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英語教材ラボ 高校版

授業づくり

音読を飽きさせない7つの型|並べる順序と、週2で回す帯

高校英語の音読が「読ませているだけ」で終わらないための、7つの型と並べる順序です。負荷の軽い順に3つ選んで7分で回す組み方、同じ本文を3回読ませても飽きない理由、音読を評価につなげない判断まで。速読ラダーと読解の無料PDFで、そのまま回せます。

公開 2026-08-30・更新 2026-08-30

音読は、やっている学校とやっていない学校で差がつく活動のわりに、続けるのが難しい活動です。理由は単純で、同じことを繰り返すと生徒が飽きるから。それで型を増やそうとするのですが、増やすと今度は教師が覚えられません。

必要なのは型の数ではなく、並べる順序です。

7つの型と、負荷

やり方負荷目が見るもの
1 コーラス音声のあとに全員で本文
2 バズ各自が自分の速さで小声で本文
3 オーバーラップ音声と同時に重ねて本文
4 チャンクスラッシュで区切って、区切りごとに止める本文
5 リード&ルックアップ1文黙読 → 顔を上げて言う顔を上げる
6 シャドーイング本文を見ずに音声を追う何も見ない
7 穴あき音読語を隠したプリントで穴のある本文

並びは負荷の順です。この列でいちばん大事なのは右端で、目が本文から離れる型が2つあることがわかります。5と6です。この2つが入っていない音読は、何回やっても本文を追うだけの作業で終わります。

7分に3つ、と決める

1コマにつき音読は7分。そこに3つ入れます。選び方は「低→中→高」から1つずつです。

  • 1回目(低)… 2 バズ。1分半。全員が声を出す状態を作るのが目的
  • 2回目(中)… 3 オーバーラップ か 4 チャンク。2分半
  • 3回目(高)… 5 リード&ルックアップ か 6 シャドーイング。3分

低・中・高から1つずつという決め方だけ覚えておけば、その日の気分で中身を変えても構いません。飽きは「毎回ちがう型をやる」ことで消えるのではなく、負荷が上がっていく順で並んでいることで消えます。1回目が軽いから声が出て、3回目が重いから読めたときに手応えがある。

同じ本文を3回読んでも飽きない理由

生徒が飽きるのは、繰り返しそのものではなく、同じ難しさを繰り返すときです。3回とも本文を見て読むなら、2回目以降にやることがありません。目が離れる型を最後に置くと、3回目には「思い出す」という別の仕事が入ります。

同じ理由で、7の穴あき音読は最後にしか置きません。穴を埋めるのは思い出す作業なので、本文を見て読む型と並べると難易度の落差が大きすぎます。

帯にするなら、週2回・別の本文で

課の本文とは別に、短い英文で音読の帯を持つやり方もあります。この場合は速読ラダーのような短い読み切りの英文が向きます。150語前後で1回3分、週2回。課の進度に関係なく回るので、行事で授業が飛んでも途切れません。

課の本文で音読する日と、帯で別の英文を読む日を分けておくと、「今日は音読ばかりだった」という日が生まれません。

音読は、評定に入れないほうがいい

音読を評価の材料にすると、途端に空気が変わります。声の大きさや発音の良さが点になるのがわかると、苦手な生徒が黙るからです。音読は全員が声を出す時間として守り、評定の材料は別に取ります。

関連

  • 1コマの中の位置は英語コミュニケーションの50分をどう組むかの「本文25分」に。音読7分はこの中に入っています。
  • 目が離れる型(5・6)の先にあるのがリテリングです。読む → 思い出して言う → 再構成する、と地続きにすると、リテリングの導入がずいぶん軽くなります。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、中3の英語が高1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。高校の制度・評価の記述は、高等学校学習指導要領(平成30年告示)と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、大学入学共通テストの公表問題にあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この記事で使った紙は、すべて無料でダウンロードできます

論理・表現の設計図と運営キット、評価とテストの作問の道具。刷るだけで1コマが流れます。

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