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英語教材ラボ 高校版

授業づくり

英語コミュニケーションの50分をどう組むか|活動が消えない時間配分

「活動をやりたいが時間が足りない」を、時間の取り方の順序で解く1コマの設計です。本文の解説から時間を割り当てると活動は必ず消えます。出口の10分を先に取る5-5-25-10-5の型と、本文25分の内訳、訳を捨てずに英語を増やす手順まで。読解・速読の無料PDFつきです。

公開 2026-08-30・更新 2026-08-30

英語コミュニケーションの1コマで、いちばんよく聞く困りごとは「活動までたどりつかない」です。原因はほぼ1つで、本文の解説から順に時間を使っているからです。前から使うと、余りが出口に回ります。余りは、たいてい出ません。

時間は、後ろから取る

配り方を逆にします。出口でやりたいことを先に確保して、残りを本文に割り当てる。これだけで、活動は消えなくなります。

区分やること
5速読・語彙の想起。毎回同じ形にして、指示ゼロで始まるようにする
導入5本文に入る前の問い。日本語でよい
本文25音読と内容確認。ここが可変
出口10リテリング/ペアで1分/数文書く。先に確保する
予告5次回・小テスト・宿題

可変にしてよいのは本文の25分だけです。ここが伸びたときに削るのは導入で、出口は削らない。出口を守ると決めておくと、本文の扱いが自然に軽くなります。

本文25分の内訳

25分で全文を精読しようとすると足りません。ここは「全部を同じ濃さで扱わない」で解きます。

  • 通し(5分) … 音声を1回、区切らずに。ここで訳さない
  • 山場だけ精読(10分) … 1コマにつき2〜3文。文型と語順、関係詞、分詞構文など、その課で構造がいちばん重い文を選ぶ
  • 音読(7分) … 同じ本文を形を変えて3回。並べ方は音読を飽きさせない7つの型
  • 内容確認(3分) … 英問英答を3つ。全文の理解を測らず、山場の3文が読めたかだけを見る

精読する文を「2〜3文」と決めてしまうのが要点です。決めないと、難しい文が出るたびに止まり、25分が消えます。

訳を捨てずに、英語を増やす

オールイングリッシュを目標にすると、たいてい導入と指示だけが英語になり、肝心の本文は日本語に戻ります。逆にすると続きます。

  • 英語にする… 帯の指示、出口の活動、英問英答、ペアの手順(毎回同じ文言にする。3週間で生徒が覚える)
  • 日本語で残す… 山場2〜3文の構造の説明、評価の説明、初出の抽象語

構造の説明を英語でやると、英語が得意な生徒にしか届かない説明になります。ここは日本語で短く済ませて、浮いた時間を出口の英語に回すほうが、クラス全体の英語の総量は増えます。

出口10分を、評価の材料にする

出口を毎回同じ形にしておくと、材料が勝手にたまります。おすすめは月ごとの固定です。

出口の形たまる材料
4〜7月要約ラダーで2文にまとめる知識・技能/思考・判断・表現
9〜12月リテリングをペアで1分思考・判断・表現
1〜3月本文への賛否を3文(意見文の設計図の骨)思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度

同じ形を1学期続けると、生徒の出来が学期の頭と終わりで比べられるようになります。この比較が、観点別評価でいちばん使いやすい材料になります(→観点別評価、3観点をどの材料で取るか)。

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、中3の英語が高1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。高校の制度・評価の記述は、高等学校学習指導要領(平成30年告示)と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、大学入学共通テストの公表問題にあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この記事で使った紙は、すべて無料でダウンロードできます

論理・表現の設計図と運営キット、評価とテストの作問の道具。刷るだけで1コマが流れます。

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