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英語教材ラボ

活動と指導法読む・語彙

チャンク

chunk (lexical chunk)

英語の「意味のかたまり」。語彙では句や定型表現のまとまり、読むときは文を意味の切れ目で区切ったまとまりを指す。

チャンク(chunk)とは、英語の「意味のかたまり」のことで、語彙の指導では単語ではなく句や定型表現(take a picture, be interested in)のまとまりを、読む指導では文を意味の切れ目で区切ったまとまりを指します。出どころ(認知心理学のチャンキングと語彙アプローチ)、覚えるチャンクと読むチャンクの2つの使い方、教科書本文からチャンクを取り出して単語テストにする方法、スラッシュリーディングとの関係、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

チャンクは、英語の「意味のかたまり」のことです。使い方は2つあって、語彙の指導では単語1語ではなく句や定型表現のまとまり(take a picture、be interested in、I think that ...)を指し、読む指導では文を意味の切れ目で区切ったまとまり(In the morning, / I go to school / with my friend.)を指します。どちらも「1語ずつ処理しない」ことがねらいで、単語テストをチャンクに変えるだけで、生徒の英語が文で出てくるようになります。

出どころ

認知心理学のミラー(1956年)が、記憶はばらばらの要素ではなく「かたまり(チャンク)」で扱われると示したのが語源です。語学では、ルイス(1993年)の語彙アプローチが「言語は文法つきの語彙ではなく、語彙化された文法(定型表現のかたまり)でできている」と主張し、チャンクで教える考え方が広まりました。日本では「チャンクで英単語」のような教材名で知られ、読む側では意味のかたまりで区切るスラッシュリーディングとして定着しています。

授業での実際の使い方

2つの使い方を、同じ本文で両方やる形です。

使い方やること例(中2・不定詞の本文)
覚える本文から「動詞+名詞」「前置詞つきの句」「文の頭の定型」を10個抜き出してチャンク帳に。単語テストはこの10個でwant to visit / a lot of places / I'd like to
読む意味の切れ目にスラッシュを入れて、かたまりごとに音読。かたまりの中は止まらないI want to visit / a lot of places / in Japan.

本文からチャンクを取り出す基準は3つです。動詞と名詞の組み合わせ(take a picture)、前置詞を含む句(in front of)、文の頭に来る定型(I think that ...、Do you know ...?)。1単元で10個、1年で200個ほどになり、これが「使える語彙」になります。単語テストを「単語→日本語」から「チャンク→英語」に変えると、テストの準備がそのまま文を作る練習になります。

よくある誤解

  • チャンク=熟語のことだけ、ではありません。熟語(look for)も含みますが、I think that ... のような文の型や、a lot of のようなよく出る並びも全部チャンクです。
  • かたまりで読む=単語を飛ばして読む、でもありません。かたまりの中の全部の語を、まとめて1回で処理することです。
  • 全部の文をチャンクに切る必要はありません。切る練習は最初の3か月だけで、そのあとは切らずにかたまりで読めるようになるのが目標です。

校種別の違い

校種特徴
小学校単語より先に「I like ...」「Can you ...?」の定型で覚えているので、実はチャンクで学んでいる。中学でそれを文字にする
中学校単語テストをチャンクにする。本文の音読をかたまりで区切る。既習表現の一覧もチャンクで作ると使いやすい
高校長文の速読でかたまりを大きくする(節ごと)。論理・表現の定型(In my opinion, ...)をチャンクとして蓄える
単語帳の暗記が単語1語になりやすい。教科書のチャンク10個を毎回の確認テストにすると定期テストにつながる

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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