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英語教材ラボ 小学校版

単元別(3・4年)

小3 Unit 7 カードをおくろうの授業|最後の10分から逆算する5時間

小3・外国語活動|Let's Try! 1 Unit 7「This is for you.」(全5時間)の進め方です。形のことばとの出会い、聞いて○をつけるかたちハント、What do you want? のかたちやさんで材料を集め、最後はカードわたし会へ。かざりつけを英語の時間から外す時数のやりくりまで。外国語活動なので評定はつけず、行動観察と振り返りカードで見取ります。教材は無料PDFです。

公開 2026-08-26・更新 2026-10-16

この単元の主役は、5時間目の最後の10分です。両手でカードをさし出して This is for you.、受け取った子が Thank you! と返す。その10分から逆算すると計画が立ちます。ことばが人へのおくりものになる経験は、小3の1年でここだけです。

地雷は工作です。カードづくりを英語の時間でていねいにやると、5時間のうち2時間がはさみとのりに消えます。英語に残すのは、材料を集めることと渡すことの2つだけ。色ぬりとかざりは図工か休み時間へ回します。

使うのは小3 Unit 7「This is for you.」の単元パックです。かたちカード8枚(circle / triangle / square / star / heart など)、活動シート3枚、きくワーク、Small Talk 台本、ふりかえりカード、ALT打ち合わせシート、単元計画の9点です。

全5時間の見取り図

時主な活動帯(はじめ5分)見取り
1形のことばと出会う(カード)・教室のかたちさがし歌+形カードフラッシュ—
2きいてあつめて かたちハント(聞いて○をつける)歌+チャンツ—
3What do you want? と出会う・きくワーク(どのカードかな?=4人の注文を聞いて、A〜E のカードをえらぶ)・かたちやさんロールプレイ①Small Talk①(先生がもらったカード)+チャンツ(want / please)—
4かたちやさん②(材料あつめ)→カードづくり(構成まで)Small Talk②(先生がおくりたいカード)+チャンツ行動観察(見取りメモ・知技/思判表)
5カードわたし会(This is for you. — Thank you.)歌振り返りカード点検(態度)

外国語活動に数値評定もA・B・Cもありません。右端の欄は成績のためではなく、学期末に文章を書くための見取りです。第4時はかたちやさんの様子をメモし(知識・技能と思考・判断・表現)、第5時に振り返りカードを点検する(主体的に学習に取り組む態度)。この2回で足ります。

45分の形はどの時間も同じです。あいさつ・歌・チャンツ(0–5分)、かたちカードで練習(5–12分)、めあての確認(12–15分)、主活動(15–37分)、振り返り(37–45分)。

第1時:形のことばを、教室からさがす

帯は歌とかたちカードのフラッシュ。言わせる前にポインティングゲームを挟むと、まだ声を出したくない子も同じ土俵に立てます。

主活動は教室のかたちさがし。時計は circle、まどや黒板は rectangle、三角定規は triangle。カードを1枚見せ、同じ形のものを指さします。さがすのは教室の備品と掲示物だけで、友だちの持ち物は指さしません(はじめに言っておきます)。この時間の仕事は8つ言えるようにすることではなく、形にも英語の名前があると気づかせることです。

第2時:形のつぎに、数を聞く

主活動は活動シート1「きいてあつめて かたちハント」(聞くこと/ひとり・ペアで確認OK/10〜15分)です。15マスの「かたちのいけ」に形が泳いでいて、注文どおりの形に、言われた数だけ○をつけます。聞き取りの照準が、形だけから「形と数」の2段に上がります。

読み上げは「Two ...(ため)... stars, please!」の順。数のあとに1回ためると数→形の順に聞く癖がつき、第3時のお店ごっこが楽になります。答え合わせを「Stars? — Two!」のコール&レスポンスにすれば、それ自体が言う練習です。同じ形ならどこに○をつけても正解、まちがえたら×で消して直せばOK。先に言うと手が止まりません。

レベル2は色つきの注文です。A blue star, please. と読み上げ、○のよこに色をひらがなでメモ。色は小3 Unit 4 色・すきなものの授業で出会ったことばの再会です。「前にならったのがまた使えたね」と口に出して価値づけます。時間が押せば1ラウンドで切り上げてかまいません。

第3〜4時:かたちやさんで、材料を買う

帯は want と please のチャンツに替えます。What do you want? は「お店の人のことば」として入れるのが近道です。店員は聞く人、お客は please の人。立場とセットにすると説明なしで覚えられます。

チャンツの前の数分は Small Talk 台本で、先生の本当のカードの話をします。第3時は先生がもらったカード。友だちが This is for you. と言ってわたしてくれた話をして、カードの形と色を当ててもらいます(ペアにはしません。This is for you. は第5時の主役なので、ここでは先生の話として1回聞かせるだけです)。第4時は先生がおくりたいカードです。先生がお客になり、子どもが全員でお店の人になって What do you want? と聞き、先生が Two red hearts, please. とたのみます。第3時に先生が言ったことばを、第4時は子どもが言う側に回ります。ペアは30秒×2回で、くじで決めたわたす相手の名前は言いません。モデル音声は話題ごとに1本ずつです。

