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英語教材ラボ 小学校版

単元別(3・4年)

小3 Unit 9 きみはだれ?の授業|だいたいわかれば楽しい5時間

小3・外国語活動|Let's Try! 1 Unit 9「Who are you?」(全5時間)の進め方です。どうぶつのことばとなりきりチェーン、体の部位のヒントで当てるしっぽクイズ、全員に役があるミニげき「もりのかくれんぼ」まで。逐語訳をつけずに、まとまった英語を聞く楽しさをどう残すか。外国語活動なので評定はつけず、練習の時間に班を回って見取ります。教材は無料PDFでそろっています。

公開 2026-08-26・更新 2026-08-26

3年生の英語は、この単元で終わります。勘どころは1つ、日本語の逐語訳をつけないことです。1文ずつ訳して確かめていくと、話は「わからないもの」に変わります。絵とジェスチャーで外形だけをつかませて、全部わからなくてもだいたいわかれば楽しい、という聞き方を体験させる。3年の最後に残したいのはこれです。

地雷は劇です。しめくくりにミニ劇を置くと完成度を上げたくなり、せりふの暗記と小道具づくりに時間が消えます。劇の質は求めません。声が出た、役になりきれた、友だちの劇で笑った。この3つが全部成果です。

使うのは小3 Unit 9「Who are you?」の単元パックの7点です。どうぶつカード8枚(rabbit / bear / mouse / snake / monkey / frog / dogs / cats)、活動シート3枚、ふりかえりカード、ALT打ち合わせシート、単元計画。Let's Try! 1 のお話は付属音源でそのまま聞き、劇は同じ表現だけで組んだ自作の台本を使います。

全5時間の見取り図

主な活動帯(はじめ5分)見取り
1どうぶつのことばと出会う・なりきりチェーン①歌+カードフラッシュ
2体の部位のことば(long ears など)・しっぽクイズ①チャンツ(Who are you?)
3しっぽクイズ②(子どもが出題)・かくれんぼの話を聞くチャンツ
4ミニげき「もりのかくれんぼ」練習(役きめ・グループ練習)チャンツ行動観察(見取りメモ)
5ミニげき発表会(グループごと)・1年のふりかえり振り返りカード点検

外国語活動の評価は文章です。右端の欄は評定のための記録ではなく、その文章のもとになる見取りを指します。第4時は練習中に班を回ってメモ、第5時は振り返りカードを点検。本番は進行で手一杯になるので、見取りは第4時に置きます。

45分の形はどの時間も同じです。あいさつ・歌・チャンツ(0–5分)、どうぶつカードで練習(5–12分)、めあての確認(12–15分)、主活動(15–37分)、振り返り(37–45分)。

第1時:なりきって、8つの動物を口に入れる

帯で歌を歌い、どうぶつカード8枚をフラッシュしてリピートします。rabbit や bear は知っている子が多いので、snake、frog、mouse に時間を寄せます。

主活動は活動シート1「どうぶつなりきりチェーン」(話すこと/クラス全体・円/10〜15分)です。円になって1人1枚カードを引き、先生が I'm a rabbit! と動きつきで始めて、隣へつないでいきます。効くのは、その子が言うたびにまわり全員がまねをして I'm a ◯◯! とリピートする設計です。自分のせりふは1周に1回でも、まねで言う回数は30回近くになります(チェーンゲームの受け渡し型)。

動きに困ったら、シートのヒント表を見せます(rabbit は両手を耳にしてぴょんぴょん、frog はしゃがんでぴょこん)。最初に振り切って見せるのは先生の仕事で、先生のうさぎ跳びが下手なほど教室は安全になります。

余った時間はチャンピオンラウンドへ。声なしで動きだけを見せ、まわりが Are you a rabbit? と当てにいきます。次の時間への布石なので、出たら板書に残します。

第2〜3時:体の一部だけ見せて、Who are you? に必然を作る

帯はチャンツ(Who are you?)に替えます。主活動は活動シート2「しっぽクイズ」(聞くこと・話すこと/クラス全体→ペア/15分)。先生用の進行シートなので、そのまま読めば回ります。

どうぶつカードを画用紙でかくして体の一部だけを見せ、英語でヒントを1つ言う。全員で声をそろえて Who are you? とたずねる。先生はその動物になりきって I'm a rabbit! と答え、当たりならカードをオープン。

