I like .... は、このあと3年間ずっと使い続けるチャンクです。小3で意味を教えきる必要はなく、仕事は音をためることに絞れます。like は「すき」と訳して終わりにせず、にっこりした顔とジェスチャーをセットで出します。3年生には、表情のほうが意味を教えます。
地雷は1つ。第3時で I don't like .... を足したとたん、時間が食べものの好き嫌い指導に変わってしまうことです。ここは苦手なものを申告させる場ではないので、I don't like は言いたい子が言う、で通します。先生がおどけて1つ見せれば、音は十分に入ります。
使うのは小3 Unit 4「I like blue.」の単元パックの7点です。いろカード16枚(8色+すきなもの8枚)、活動シート3枚、ふりかえりカード、ALT打ち合わせシート、単元計画。シートは第1・2・4時に1枚ずつ使い、第3時はいろカードだけで回ります。
全4時間の見取り図
| 時 | 主な活動 | 帯(はじめ5分) | 見取り |
|---|---|---|---|
| 1 | 色のことばと出会う(カード)・にじづくり①(聞いて塗る) | 歌(Rainbow Song) | — |
| 2 | I like ◯◯. と出会う・カラータッチ(教室の色さがし) | 歌+色カードフラッシュ | — |
| 3 | I don't like ◯◯. を足す・すき・きらい○×クイズ(先生の答えを予想) | 歌+チャンツ | 行動観察(見取りメモ) |
| 4 | すきな色インタビュー→けっかを「クラスのにじ」にまとめる | 歌 | 振り返りカード点検 |
3・4年は外国語活動なので、数値評定もABCもありません。右端の欄は点をつけるための記録ではなく、通知表の文章のもとになる見取りです。第3時は反応の様子をメモに、第4時は振り返りカードを点検します。
45分の形はどの時間も同じです。あいさつと歌(0–5分)、いろカードで練習(5–12分)、めあて(12–15分)、主活動(15–37分)、振り返り(37–45分)。
第1時:答えの色を、先に見せない
主活動は活動シート1「きいて ぬろう! にじづくり」(聞くこと/ひとり・ペアで確認OK/15分)です。①〜⑥の番号だけが入った6本の弧を、先生の読み上げどおりに塗っていきます。塗るのが苦手な子は、ゆびさしで色を選び、先生が塗ってもかまいません。
読み上げは「Number one ...(3秒)... red!」の順。番号→間→色。この間が聞く集中を作ります。本物のにじの順(red / orange / yellow / green / blue / purple)で読むと、理科的な気づきもついてきます。
禁じ手は、答えの色を先に板書することです。見せるのは全員が塗り終わってから。先に見せると聞かなくなります。ぬり終えたら隣の人と見比べて、同じにじになったかを確かめます。うすく塗っておけば直せる、と先に言えば手が止まりません。早く終わった子には、裏の「オリジナルにじ」を隣の人に英語で塗ってもらう役を渡します。
第2時:I like ◯◯. と、教室の色さがし
帯は歌に色カードフラッシュを足します。言わせるより先にポインティングゲームにすると、声を出したくない子も同じ土俵に立てます。
主活動は活動シート2「カラータッチ(先生用・進行シート)」(聞くこと・動くこと/クラス全体で教室内を移動/10分)。読み上げる順は決まっています。red、blue、green(黒板)、yellow、pink / purple、brown(つくえ・ゆか・ドア)。見つけやすい色から入り、最後は全員が必ずタッチできる色で締めます。
green で「えっ、黒じゃないの」の声が上がったら、しっかり驚いてあげてください。走らせないコツは2つ。Freeze! の合図を最初に練習することと、「Touch!」の前に「Walk, walk...」と歩かせておくことです。
カラータッチは10分、時間が押せば2ラウンドで切り上げます。残りは、もののカード8枚(soccer / pizza / sushi / dogs など)と色カードを合わせて I like blue. / I like soccer. の練習に。
第3時:○×クイズで、全員の手を動かす
主活動は「すき・きらい○×クイズ」。先生がカードを1枚見せ、子どもは「先生はこれがすきか」を○か×の手で予想します。答え合わせは I like sushi. / I don't like .... と言うだけで、説明はしません。
見取りの1回目はここです。見るのは当たった数ではなく、カードを見て反応し、○×を出せているか。手が動いていれば「I like .... / I don't like .... の言い方に慣れ親しんでいる」姿として見取れます。全員が同時に手を出す形なので、1人を当てて答えさせずに済みます。
クイズのあとは自分の番です。となりの人に I like ◯◯. を1つ言って、第4時の下ごしらえに。ふりかえりカードは単元を通して同じ1枚で、毎回のおわりに1行だけ書きます。
第4時:インタビューから「クラスのにじ」へ
主活動は活動シート3「すきな色インタビュー 〜クラスのにじをつくろう〜」(話すこと・やり取り/教室を歩いて1対1/15分)です。まず自分のらんに○をつけ、友だちと会ったらじゃんけん。勝った人から What color do you like? — I like blue! でたずね、交代してもう1回。聞けたら相手の色のらんに○。相手は3人までで、人数を追わせません(インタビュー・ラリーの形)。
ルールの心臓部は「えー」といわない、です。人のすきはぜんぶ○。からかいが出たら、ゲームを止めてでも全体で確認します。同じ色の友だちに会えたらハイタッチ、まで先に決めます。3人終わった子には、What do you like? — I like soccer! と色以外もどうぞ。
集計はその場で。色ごとに挙手させ、黒板ににじの帯を伸ばします。算数の棒グラフの入口にもなります。掲示は画用紙の帯を色別に貼るだけで、休み時間や図工と合体させてかまいません。見取りの2回目は、自分から声をかけているか。伝わるように伝え合っている、すすんで伝え合おうとしている姿を歩きながらメモし、最後にふりかえりカードを点検すれば終わりです。
この単元でよくあるつまずき
- 「この色なあに?」と1人を当ててしまう。色の見え方はひとりひとりちがいます。指名せず、全体で言う・指さす形に。いろカードは、ほし・ハートなどの模様でも判断できるように作ってあります
- 好き嫌いの発表大会になる。I don't like は言いたい子だけでよい、と第3時の入り口で言い切ります。○×クイズを長めに取れば、苦手を並べる時間は生まれません
- カラータッチが走る大会になる。歩いてさがす・友だちのものは指さすだけ、を最初の1分で確認します。教室に少ない色は「近い色でOK」と言ってあげてください
前の単元は小3 Unit 3 数の授業、次の小3 Unit 5 何がすき?の授業では、ためた I like .... を持ったままたずねる側にまわります。3・4年の見取りと通知表の文章は外国語活動(3・4年)の所見の書き方、ALTが入る日の分担はALTと組む45分へ。