主活動は活動シート2「かたちやさんロールプレイ(カードのざいりょうを あつめよう)」(話すこと・やり取り/お店役とお客役に分かれて/15〜20分)です。お店は班ごとに8つ、店員は2人です。前半と後半で店員が入れかわるので、全員が両方の立場のことばを使います(お店やさんロールプレイの形)。5人の班は、前半を店員2人・客3人、後半を店員3人・客2人にします。第3時はお試し、第4時が本番の材料あつめです。

第3時はお試しの前に、きくワーク「どのカードかな?」でお店のやり取りをまるごと4回聞かせます。カードは「同じ形で数ちがい」(ほし2・ハート1と、ほし1・ハート2)と「形の数が逆」(まる3・さんかく1と、さんかく2・まる1)をまぜてあるので、なにを・いくつ の両方をさいごまで聞かないと選べません。4人目はお客が数を言わずにたのみ、お店の人が How many? と聞き返します。第4時にお店の子へ渡す役を、ここで先に聞かせておきます。ボーナスは、聞こえたことばがお店の人のことばか、お客さんのことばかを選ぶ問題です。お試しでは、お客が A〜E からひみつのカードを1つ決めてその形をたのみ、お店の人がどのカードか当てます。注文に当てっこの目的がつくので、お試しが形を言うだけの練習で終わりません。

カードをわたす相手は、第3時の終わりにくじで決めておきます。相手は学級の中で、全員が1人に渡し、1人からもらう形です。第4時は、出かける前におかいものメモへわたす人の名前と、その人にあげたい形と数を書きます。材料は全部で6まいまで。色紙の形はクラフトパンチか図工の時間に切っておき、どの店の封筒にも8つの形×あお・あかを各2まい入れます(ほしとハートは多めに)。予備は先生が箱で持ち、品切れの店に足します。品切れの店は What do you want? が言えなくなるからです。お客は1人1つの小袋に集めます。Thank you! を忘れたお客には、お店の子が「んんっ?」の顔でおしえます。注意ではなく思い出させる遊びの装置です。

見取りの1回目は第4時のここ。お店は動かないので、先生は店の前に立って見ます。前半は1〜4班の店、後半は5〜8班の店です。お客は please をつけてほしい形と数を伝えているか、店員は注文を聞いて Here you are. と渡しているか。「カードを作る目的のために、ほしい形や色を伝え合っている」姿です。ことばの完成度より、やり取りが成立するほうが先です。思考・判断・表現は、おかいものメモと照らして、相手のために選んだ形と数を伝えているか(メモと集めた形が合うか)で見ます。この日に見取れなかった子は、第3時のお試しで気づいたことと、毎時間のふりかえりカードの1行で補います。第5時のわたし会は渡し方を評価に入れないので、ここでは補いません。

第4時の後半はカードづくり。はさみが苦手な子のために、形は切りぬき済みのものを用意します。作る速さの差が英語を使う機会の差になると、ねらいから外れます(学級のなかの差が大きいとき)。ALTが来る日はこの2時間へ。店員役のお手本を打ち合わせシートで頼んでおきます。

第5時:カードわたし会

主活動は活動シート3「カードわたし会(This is for you.)」(話すこと・やり取り/1対1のセレモニー/15分)です。全員が渡し、全員がもらう形をつくります。

はじめにシートの最終チェック。形が3つ以上あるか、渡す相手の顔を思いうかべたか、This is for you. を3回練習したか。この3項目に◎○△をつけると、渡す前の空気が整います。

渡し方も決めておきます。両手で、相手のほうを向いて This is for you.。もらった子は For me? Thank you! と返し、A star for you! と入れた形を1つ言って自慢するところまでが1セットです。Nice star! とほめ返す子が出たら、会話の芽なので全体に紹介します。

渡し方の約束は、気持ちよく渡すための約束で、評価には入れません。相手の目を見られるか、声が大きいかも見ません。この時間に記録として残すのは、最後のふりかえりカードだけです。

締めはふりかえりカードです。3つのできたことに◎○△をつけ、「つたわった!」場面とつぎにおくりたい相手を書きます。毎時間1行の欄が5行あり、5時間分が1枚に残ります。集めて点検すれば見取りは終わりです。「相手のことを思いうかべながら、すすんでほしいものを伝えたりカードを渡したりしようとしている」姿は、ここに書かれたことばから読みます。2枚目のカードは希望した子だけで、相手は学校の中の先生や友だちです。宿題にはしません。

この単元でよくあるつまずき

  • カードづくりが止まらない。構成を決めたところで切り上げ、色ぬりとかざりは図工か休み時間へ。ここを決め切らないと、第5時のわたし会が削られます
  • want が言えなくて買い物が止まる。please だけでも売る、とお店役の子に先に伝えます。お客が黙ったら、店員がゆっくり言いなおします
  • 「もらえない子」が出そうになる。渡す相手はくじで事前に決め、相手の席まで行けない子には先生がいっしょに行きます(先生が代わりに受け取ると、くじの相手にカードが届きません)

前の単元は小3 Unit 6 アルファベット大文字の授業、次は小3 Unit 8 これなあに?の授業で、たずねる側にもう一歩進みます。見取りメモを通知表の文章にする手順は外国語活動(3・4年)の所見の書き方へ。ALTが入る日の分担はALTと組む45分にまとめています。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この単元の授業で配る紙は、すべて無料PDFでそろっています

単元計画・絵カード・活動シート3枚・ふりかえりカード・ALT打ち合わせシートの9点。印刷するだけで45分が流れます。

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