出題は5問、当てやすい順です。1問目 Long ears!(rabbit)で成功体験から入り、2問目 Big eyes!(frog)。山場は3問目の Long tail! で、mouse と monkey の2択に割れます。追加ヒントの Small! で決着させますが、その前に One more hint, please! を教えると、やり取りが二往復になります。4問目 Long body!(snake)、5問目は鳴き声だけ。ワンワンと Woof woof! のちがいは、この学年がいちばん食いつく異文化の話です(ヒントの順の考え方はスリーヒントクイズと同じ)。

後半は必ずペア戦へ。全体戦だけだと「かくれる側」を経験しない子が出ます。Who are you? は、たずねる人と答える人の立場が分かれる非対称なやり取りで、かくれんぼの場面設定がその意味を説明なしで教えてくれます。役の交代は削らないでおきます。

第3時は出題を子どもに渡します(時間が足りなければ先生出題のままでも大丈夫です)。後半でかくれんぼの話を聞き、ミニ劇の台本を先生が一度通して見せます。ここで日本語の説明を足さないこと。動きと絵だけで筋が追えれば十分です。ALTが来る日はこの2時間に当てるのが効きます。打ち合わせシートの依頼4つのうち、ここで使うのは身ぶりたっぷりの動物のお話、英語の鳴き声(Woof! / Meow! / Squeak! / Ribbit!)、劇のおに役の3つです。

第4時:役を決めて、全員を舞台に乗せる

主活動は活動シート3「ミニげき『もりのかくれんぼ』」(話すこと・やり取り/4〜5人グループ)です。全員で One, two, three...!、おにが Hmm...? Long ears! とヒントを言って Who are you? とたずねる。かくれていた子が I'm a rabbit! と飛び出し、まわりが Hello, rabbit! と迎える。くり返して、最後は全員で We are friends! と手をつないでおじぎ。台本の英語は既習の3つ(Who are you? / I'm a ◯◯. / ヒント1語)だけなので、新しい英語は足さず、動きとアドリブでふくらませます。

役決めでもめたら、じゃんけんをして負けた子から選ばせます。3年生には勝った子から選ぶより公平に感じられ、不満が出ません。せりふは1人1文。言うのが難しい子には鳴き声担当やジェスチャー担当、なりきりが恥ずかしい年ごろの子にはナレーターと音係(机をドンドンとたたく)を用意します(声が出ない子への手は3・4年で声を出さない子にまとめました)。全員に役がある、が原則です。

見取りの1回目はここです。班を回りながら、役のことばを言おうとしているかをメモします。規準でいえば「劇遊びで自分の役になりきって、すすんでやり取りしようとしている」姿です。発話の少ない子は、笑う・ふり向く・指さすといった聞けている反応をメモに残します。

第5時:発表会と、1年のふりかえり

帯は歌に戻します。1グループの発表は1分。入退場と拍手を入れても8グループで16分ほどです。始まりのあいさつまで英語で練習させると5分消えるので省き、余ったらアンコール上演にします。

見る側のルールも先に決めます。笑うところで笑って、最後に大きな拍手。友だちがつまったら、グループの子が小声でヘルプ。ALTがいる日は、発表のあとに Great voice! Nice rabbit! とひとことほめてもらいます。この一言が次のグループの声を大きくします。ビデオに撮っておくと、3学期の保護者会でそのまま流せます。

締めはふりかえりカードです。3つのできたことに◎○△をつけ、「つたわった!」場面を1つ書き、最後に「3年生の英語で、いちばんたのしかったことは?」に答えます。毎時間おわりの1行欄が5行分あるので、5時間が1枚に残ります。集めて点検すれば見取りは終わり。「Who are you? — I'm a ◯◯. のやりとりができた」に◎がついた子の言葉が、そのまま通知表の文章の材料になります。

この単元でよくあるつまずき

  • 「わからない」と言って手が止まる。逐語訳はつけません。絵とジェスチャーで外形だけを追わせ、当てるところだけ英語で言えれば十分です
  • せりふが言えない子が舞台に上がらない。配役をせりふの有無で決めず、鳴き声・ジェスチャー・ナレーター・音係まで用意して、全員が舞台に乗ることを先に決めてしまいます
  • 練習と小道具づくりで時間が消える。小道具は首から下げるどうぶつカードで十分、お面は図工の時間が取れるときだけ、通し稽古は1回1分と決めます

前の単元は小3 Unit 8 これなあに?の授業で、ヒントで当てる形はそこから続いています。見取りメモを通知表の文章にする手順は外国語活動(3・4年)の所見の書き方、ALTが入る日の分担はALTと組む45分へ。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この単元の教材は、すべて無料PDFでそろっています

単元計画・絵カード・活動シート3枚・ふりかえりカード・ALT打ち合わせシート7点。印刷するだけで45分が流れます。

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