3観点のうち、いちばん扱いに困るのがこれです。困る理由は、多くの現場でこの観点が「まじめさ」の置き場になっているからで、まじめさは英語の学力ではないので、点にした瞬間に説明ができなくなります。
見るものは1つに絞れます。自分の学習を調整したことが、本人の書いたもので確認できるか。
使ってはいけない材料
先に外すものを決めたほうが早いです。
- 挙手の回数
- 提出物を出したかどうか(出したか出さないかは、知識・技能や思考・判断・表現の記録の有無の話)
- 忘れ物、私語、遅刻
- 授業中の表情や姿勢
これらは指導の対象ではあっても、評価の材料にはなりません。外すと材料がゼロになりそうに見えますが、代わりに使えるものが1つあります。
振り返りは、3つの問いだけ
単元末(3〜4週に1回)に、5分だけ取ります。書かせるのは3行です。
- できるようになったこと(英語の中身で。「がんばった」は不可)
- まだできないこと(できれば具体的な文法・技能の名前で)
- 次の単元で、何をやり方として変えるか
点になるのは3つめだけです。1と2は、3を書くための助走として置いています。
「次は単語をがんばります」は0点、「小テストの前日にまとめてやると落ちるので、次は帰りの電車で3日に分けます」は満点。差は、やり方が具体的に変わっているかどうかです。
| 段階 | 書かれているもの |
|---|---|
| A | できないことが具体で、やり方の変更もその原因に対応している |
| B | できないことが具体だが、変更が一般的(がんばる・復習する) |
| C | できないことが具体でない |
3段階で足ります。5段階にすると、判定が書き手の文章力に寄ります。
学期に3回で足りる
毎時間の振り返りは、たまると読めません。読めないものは記録に使えないので、結局印象で付けることになります。学期に3回、単元末だけに絞る。
3回あると、変化が見えます。1回目でBだった生徒が3回目にAになっている、というのがこの観点でいちばん見たいものです。回数が1回だと、その日の調子で決まってしまいます。
書けない生徒には、選択肢を先に置く
3行が真っ白で戻ってくるクラスもあります。そのときは自由記述をやめて、2段構えにします。
- 上段:チェックボックス(今回いちばん苦しかったのは → 単語/文の構造/音のスピード/書く量/時間の取り方)
- 下段:上で選んだものについて、次に変えることを1文
チェックで原因を先に確定させると、下段が書けます。自由記述で真っ白になるのは、書く意欲の問題ではなく、原因を言語化する段階でつまずいているからです。
刷るもの
- パフォーマンステスト(やり取り・発表) … 記録シートの裏面に振り返り欄があります。話した内容は思考・判断・表現、振り返りはこの観点、と欄で分かれているので、二重計上が起きません。
- 添削記号とピアフィードバック … 返却した添削に対して「次に何を直すか」を書かせる形にすると、ライティングでも同じ材料が取れます。
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