パフォーマンステストが定着しない最大の理由は、時間です。1人1分でも40人で40分、入れ替えと指示を足すと1コマでは終わらない。2コマ使うと年に何度もできず、年1回だけの行事になって、評価の材料としては使えなくなります。
解き方は1つで、全員を同時に走らせて、教師は聞く相手を移動する形にすることです。
時間を逆算する
50分から先に引くものがあります。
| 引くもの | 分 |
|---|---|
| 手順の説明(1回目だけ長い。2回目以降は2分) | −5 |
| 配置の移動 | −3 |
| 予備(機材・欠席・やり直し) | −5 |
| 測定に使える | 37 |
37分で40人。1人あたり55秒しかありません。これを「1人ずつ順に」で回すのは不可能です。
やり取り(対話)は、ペアを同時に走らせる
やり取りのテストは、20ペアを同時に動かします。教師は聞き役ではなく、巡回して2ペアずつ聞く。
- 全ペアが同時に開始(お題はくじ。ペアも当日くじ)
- 1ラウンド3分。3分ごとに相手を替えて、5ラウンド
- 教師は1ラウンドで4ペア(8人)の前に立ち、1ペアあたり45秒だけ聞く
- 5ラウンドで20ペア=40人を1回ずつ聞き終わる
聞いていない時間も生徒は話し続けているので、待ち時間がゼロになります。教師が前にいないラウンドの発話は評価しません(そこは練習の回です)。
発表は、班の中で同時に
発表(1人1分程度のスピーチ)を全体の前でやると、40分では絶対に終わりません。班(5〜6人)を8つ作り、班の中で同時に回します。
- 各班が同時に、班内で1人ずつ発表(1人1分+交代15秒)
- 6人班なら1周7分半。教師は1周のあいだに2班を聞き、4周で8班
- 生徒は自分の班で6回聞くので、聞く側の学習にもなる
全体発表の価値(緊張感、全員が同じものを聞く)を残したいときは、測定は班内、代表数名だけ全体という二段にします。全体発表は評価ではなく行事として扱う。
記録は、その場で付けきる
あとで付けようとすると、必ず記憶がなくなります。3項目・3段階だけにして、聞きながら丸を付けます。
| 項目 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|
| 中身 | 理由が2つあり、それぞれに具体がある | 理由1つ | 主張だけ |
| つなぎ | because / but / for example が使えている | 1つだけ | なし |
| 続き | 30秒以上、止まらずに続いた | 一度止まったが戻った | 止まったまま |
項目を4つ以上にすると、聞きながらは付けられません。3項目でも45秒では厳しいので、聞く順序を「中身 → つなぎ → 続き」と固定して、迷ったら上に付けます。
年2回、同じ形で
1回だけだと、その日の出来がすべてになります。同じ形式で年2回(1学期末と2学期末)やると、伸びが見えます。同じルーブリックを使うことが条件で、2回目に項目を増やすと比較できなくなります。
回数を増やしたい場合は、テストではなく授業の帯(リテリング)で材料を足すほうが、時間あたりの効率がよくなります。
刷るもの
- パフォーマンステスト(やり取り) … くじ用のお題カード、5ラウンドの時間割、記録シート。
- パフォーマンステスト(発表) … 班内発表の進行表と、聞く側のメモ欄つきシート。
関連
- この結果を他の材料とどう組むかは観点別評価、3観点をどの材料で取るかに。