構造を確かめる活動の1つとして挙げられています。この活動の、/を入れてから、/ごとの音読、前から意味を取る確かめまでを10分で回す手順と、見本の区切りの例は、このサイトで作ったものです。

公開 2026-10-18・更新 2026-10-18

この活動を授業で使うときに

いっしょに組むとよい活動

くわしい手順と紙(このサイトの教材)

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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