評価の仕事は学期末に集まって見えますが、決着がついているのは4月です。材料をどこに置いたかで、12月の忙しさが決まっています。
置き場所を決めずに進むと、毎年同じことが起きます。1学期は行事が少なく授業が進むので、実演を後ろへ回す。2学期に全部が集まる。パフォーマンステストが学期末に押し出されて、40人分の記録を集計する時間が取れない。返却が間に合わない。
1年ぶんを、月の行に落とす
4月にやるのは、11か月の行に材料の名前を入れることだけです。単元は途中で変わってかまいません。動かさないのは、評価の材料の列です。
1年生の英語コミュニケーションで組むと、だいたいこうなります。
| 月 | 評価の材料 |
|---|---|
| 4月 | 評価の説明プリントを配る/小テストを開始 |
| 5月 | 中間考査/返却後に誤答分析 |
| 6月 | やり取りのテスト(練習回・評定に入れない) |
| 7月 | 期末考査/1学期の振り返り |
| 9月 | 夏季課題を締める/初見読解を帯に入れる |
| 10月 | 中間考査/ライティング課題1回目 |
| 11月 | やり取りのテスト(評定に入れる回) |
| 12月 | 期末考査/2学期の振り返り |
| 1月 | 発表のテスト |
| 2月 | ライティング課題2回目(1回目と同じ課題で書き直し) |
| 3月 | 学年末考査/1年の振り返り |
やり取りを先、発表をあとに置いてあります。発表は準備の差がそのまま出るので、先にやり取りで話す型を共有しておくほうが安全です。
6月の1回目を評定に入れないのも、意図的です。記録シートの使い方と時間感覚を教師側が確かめる回にしておくと、11月の本番が静かに回ります。
学期ごとの最低ライン
どの観点も、1学期に材料が2つ以上。ここだけは動かしません。1つだと、その日の調子で評定が決まります。
知識・技能は定期考査1回と小テスト3回以上。思考・判断・表現は考査の記述・読解に加えて、話すか書くかの実演を1回以上。主体的に学習に取り組む態度は振り返りの記述を2回以上で、これはテストの返却後を定位置にすると自動的に学期2回になります。
変化を見る観点なので、1回では見られません。学年末に1回だけ書かせても、それは変化ではなく感想です。
落とし穴は4つ
材料が2学期に偏る。これがいちばん多い。1学期に2つ置けないなら、その材料は年間でも使えません。
実演を学期末に置く。40人分の記録を採点して集計する時間が要ります。考査の3週間前までに終える置き方にしておくと、採点期間が重なりません。
主体的に学習に取り組む態度が学年末だけになる。上に書いたとおりで、返却後を定位置にするのが手っ取り早い直し方です。
行事で消える週を数えていない。文化祭、修学旅行、考査の前後。実際に授業ができる週は思ったより少ない。表をうめる前に、年間行事予定を横に置きます。
教科でそろえるのは、回数だけ
年間計画を教科でそろえようとすると、たいてい進度の話で止まります。そろえるのは材料の種類と回数だけで足ります。単元の進度や教材は、クラスの帯に合わせて各自で動かす。
ただし実演の回数だけは4月に確認します。同じ学年でここが違うと、評定の重みが実質的に変わってしまいます。
年度末に、この表を1枚残しておいてください。直したいところだけ赤で書き込んで保存しておくと、次の年の4月が30分で終わります。ゼロから書き直すのは1年目だけです。
4月に書けないものは、書けるところまで
全部埋まらないまま4月が終わることもあります。それでも、埋まった行のぶんだけ学期末が軽くなります。空欄は「まだ決めていない材料がある」という印として残しておけば、6月に見直すきっかけになります。
11か月ぶんの記入欄と、記入例、落とし穴のチェックまで入れた版下は、評価とテストの道具に年間の評価計画として置いてあります。生徒に配る側は同じページの評価の説明プリント(無料)で、こちらは数字の欄を空けてあるので、年間計画から写して配れます。