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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
段階2・内容をつかむ(5つの段階のうち)

事実と意見を分ける本文の1文ずつを、確かめられる事実と、だれかの考えに分ける

準備なし(教科書に印を書き込む)

この活動の流れ合計10分(目安 10分)A4 のカードで見る
  1. F・O・―の決め方を示す1分
  2. 1人で各文に印を書く3分
  3. ペアで印を比べる2分
  4. 割れた文を全体で話し合う4分
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ねらい

説明文を読み終えた生徒に「この本文に書いてあることは、全部本当?」と聞くと、「教科書に書いてあるから本当」という答えが返ってきます。けれども説明文には、数えたり調べたりして確かめられる文と、だれかの考えや感じ方を述べた文が混ざっています。事実と意見を分けるは、本文の1文ずつに、確かめられる事実ならF(fact)、だれかの考えや感じ方ならO(opinion)の印を書き込む活動です。

決め手は1つで、その文が確かめられるかどうかです。数える、見る、計る、調べる、のどれかで確かめられればF、人によって考えが分かれうるならOです。問いかけやお願いのように、どちらでもない文には―をつけます。印をつけるには、その文がだれの言葉で、何を言っているのかを読むしかありません。意見の文が見つかれば、それをどの事実が支えているのかも見えてきます。

意見の文には、手がかりになる語があります。

手がかりの語意見の文の例気をつけること
I think / I feelI think walking is good for us.考えだと、自分から言っている
shouldWe should walk to school.〜したほうがよい、というすすめ
too +形容詞The hill is too steep.〜すぎる、はだれかの判断
the most / the bestWalking is the best way.数で確かめられる文なら事実(見本の2行目)

表と図にまとめるが本文の情報を表や図に移すのに対して、こちらは1文ずつ、それがどんな種類の文かを見ます。

手順

  1. 本文の内容をひととおりつかんだあと、2回目の読みとして置きます。
  2. 先生が、F・O・―の決め方と手がかりの語を示します(1分)。本文にない文で、Fの例とOの例を1つずつ見せます(Our school is near the station. / Our school is the best.)。
  3. 1人で3分、各文の頭にF・O・―を書き込みます。引用符のある文は、外(だれが言ったか)と中(言った中身)に分けて、中身にも印を書きます。迷った文には?をつけます。
  4. ペアで2分、印を比べます。印が違う文は、何を見れば確かめられるかを言い合います。
  5. 全体で4分、ペアで割れた文と?の文を取り上げます。先生は「何を見れば確かめられる?」と聞き、確かめる方法があるかどうかで決めます。決めきれない文は、割れたまま残してかまいません。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
決め方を示すときCan we check it? Then write F. If not, write O.
印をつけるときOne mark for each sentence. Not sure? Write a question mark.
割れた文でHow can we check it? 何を見れば確かめられる?
引用のある文でWho said this? Look inside the quotation marks, too.

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)How We Come to School説明文・中2程度・全10行(全文で約117語)
  1. We asked 32 students in our class, “How do you come to school?”
  2. Sixteen students walk. Walking is the most popular way.
  3. Ten students come by bike. Most of them live more than two kilometers away from school.
  4. Four students take a bus, and two students come by car.
  5. We also asked, “What do you like about your way?”
  6. Many walkers said, “I can talk with my friends.”
  7. Bike riders said, “It's faster than walking.”
  8. Bus riders said, “I can read a book on the bus.”
  9. But some students said, “I want to come by bike, but the hill near our school is too steep.”
  10. What can we do about the hill? Please tell us your ideas.

この10行を仕分けた例です。1行に2文ある行は「・」で区切り、引用のある文は「外/中」の順に書いています。

行印わけ
1F32人に聞いた、という調べたこと(引用の中は問い)
2F・F数えた結果と、その人数から言えること
3F・F人数と、家からのきょり。地図で確かめられる
4F人数
5Fもう1つ聞いたこと(引用の中は問い)
6F/F友だちと話せるのは、見れば確かめられる
7F/割れる下で説明
8F/Fバスの中で本が読める
9F/Owant は気持ち。too steep は判断
10―問いかけとお願い。事実でも意見でもない

割れやすいのは4か所です。

2行目の Walking is the most popular way. には、the most に引っぱられてOをつける生徒が出ます。「何を見れば確かめられる?」と聞くと、2〜4行目の人数(16・10・4・2)を指せます。歩く人がいちばん多いことは数で確かめられるので、Fです。手がかりの語は立ち止まる目印で、決め手ではありません。

7行目の引用の中 It's faster than walking. は割れます。Fの生徒は「時間を計れば確かめられる」と言い、Oの生徒は「自転車の人が、よいところとして挙げた言い分だ」と言います。そこで「速いことは確かめられる。では、速いからよい、は?」と聞きます。速いのは事実で、速いからよいと考えるのは自転車の人の考えです。事実の文が、だれかの考えを支える材料として使われていることが、この1文で見えます。

9行目の too steep は、判断の語 too がついた意見です。坂がどれくらい急かは計れますが、自転車で上るには急すぎるかどうかは、上る人の判断です。10行目の問いかけとお願いは、どちらでもありません。―の印がないと、生徒はどちらかに無理に入れようとします。

仕分けたあとでOの文を数えると、9行目の引用の中だけです。この報告は、ほとんどが調べた事実で、最後に困っている生徒の声を置き、読み手に考えを求めています。書き手がいちばん言いたい文を考えるなら、いちばん大事な1文を選ぶへ進めます。

変化をつける

  • やさしくする: 3文だけで行います。2行目の2文と、9行目の the hill near our school is too steep の3つです。FかOかを選び、わけは日本語で言えれば十分です。
  • むずかしくする: 意見の文を、事実の文に書きかえます。The hill is too steep. なら Riding up the hill takes ten minutes. のように、計れば確かめられる文にします。書きかえた文で、急すぎるかどうかを読み手が自分で決められるかを話し合います。
  • スピーチで: My Grandmother's Notebook は、ほとんどの行がおばあさんとの出来事(F)で、最後の Small things become special when we write them down. がハルトの考え(O)です。8行目の I was surprised. のような気持ちの文はOに入れる、と決めておくと割れずにすみます。
  • 高校では: 評論の段落で、筆者の主張(O)と、それを支える根拠(F)を分けます。根拠が本当に主張を支えているかまで問うと、批判的に読む練習になります。分けたあとは、本文からミニディベートで賛成と反対に分かれて言い合う形にもつなげられます。

つまずきと手当て

  • 「正しい文は事実、まちがった文は意見」と考える: 事実の文は確かめられる文で、確かめたらまちがいだと分かる文もFです。Thirty students walk. はこの本文と合いませんが、数えれば確かめられるので、Fの形の文です。意見の文は、正しいかどうかより、だれがそう考えているかを読みます。
  • 引用の中の言葉で迷う: 引用のある文にFを1つつけて終える生徒と、文全体にOをつける生徒が出ます。引用符の外と中に分けて、印を2つつけさせます。外の「〜が言った」は、たいてい調べた事実です。
  • 手がかりの語だけで決める: too や the most を見たらO、と機械的に決めてしまう場合です。印には必ず、確かめる方法を1つ添えて言う決まりにします。

出どころ

事実と意見を区別して読むことは、国語の説明文の授業でも、英語の読む指導でも、広く扱われてきました。この活動の、F・O・―の3つの印と、引用の外と中に分けて印をつける決まり、見本の仕分けの表は、このサイトで作ったものです。

公開 2026-10-18・更新 2026-10-18

この活動を授業で使うときに

いっしょに組むとよい活動

くわしい手順と紙(このサイトの教材)

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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