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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)

工程 2・内容をつかむ

分担して読む本文を4人で分けて読み、自分の担当を英語で伝えて全体をつかむ

合う本文
説明文・スピーチ・手紙・物語
時間
15分
形態
グループ
学年の目安
中1〜高校
準備
なし(担当の行以外は付せんかノートで隠す)教科書だけ
見本の本文
How We Come to School(説明文・中2程度)

教科書本文を4つに分け、班の1人ずつが自分の担当だけを読んで、ほかの3人に英語で伝え、全員の話を合わせて本文全体をつかむ活動です。ジグソー法の考え方を、教科書の1ページを15分で回す形にしました。担当の分け方、伝えるときの2つの決まりと先生の言葉、オリジナルの説明文での分け方と伝え方の例、全員の担当を1文にまとめる仕上げをまとめました。

公開 2026-10-18・更新 2026-10-18

ねらい

本文を全員が同じように読むと、分かった生徒が答え、分からない生徒は答えを待つ、という分かれ方が起きます。分担して読むは、本文を4つに分け、班の1人ずつが自分の担当だけを読んで、ほかの3人に伝える活動です。自分の担当は、班の中で自分しか読んでいません。自分が伝えなければ、班のだれもその部分の中身を知ることができません。

ジグソー法の考え方を、教科書の1ページ(100語前後)で15分に収めた形です。もとのジグソー法では、同じ担当の人どうしで理解を確かめる時間を長くとりますが、ここでは担当が2〜4行と短いので、その時間を2分にしています。かわりに、伝えるときの決まりを2つ置きます。担当の行を見せないこと。英語で3文以内で伝えること。3文に収めるには、担当の中で何がいちばん大事かを決めなければならず、そこで読みが深くなります。

仕上げに、班で、全員の担当が1つずつ入ったまとめの1文を作ります。1人の担当だけでは作れない1文なので、聞いた話を合わせて、本文全体の筋を自分たちで組み立てることになります。

手順

  1. 本文を初めて読む時間に置きます。新出語の意味は、先に全体で確かめておきます。4人の班でA〜Dの担当を決め、担当の行を板書します。担当以外の行は、付せんかノートで隠します。
  2. 1人で3分、自分の担当の行を読み、伝える3文のメモをキーワードだけで書きます。
  3. となりの班の、同じ担当の人と2分、伝える中身を確かめ合います。
  4. 班に戻り、Aから順に1人1分で、自分の担当を英語で伝えます。聞く3人は日本語でメモをとり、分からなければ英語で聞き返します。
  5. 班で2分、まとめの1文を作ります。最後に付せんをはがして本文を通して読み、まとめの1文が本文と合っているかを確かめます。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
担当を決めるときOnly you read your part. Your team needs you.
伝えるときDon't show your textbook. Tell your part in three sentences.
聞くときTake notes. If you don't understand, ask: Can you say that again?
仕上げでMake one sentence. Use something from all four parts.

担当の行を見せないのは、見せると、聞く3人が話を聞かずに文字を読むからです。伝える側も、行を読み上げるだけになります。

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)How We Come to School説明文・中2程度・全10行(全文で約117語)
  1. We asked 32 students in our class, “How do you come to school?”
  2. Sixteen students walk. Walking is the most popular way.
  3. Ten students come by bike. Most of them live more than two kilometers away from school.
  4. Four students take a bus, and two students come by car.
  5. We also asked, “What do you like about your way?”
  6. Many walkers said, “I can talk with my friends.”
  7. Bike riders said, “It's faster than walking.”
  8. Bus riders said, “I can read a book on the bus.”
  9. But some students said, “I want to come by bike, but the hill near our school is too steep.”
  10. What can we do about the hill? Please tell us your ideas.

この10行(117語)を、次のように分けます。伝える3文は、このサイトで作った例です。

担当行語の数伝える3文の例
A1〜2行目22語They asked 32 students about their way to school. Sixteen students walk. Walking is the most popular.
B3〜4行目27語Ten students come by bike. They live far from school. Four take a bus, and two come by car.
C5〜8行目37語They asked, "What do you like?" Walkers can talk with friends. Bikes are faster, and bus riders can read.
D9〜10行目31語Some students want to come by bike. But the hill near school is too steep. The writers want our ideas.

