「読めた?」「読めました」——でも聞いてみると、itが何を指すか言えない。butの前後で何が反対になっているか説明できない。「なんとなく読めた」は、テストの記述問題で必ず化けの皮がはがれます。精読ラダーは、速く読む練習とは正反対の、1文ずつ骨まで読む15分ワーク。設問の型を5つに固定し、どの角度からも「なんとなく」を許さない設計です。
この教材で解決できる悩み
- 選択問題は解けるのに、記述問題になると白紙になる生徒がいる
- 「ていねいに読みなさい」の「ていねいに」を、具体的な作業として教えたい
- 宿題に出しても答え合わせが自分でできる、解答が親切な読解教材がほしい
固定5問の型——精読の5つの角度
| 問 | 型 | 鍛える力 |
|---|---|---|
| (1) | 指示語(it / they / there)の中身を日本語で | 文と文のつながり |
| (2) | 「〜とわかる文」を文番号で答える | 根拠を探す力(記述の土台) |
| (3) | 同じ内容の文を選ぶ(3択) | 言い換えを見抜く力 |
| (4) | 文の主語と動詞を抜き出す | 構造をつかむ力 |
| (5) | 「なぜ?」を日本語で1行 | 内容を自分のことばにする力 |
本文には①②…の文番号がついているので、設問と本文の往復が速く、「どの文を根拠にしたか」を生徒同士・先生と共有できます。配点は2点×5問の10点、8点以上で次のLevelへ。
ラダーの設計——語数ではなく「文の構造」の階段
中1の10段は、be動詞の文(Level 1)→一般動詞と代名詞(2)→and・but(3)→三単現(4)→疑問文と応答(5)→前置詞句(6)→canの文(7)→命令文(8)→現在進行形(9)→過去形(10)。教科書の文法進度と並走するので、習ったばかりの構造を「読む側」から固める使い方ができます。
全10枚ダウンロード
| Level | タイトル | 文の形 | Level | タイトル | 文の形 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 転校生のダイチ・Word | be動詞 | 6 | 学校祭の案内メモ・Word | 前置詞句 |
| 2 | ペンパルのエマ・Word | 一般動詞・代名詞 | 7 | バディ募集のお知らせ・Word | canの文 |
| 3 | 朝のパン屋さん・Word | and・but | 8 | 実験のまえに・Word | 命令文 |
| 4 | ねこのタマの世話・Word | 三単現のs | 9 | 文化祭の準備中・Word | 現在進行形 |
| 5 | カナとサムの会話・Word | 疑問文と応答 | 10 | 先輩からのメッセージ・Word | 過去形 |
シートb——同じ構造の「もう1枚」(10枚)
替えシートのb・cはPremiumのファイルです(月980円・年9,800円で使い放題)。上のシートaはこれからも無料です。
精読は「1文を骨まで読む」ワークなので、同じ文章を2回やると2回目は構造を思い出しているだけになり、技が身についたかどうかが分かりません。各Levelに、同じ文の形・同じねらい・同じ5問構成で題材だけ変えた替えシートbを用意しました。7点以下のやり直し、宿題、単元テストでつまずいた文の形に戻る使い方——答えの使い回しなしで、そのまま回せます。
| Level | シートb | 文の形 | Level | シートb | 文の形 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 学校のマスコット、ミドリン・Word | be動詞 | 6 | 新1年生のための校内案内・Word | 前置詞句 |
| 2 | 図書だよりのふたり・Word | 一般動詞・代名詞 | 7 | うさぎ小屋のお世話係 募集・Word | canの文 |
| 3 | 日曜の朝の公園・Word | and・but | 8 | 調理実習のまえに・Word | 命令文 |
| 4 | 妹のピアノ・Word | 三単現のs | 9 | 雪の朝の昇降口・Word | 現在進行形 |
| 5 | 給食の時間のミラー先生・Word | 疑問文と応答 | 10 | 先生の中1のしっぱい・Word | 過去形 |
裏面の「じっくり読みのコツ」も、原本と同じ技を別の文章で言い直してあります。たとえばLevel 3は原本もbも「andは同じ向きの矢印、butは反対向きの矢印」——パン屋さんの朝と日曜の公園、2つの別々の文章で同じ技を試すことになるので、技が身についたかどうかがはっきり出ます。Level 1のbは、原本と同じbe動詞の文でも「AはBではない、しかしCだ」の形を1文多く置いてあり、否定とbutの組み合わせを読む練習まで含みます。
シートc——3枚目の「もう1枚」(10枚)
替えシートのb・cはPremiumのファイルです(月980円・年9,800円で使い放題)。上のシートaはこれからも無料です。
同じLevelを3回目に配る場面があります。7点以下のやり直しのあと、学年末の総復習、そして中2の4月に「中1の構造」へ戻る診療所的な使い方。a→bで答えを使い回せなくしても、3回目にaを配れば生徒は構造ではなく答えを思い出してしまう。そこで各Levelに3枚目を足しました。設計はシートbと同じで、同じ文の形・同じねらい・同じ5問構成のまま題材だけを変えたものです。
| Level | シートc | 文の形 | Level | シートc | 文の形 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 新しいALT、ミア先生・Word | be動詞 | 6 | 駅から学校までの道案内・Word | 前置詞句 |
| 2 | 双子のケンとリク・Word | 一般動詞・代名詞 | 7 | 図書室のロボット、ビビ・Word | canの文 |
| 3 | 雨の日の休み時間・Word | and・but | 8 | 避難訓練の放送・Word | 命令文 |
| 4 | わが家の朝は3とおり・Word | 三単現のs | 9 | 運動会の前日の校庭・Word | 現在進行形 |
| 5 | ユキとトムの帰り道・Word | 疑問文と応答 | 10 | 校門の桜の木・Word | 過去形 |
cならではの仕掛けを2つ。Level 2の「双子のケンとリク」は、見た目が同じ2人を主役にして、he や they がどちらの話かを動詞ごとに確かめないと読めない文章にしてあります(1文の中で主語がケン→リクに入れ替わる文が勝負どころ)。Level 8の「避難訓練の放送」は、命令文の列の中に They are not important now. と quiet feet save lives. というふつうの文を2つはさんであり、「指示」と「理由・標語」を主語の有無で見分ける練習まで含みます。3枚の使い分けの目安は、a=はじめて/b=7点以下のやり直しと宿題/c=3回目(学年末の総復習・中2の4月)、です。
裏面の全文訳——独学を可能にする装置
裏面には解答(記述は許容範囲つき)に加えて全文訳を載せています。丸つけのあと、自分の読みと訳を照らし合わせる工程まで含めて1枚の学習が完結するので、宿題・自習・学級文庫方式(印刷してボックスに置き、自分のLevelを取っていく)のどれでも回ります。まちがえた問題は、訳を見ながら本文をもう一度読み、(5)を書き直してから次の段へ——学び直しの道筋も紙面に印刷済みです。一度やった生徒には同じLevelのシートbを渡せば、答えを覚えているかどうかに関係なく、構造が読めるかだけを確かめられます。
姉妹シリーズ
速さを鍛える速読ラダー中1、初見の実力を測るリーディング・ラダー中1との3系統。文の骨のつかみ方を授業で扱うなら語順感覚の育て方が対になります。続きは精読ラダー中2へ。
