英語力の伸びがはっきり見える練習のひとつが、パラフレーズ(言い換え)です。本文の1文を、意味を変えずに別の英語で言う——The temple was built 300 years ago. を People built the temple 300 years ago. に、あるいは The temple is 300 years old. に。言い換えの引き出しの数が、そのまま表現力の広さです。
進め方
- ①お手本を1つ見せる: 言い換えの3技法——語を替える(buy⇄get)・構文を替える(受け身⇄能動)・視点を替える(AがBに与える⇄BがAから受け取る)
- ②本文から「言い換えやすい1文」を先生が3つ指定(受け身の文・比較の文・不定詞の文が狙い目)
- ③個人で各文につき1つずつ言い換えを作る(10分・辞書OK)。「意味が同じなら正解は無限にある」と宣言
- ④ペアで交換し、「意味が同じか」を相手が判定。ずれていたら、どこでずれたかを話し合う
- ⑤クラスで言い換えコレクション——同じ原文から出た言い換えを黒板に並べると、1文の可能性が可視化される
この活動の急所
パラフレーズは、入試読解の技術でもあります。選択肢は本文の言い換えで作られる——本文の enjoy が選択肢では like に、important が necessary になる。日頃から「同じ意味・別の英語」を作っている生徒は、この対応を見抜くのが速い。表現の練習と読解の練習が、この活動では同じものです。
本文活用術シリーズの中での位置
サマリー・ピラミッド(要約)の前段スキルです。1文が言い換えられない生徒に段落は要約できない——工房→ピラミッドの順で本文の「圧縮系」活動が積み上がります。