いちばん長いCは、読むのが得意な生徒に回します。行の長さと語のむずかしさで担当を組むのは、先生の仕事です。

伝え合いで聞き返しが起きやすいのは、Bの They live far from school. です。3行目は Most of them live more than two kilometers away from school. で、自転車の10人の「ほとんど」が2キロより遠くに住んでいる、という文です。They にすると、10人全員の話になります。聞く側が Most? All? と聞き返せたら、伝え合いがそのまま本文の確かめになっています。

BとCが伝え終えたところで、先生が「車で来る2人は、何がよいと言っていた?」と聞きます。Cの担当の5〜8行目には、歩く人・自転車の人・バスの人の言葉はあっても、車の人の言葉はありません。本文に書いていないことが、分担した話を合わせると見えてきます。

まとめの1文の例です。

まとめの1文入っている担当
Most students walk or come by bike, and they like their ways, but the hill near school is a problem for some students.walk=A・bike=B・like their ways=C・hill=D

4人の担当から1つずつを入れると、but の前と後ろで、本文の前半(調べた結果とよいところ)と後半(困っていること)がつながります。まとめの1文に but が入る班は、9行目で話の向きが変わることを読めています。

変化をつける

  • やさしくする: 伝えるのは日本語でよいことにします。英語で伝えるなら、3文の書き出しを渡します(Part A: __ students walk.)。中1の後半から始めるときは、担当を3つ(1〜4行目/5〜8行目/9〜10行目)にし、同じ担当どうしの確かめを4分にします。
  • むずかしくする: 伝える文に、本文の文をそのまま使わない、と決めます。読み上げられないので、担当の行を自分の英語に組み立て直すことになります。言いかえの練習は1文パラフレーズ工房にくわしくまとめています。
  • スピーチで: My Grandmother's Notebook なら、1〜3行目/4〜5行目/6〜8行目/9〜10行目に分けます。まとめの1文を「ハルトにとって、このノートが特別なのはなぜか」の答えにすると、4人の担当がどれも答えの材料になります。
  • 物語で: 場面ごとに分けます。Three Lemon Candies なら、雨の校門(1〜4行目)と次の朝(5〜9行目)で2人ずつに分け、伝える順番を本文の順に決めておきます。
  • 高校では: 段落ごとの担当にして、もとのジグソー法に近い形にします。同じ担当どうしの確かめを長くとり、班に戻ったら、段落の要点に加えて、その段落が文章全体の中でどんな役目か(主張・理由・例・反論)も伝えさせます。

つまずきと手当て

  • 担当の行を読み上げてしまう: 教科書を伏せさせ、メモだけを見て伝える形にします。メモはキーワードだけにして、文を書かせません。
  • 伝える人の話が分からないまま、聞く側が黙っている: 聞き返しの言い方(Can you say that again? / What does __ mean? / How many?)を板書し、1人1回は聞き返す、と決めます。聞き返しの出る班ほど、本文の確かめが進みます。
  • 隠した行をのぞいてしまう: 「見たら、その人の話を聞く意味がなくなる」と、最初に理由を伝えます。それでも守れないクラスでは、担当の行だけを写した紙を配ります(その場合は、本文を写したプリントが要ります)。

出どころ

教材を部分に分けて1人ずつが担当し、教え合って全体を組み立てる方法は、ジグソー法として知られています。アメリカの社会心理学者エリオット・アロンソンが1970年代に考えた協同学習の方法で、日本では「知識構成型ジグソー法」の形でも広まりました。このレシピの、教科書の1ページを15分で回す分け方と、伝えるときの2つの決まり、全員の担当を入れたまとめの1文は、このサイトで作ったものです。

いっしょに組むとよいレシピ

くわしい手順と紙(このサイトの教材)

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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