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英語教材ラボ 小学校版

単元別(3・4年)

小4 Unit 1 世界のあいさつの授業|交わす側にまわる2時間

小4・外国語活動|Let's Try! 2 Unit 1「Hello, world!」(全2時間)の進め方です。3年で聞いてまねしたあいさつを、4年では自分から交わしに行きます。8つ全部を覚えさせない線引き、あいさつマッチングの読み上げ方、22分にリレーとパスポートラリーを収める配分、見取りの取り方まで、2コマ分をそのまま流せる形にしました。教材は無料PDFでそろっています。

公開 2026-08-26・更新 2026-08-26

4年の外国語活動はこの単元から始まりますが、子どもにとって初対面の内容ではありません。3年 Unit 1 でも世界のあいさつに出会っているので、第1時は「はじめまして」ではなく「アンニョンハセヨ、まだ言える?」から入れます。去年との違いは扱うことばではなく立ち位置です。3年は聞いてまねする側、4年はあいさつを選んで自分から交わしに行く側。この差が、そのまま2時間の設計になっています。

地雷は、8つのあいさつを全部覚えさせようとすることです。単元計画の「削るところ」にも、Hello ともう3つ言えれば十分と書いてあります。8つを追いかけると、第2時のパスポートが枠を埋める競争に変わり、あいさつそのものが雑になります。もう1つの脱線が「国とことばは1対1ではない」の説明です。この気づきは単元の柱ですが、さらっと1回言えば足ります。深追いは中学校の仕事です。

小4 Unit 1「せかいの あいさつ」の単元パック(Let's Try! 2 Unit 1 "Hello, world!" 対応)は、単元計画・せかいのあいさつカード・活動シート3枚・ふりかえりカード・ALT打ち合わせシートの7点です。

全2時間の見取り図

主な活動帯(はじめ5分)見取り
1世界のあいさつと出会う(映像・カード)・あいさつマッチング歌(Hello Song)
2あいさつリレー→世界一周あいさつの旅(パスポートラリー)歌+カードフラッシュ行動観察+振り返りカード点検

外国語活動の評価は、数字ではなく文章で書きます。右端の欄は評定のための記録ではなく、その文章のもとになる見取りです。態度の規準が「すすんであいさつを交わそうとしている」なので、見るところは第2時のラリーの15分に集中します。

第1時:8つ聞かせて、覚えるのは4つでいい

45分の配分は、0〜5分が歌、5〜12分があいさつカードでの練習、12〜15分でめあての確認、15〜37分が主活動、37〜45分が振り返りとあいさつです。歌は Let's Try! 付属の音源をそのまま流します。

カードは Hello! /こんにちは/ニーハオ/アンニョンハセヨ/ボンジュール/グーテン ターク/ナマステ/ジャンボ の8枚。絵は鳥居やエッフェル塔などその言語圏のシンボルで、ことばと文化圏をゆるやかにつないであります。

主活動は「あいさつマッチング(先生用・進行シート)」(聞くこと/クラス全体/10〜15分)。8枚を黒板に貼り、先生かALT、または映像があいさつを1つ言い、子どもはどのカードかを指さします(カードの番号で答えてもOK)。当たったら全員でまねして、そのあいさつのジェスチャーもセットにします。ポインティングゲームの形なので、英語を口に出すのが苦手な子も1問目から参加できます。

進行シートの読み上げ表には、8行それぞれに「ひとことメモ」が付いています。グーテン タークは「よい日を!」という意味、ボンジュールはフランスのほかカナダやアフリカの国々でも話されます。1つ言うごとに「へえ!」を1つ拾えば、それがそのまま「国とことばは1対1ではない」の実感になります。板書する説明は、表の下にある1行だけで足ります。

音源や映像が使えるなら、先生が言うより本物の音を先に聞かせます。担任が8言語を正しく発音できる必要はありません(音のモデルの分担は発音に自信がないへ)。子どもにも正しさは求めず、カタカナ読みで堂々と、まねしようとする姿をゴールにします。

8つのなかにクラスの子の家庭のことばがあるときは、事前に本人と相談してから扱います。相談のうえで扱えるなら、その子が先生役になれる回にできます。

第2時:リレーは1周で切り上げて、ラリーに15分残す

第2時の主活動は2本立てです。15〜37分の22分に、活動シート1と3を続けて入れます。リレーは1周でよい、と最初から決めておくのが時間の作り方です。

前半は「せかいのあいさつリレー」(話すこと/列またはグループ対抗/10〜15分)。列ごとにチームを作り、先頭の子にカードを見せ、そのあいさつをうしろへ順に送ります。最後の子は立って、大きな声でゴール。伝言ゲームと違い、次の人に聞こえる声でつなぐのが条件です。言い間違えてもそのままつなぎ、ゴールしてから正解の音をカードで確かめます。形はチェーンゲームの受け渡し型で、列の人数がそろわないときは先頭の子が2回言う役をします。7分で1周終えて、後半へ渡します。

後半が単元のゴール、「せかい一しゅう あいさつの旅(パスポートラリー)」(話すこと・やり取り/教室内のブースをまわる/15分)です。準備は教室の壁にあいさつカードを貼るだけで、四方と窓側で8か所のブースになります。子どもはパスポートを持って好きなブースへ行き、そこにいる友だちとそのブースのあいさつをジェスチャーつきで交わして、おたがいのパスポートにサインします。サインはひらがなでかまいません。ルールは1つ、Hello のブースでニーハオは使えないこと。インタビュー・ラリーと同じで、スタート地点をばらけさせないと1か所に固まります。ブースは4か所に減らしてもかまいません。ALTが来る日は、ALT自身にスペシャルブースになってもらうと行列ができます。

見取りはこの15分です。8枠が埋まったかではなく、自分から声をかけているか、ジェスチャーがついているかを、歩きながら名簿にメモします。「全部まわれなくてもよい」は始める前に宣言しておきます。数の競争にすると、あいさつが雑になります。埋まった子には、先生のところで一番好きなあいさつを1つ言ってスペシャルサイン、という出口が用意してあります。

最後の8分はふりかえりカードです。単元を通して同じ1枚を使い、3項目に◎○△をつけたあと「いってみたい国・つかってみたいあいさつは?」を書きます。この欄が次の単元へのつなぎになります。

この単元でよくあるつまずき

  • 8つ全部を言わせようとして時間が足りなくなる。Hello ともう3つで十分、と先生の側で線を引きます。第1時のマッチングの目標は、言えることではなく、聞いて当てられることです。
  • 「へんなの」という笑いが出る。「ちがいはおもしろい」を最初に板書しておきます。合言葉が先にあると、笑いがばかにする笑いに変わりません。
  • 声が出せずにブースに入れない子がいる。おじぎや合掌だけであいさつが成立することを、活動が始まる前に先生がやって見せます。声の有無ではなく、相手のところへ行けたかで見ます。

3年の同じ入り口は小3 Unit 1 世界のあいさつの授業、次の単元は小4 Unit 2 天気・あそびのさそいの授業です。この2時間の見取りを学期末の文章にどう変えるかは3・4年の所見の書き方へ。ALTが入る日の分担はALTと組む45分にまとめています。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この単元の教材は、すべて無料PDFでそろっています

単元計画・絵カード・活動シート3枚・ふりかえりカード・ALT打ち合わせシート7点。印刷するだけで45分が流れます。

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