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英語教材ラボ 高校版

授業づくり

文法18ユニットを1年にどう割るか|週2コマの配分と、積み残しの戻し方

高校の文法を18ユニットに分けて、週2コマの実働時数へ割り付ける考え方です。18本を等分しない理由、1学期に置くべき6本、1ユニット4コマの中身、11月に必ず起きる積み残しの扱いまで。見取り図・定着ドリル・表現ワーク・10分小テストはすべて無料PDFです。

公開 2026-08-30・更新 2026-08-30

年間計画を4月に作るとき、多くの人がまず18の項目を月に均等に並べます。ところがその計画は、だいたい11月に壊れます。壊れるのは進度が遅れたからではなく、等分できない前提で等分したからです。

まず、実際に使えるコマ数を数える

週2コマ、年間35週で70コマ。ここから引くものがあります。

引くものコマ
定期考査(実施・返却・解き直し)4回−8
行事・短縮・研修・年度末の空白−6
実働56

56を18で割ると3.1です。つまり計画の時点で、1ユニットに使えるのは3コマちょっとしかありません。ところが実際に丁寧にやると、どのユニットも4コマは要ります。ここに14コマ分の赤字が最初から埋まっていて、それが表面化するのが2学期の後半です。

等分をやめて、先に効く6本を1学期に寄せる

赤字を消す方法は2つしかありません。ユニットを削るか、軽く回せるユニットを作るかです。後者を選ぶなら、順序で解きます。

あとのユニットの土台になるものを先に置くと、置かれた側が軽くなります。18本のうち、土台になるのは次の6本です。

学期ユニットねらい
1学期(4〜7月)文型と語順/時制/完了形/助動詞/受動態/不定詞ここが動詞まわりの土台。あと12本の説明がここに戻ってくる
2学期(9〜12月)動名詞/分詞/分詞構文/比較/関係代名詞/関係副詞・複合関係詞/接続詞と節準動詞と節。1学期の語順が入っていれば、説明は語順の話に還元できる
3学期(1〜3月)仮定法/話法/否定・強調・倒置・省略/名詞・冠詞・代名詞/前置詞単独で立つもの。1コマ落としても他が崩れない

3学期に置いた5本は、順番を入れ替えても、1本落としても、他のユニットに波及しません。赤字はここで吸収します。逆に、1学期の6本のどれかを2学期へ送ると、送った先で説明が二重になります。

1ユニット4コマの中身

4コマの内訳は固定にします。毎回中身を考えないことが、年間で効きます。

  1. 見取り図(1コマ)… 全体像を1枚で。ここでは解かせない
  2. 定着ドリル(1コマ)… 手を動かす。3難易度から1つ選んで配る
  3. 表現ワーク(1コマ)… その文法で話す・書く。ここが論理・表現につながる
  4. 10分小テスト(コマの頭10分)… 次のユニットの1コマ目に実施

4つめが独立したコマではないところがポイントです。小テストを次のユニットの導入に食い込ませると、実質3コマで1ユニットが回り、56コマに18ユニットが入ります。

積み残しは、戻さないで回収する

それでも2学期の終わりに1〜2ユニット遅れます。ここで前に戻ると、3学期がまるごと崩れます。

戻さずに回収する方法は、10分小テストを「今のユニット+積み残し1問」の形で刷ることです。テストビルダーで大問単位に組めるので、遅れたユニットのドリルから1問だけ混ぜた小テストを毎週出す。3学期の12回で12問入り、これで扱えなかったユニットの中心は一度は通ります。

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、中3の英語が高1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。高校の制度・評価の記述は、高等学校学習指導要領(平成30年告示)と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、大学入学共通テストの公表問題にあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この記事で使った紙は、すべて無料でダウンロードできます

論理・表現の設計図と運営キット、評価とテストの作問の道具。刷るだけで1コマが流れます。

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