ひとことで言うと
評定は、観点別評価(知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度をそれぞれA・B・C)を、学期末や学年末に1つにまとめて、中学校と高校なら5段階、小学校なら3段階の数字で示したものです。「評価」が観点ごとの見取りだとすれば、「評定」はその総括で、通知表と指導要録に載る数字を指します。
出どころ
文部科学省の指導要録の様式(平成31年の改善通知)で、小学校は3段階(3・2・1)、中学校は5段階(5〜1)の評定を、観点別学習状況の評価を総括して記入すると定められています。高校も2022年度入学生から観点別の記載が加わり、評定は5段階です。総括のしかた(AAAなら5、など)は国が一律に決めているのではなく、各学校が基準を定めます。
授業での実際の使い方
学校の基準の例です(学校によって違います)。
| 3観点の組み合わせ | 評定の目安 |
|---|---|
| A・A・A | 5 |
| A・A・B、A・B・A など(Aが2つ) | 4 |
| B・B・B、A・B・B など | 3 |
| B・B・C、B・C・B など | 2 |
| C・C・C | 1 |
先生がやることは、学期の中で3観点の材料をそろえることです。知識・技能は小テストと定期テスト、思考・判断・表現はパフォーマンステストと英作文、主体的に学習に取り組む態度は帯の記録と振り返り。材料が1観点に偏ると、評定の説明ができなくなります。生徒と保護者に説明するときの言葉は「3つの観点をそれぞれ見て、まとめた数字です」で、定期テストの点数からの換算ではないことを先に言います。
よくある誤解
- 定期テストの点数を5段階に切ったものではありません。定期テストは主に知識・技能と思考・判断・表現の一部を測る材料で、3観点の1つずつを見てから総括します。
- 「評価」と「評定」は同じではありません。評価は観点ごとの見取り(A・B・C)、評定はその総括(5〜1)です。
- 相対評価(クラスの上位何%が5)ではありません。現行の評定は目標に照らした絶対評価で、全員が5になることも制度上はあります。
校種別の違い
| 校種 | 段階 | 特徴 |
|---|---|---|
| 小学校 | 3段階(3・2・1) | 5・6年の外国語のみ。3・4年の外国語活動は文章の評価で評定なし |
| 中学校 | 5段階 | 高校入試の調査書に載る。学校の総括の基準を4月に生徒へ説明する |
| 高校 | 5段階 | 2022年度入学生から観点別も記載。科目ごと |
| 塾 | なし | 学校の評定の仕組みを保護者に説明できると、面談で信頼される |
この用語が出てくる教材と記事
- 評定までの実務(高校版)。3観点の材料をそろえて総括するまでの手順です。
- 観点別評価の考え方。3観点と5領域の組み合わせと評価計画です。
- 評価の説明(4月・高校版)。評定の基準を生徒に最初に説明する形です。
- 観点ごとの見取りは観点別評価、記録の様式は指導要録へ。