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英語教材ラボ 高校版

評価とテスト

10分小テストを週1で回す|作る手間をゼロにする運用と、記録の残し方

高校英語の小テストを、作問と採点の手間をかけずに週1で回すための運用です。授業の頭に置く理由、範囲を先週分に限る効果、その場で交換採点する手順、記録を評定にどう乗せるかまで。18ユニットの10分小テスト(3難易度)とテストビルダーは無料です。

公開 2026-08-30・更新 2026-08-30

小テストは、効果がわかっているのに続かない活動の代表です。4月は毎週やっていて、6月に隔週になり、9月に消える。原因は生徒側ではなく、作る・刷る・採点する・記録するの4工程が毎週来ることにあります。

4工程のうち、3つは消せます。

授業の頭に置く

まず場所です。授業の終わりに置くと、進度が押した日に飛びます。飛ぶと翌週の範囲が二週分になり、そこで崩れます。

頭に置くと、飛びません。チャイムと同時に配って10分、その間に出欠と提出物の確認が終わります。導入の代わりにもなるので、実質のコマ数も減りません。

範囲は「先週やったところ」だけ

範囲を広げると、生徒は前日に詰め込みます。詰め込んだものは翌週に残りません。

範囲を先週の1ユニット分に固定すると、次の3つが同時に起きます。

  • 生徒の準備時間が15分程度で済む(毎週やる前提が成立する)
  • 教師が範囲を考えなくてよい(作問の判断が消える)
  • 積み残しの発見が1週間で済む

範囲が狭いと簡単すぎるのでは、と心配になりますが、実際には平均点は上がりません。狭い範囲でも、定着していなければ取れないからです。

作らない

いちばん時間を食う工程です。ここは既製の紙を使って消します。文法18ユニットの10分小テストは3難易度(基礎・標準・発展)がパラレルに作ってあるので、クラスの帯に合わせて刷り分けても、同じ範囲・同じ問題数で記録が並びます。

範囲をまたいで組みたいときはテストビルダーで大問単位に選んで1枚にできます。積み残しの回収(→文法18ユニットを1年にどう割るか)に使うのはこちらです。

採点は、その場で交換する

持ち帰った瞬間に、この活動は続かなくなります。10分書いたら、その場で3分。

  1. 隣と交換(前後でも可。同じ相手にしない)
  2. 答えを読み上げる(板書はしない。読み上げのほうが速い)
  3. 採点者は名前を書く
  4. 返して、間違えた問題だけノートに書き写す(1分)

手順3を入れると、いい加減な採点がほぼ消えます。手順4が実は本体で、書き写す1分があるかないかで、翌週の定着が変わります。

記録は、点ではなく回数で持つ

毎週の点を全部評定に入れると、10回以上の素点を管理することになります。実務が重いわりに、評定はほとんど動きません。

軽くする形はこうです。

使い方対象評定への乗せ方
記録のみ毎週の交換採点乗せない(生徒には返す)
素点学期3回の回収回知識・技能の素点として
参考毎週の実施回数乗せない(面談で使う)

毎週の点は、生徒との面談や保護者面談でいちばん役に立ちます。学期の推移が折れ線で見えるので、「勉強していない」ではなく「9月の3週目から落ちている」という話ができます。

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、中3の英語が高1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。高校の制度・評価の記述は、高等学校学習指導要領(平成30年告示)と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、大学入学共通テストの公表問題にあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この記事で使った紙は、すべて無料でダウンロードできます

論理・表現の設計図と運営キット、評価とテストの作問の道具。刷るだけで1コマが流れます。

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