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英語教材ラボ

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サイトトランスレーション

sight translation

英文を意味のまとまりごとに区切り、前から順に日本語にしていく練習。返り読みをやめて読む速さを上げる。

サイトトランスレーションとは、英文を意味のまとまり(チャンク)ごとに区切り、前から順に日本語にしていく練習のことです。出どころ(通訳の訓練法)、スラッシュリーディングとの違い、区切る単位の決め方、授業での10分の型、「きれいな和訳」との線引き、小学校・中学校・高校・塾での違い、当サイトの読解ラダーまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

サイトトランスレーションは、英文を意味のまとまり(チャンク)ごとに区切り、前から順に日本語にしていく練習です。I went to the library / to borrow a book / about space. を「私は図書館に行った/本を借りるために/宇宙についての」と、語順どおりに言います。文の後ろから戻って訳す「返り読み」をやめて、英語の語順のまま意味を取る回路を作ります。

出どころ

通訳の訓練法の1つです。原稿を見ながらその場で訳す sight translation を、英語の読解指導に転用したもので、学習指導要領の本文には出てきません。高校の読解指導と通訳の訓練を扱う書籍で広まり、現場では「サイトラ」と略されます。

授業での実際の使い方

やること先生が言う言葉
0〜3スラッシュを入れた本文を配る(最初は先生が区切る)「線のところで一回止まる」
3〜8ペアで、Aが英語のまとまりを読み、Bが日本語で返す。1文ごとに交代「後ろから戻らない。順番のまま」
8〜10スラッシュなしの本文で、同じことをする「線が無くても、切れ目を自分で見つけて」

区切る単位は、最初は前置詞句と接続詞の前です(to / in / because / when の手前)。慣れたら生徒に区切らせます。日本語は「きれいな訳」でなくてよく、「私は行った/図書館に」のような、まとまりを写しただけの日本語で正解にします。ここを整えさせると、返り読みが戻ってきます。

よくある誤解

  • 和訳の練習ではありません。目的は日本語を作ることではなく、英語の語順で意味を取る速さです。きれいな日本語に直す段は要りません。
  • スラッシュリーディングと同じではありません。スラッシュリーディングは区切って読む(黙読)こと、サイトトランスレーションは区切ったまとまりを声に出して日本語にすることです。前者が後者の準備になります。
  • 全文にやる必要はありません。長い文・返り読みしがちな文だけを取り出して、1時間に3〜5文で足ります。

校種別の違い

校種
小学校扱わない(文の読みが指導の対象ではない)
中学校中2の後半から、不定詞・接続詞を含む文で。区切りは先生が入れる
高校長文読解の中心の練習。生徒が自分で区切るところまで
個別指導で、返り読みの癖がある生徒に。入試の長文で時間が足りない生徒の処方

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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