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英語教材ラボ

評価観点と規準

形成的評価と総括的評価

けいせいてきひょうか・formative / summative assessment

形成的評価は学習の途中で状況をつかんで次の指導に生かす評価、総括的評価は単元や学期の終わりに到達の度合いをまとめる評価。

形成的評価とは、学習の途中で生徒の状況をつかみ、次の指導に生かすための評価、総括的評価とは、単元や学期の終わりに到達の度合いをまとめる評価のことです。出どころ(スクリヴェン・ブルーム)、英語での対応(小テスト・帯の記録と定期テスト・パフォーマンステスト)、記録に残す評価と残さない評価の関係、小テストを成績に入れるかの線、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

形成的評価は、学習の途中で「いまどこまでできているか」をつかんで、次の指導に生かすための評価です。総括的評価は、単元や学期の終わりに「どこまで到達したか」をまとめる評価で、評定の材料になります。英語なら、帯の記録や10分小テストが形成的評価、定期テストやパフォーマンステストが総括的評価にあたります。同じ小テストでも、使い方で役目が変わります。

出どころ

アメリカの評価研究者スクリヴェンが1967年に、教育プログラムの評価について形成的(formative)と総括的(summative)を分けたのが始まりで、ブルームらが学習者の評価に当てはめました。日本の現行の学習評価では、国の参考資料が「記録に残す評価」と「記録に残さない(指導に生かす)評価」を区別していて、後者が形成的評価の考え方に対応します。

授業での実際の使い方

区別目的英語での例記録
形成的評価次の指導を決める帯の記録、10分小テスト、ワークシートの机間での確認、振り返り残さない(か、参考程度)
総括的評価到達をまとめる定期テスト、パフォーマンステスト、単元末の英作文残す(評定の材料)

形成的評価は「結果を見て、次の授業を変える」ところまでが1セットです。小テストで大問2(語順)の正答率が半分なら、次の帯を語順の練習に替える。この動きが無い小テストは、ただの小さな総括的評価になります。先生が言う言葉は、返すときの「点数より、どこで落としたかを見て」です。

よくある誤解

  • 小テストは必ず成績に入れるもの、ではありません。指導に生かすためだけの小テストがあってよく、そのほうが生徒は失敗を怖がらずに受けます。成績に入れるものは事前に伝えます。
  • 総括的評価が「本番」で形成的評価が「練習」、という上下関係ではありません。役目が違うだけで、指導を動かすのは形成的評価のほうです。
  • 総括的評価も指導に返せます。定期テストの返却の時間に、落とした大問から戻す授業をすれば、次の単元の形成的評価になります。

校種別の違い

校種特徴
小学校形成的評価が中心。振り返りカードと活動の様子で次の時間を変える
中学校10分小テストを形成的に、定期テストとパフォーマンステストを総括的に。役目を4月に生徒へ説明
高校定期考査の比重が大きい。小テストの結果で授業を変える動きを意識的に入れる
確認テストは形成的評価そのもの。落とした大問で次の回を決める

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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