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英語教材ラボ

評価観点と規準

指導と評価の一体化

しどうとひょうかのいったいか・integration of instruction and assessment

評価を成績づけだけに使うのではなく、目標に照らして生徒の状況を見取り、その結果を次の指導に生かす考え方。

指導と評価の一体化とは、評価を成績づけのためだけに行うのではなく、単元の目標に照らして生徒の状況を見取り、その結果を次の指導に生かす考え方のことです。出どころ(国の参考資料)、目標・指導・評価を1本にする単元計画の作り方、「評価のための評価」との違い、記録と指導の区別、小学校・中学校・高校・塾での違い、当サイトの記事までまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

指導と評価の一体化は、評価を学期末の成績づけのためだけに行うのではなく、単元の目標に照らして生徒の状況を見取り、その結果を次の指導に生かす、という考え方です。目標を決める、その目標に向けて指導する、目標に照らして評価する、評価から指導を直す。この輪が回っている状態を指します。

出どころ

国立教育政策研究所の「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」(2020年3月・校種と教科ごと)が、この語をそのまま題名にしています。現行の学習指導要領のもとで、3観点の評価規準を単元の目標から作り、評価の結果を指導の改善に生かす手順を、教科ごとの事例で示した資料です。

授業での実際の使い方

単元の計画を、目標・指導・評価の3列で1枚にします。

書くこと例(中2・不定詞)
目標単元の終わりにできること自分の目標や理由を、不定詞を使って伝え合うことができる
指導どの時間に何をするか第1時 導入、第2〜4時 定着と帯、第5時 やり取り、第6時 小テスト
評価どの時間に・何を・どう見取るか第5時 やり取り(思考・判断・表現)を観察、第6時 小テスト(知識・技能)

評価は2種類に分けます。記録に残す評価(評定の材料)と、記録に残さない評価(指導のために見る)です。毎時間すべてを記録しようとすると続きません。記録に残すのは単元に1〜2回で、それ以外の時間は「見取って指導に返す」だけにします。小テストで大問2の正答率が低ければ、次の時間の帯を語順の練習に替える、という動きが一体化そのものです。

よくある誤解

  • 評価の回数を増やすことではありません。むしろ、記録に残す評価を絞って、指導に返す時間を増やす考え方です。
  • 評価規準を細かく書くことでもありません。目標が1文で言えて、それに対応する規準が1つあれば、輪は回ります。
  • テストの点を返すだけでは一体化になりません。返したあとに、点数に応じて次の指導が変わって初めて「生かした」ことになります。

校種別の違い

校種特徴
小学校点数化しないぶん、振り返りと所見に指導の結果を返す形で回す
中学校単元の評価計画を3観点×5領域で作り、記録に残す評価を単元に1〜2回
高校科目ごとの年間評価計画。定期考査とパフォーマンステストの役割分担を先に決める
確認テストの落とした大問から次の回の指導を決める、という形が同じ考え方

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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