ひとことで言うと
単元計画は、教科書の1単元(Unit・Lesson)を何時間で扱い、各時間に何をねらい、どの活動をして、どこで評価するかを表にした計画です。読みは「たんげんけいかく」。学習指導案の「単元の指導計画」欄に書くものと同じで、単元計画が先にあって、その中の1時間を取り出したものが本時の指導案です。英語では、単元の最後に置く言語活動(ゴール)を先に決めて、そこから逆算して各時間を割りつけます。
出どころ
「単元」は学習内容のまとまりの単位で、検定教科書の Unit や Lesson がそれにあたります。学習指導要領の解説が、目標と評価を「単元などの内容や時間のまとまり」で見ることを求めたため、単元ごとの計画が評価計画と一体になりました。指導案の様式では「単元の目標」「単元の評価規準」「単元の指導計画(○時間扱い)」の3つがセットで、単元計画はこの3つ目です。
授業での実際の使い方
中学校の8時間の単元の割りつけの例です。ゴールの活動(第7時)を先に決めます。
| 時 | ねらい | 主な活動 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 1 | 新出文法に出会う | オーラルイントロダクション・パターンプラクティス | 記録に残さない |
| 2〜4 | 本文を読む | 本文の内容理解・音読・リテリング | 第4時の音読を知識・技能で記録 |
| 5〜6 | 使う練習 | 文法プリント・ペアの活動・中間指導 | 記録に残さない |
| 7 | ゴールの言語活動 | 情報の差のあるやり取り、または3文の英作文 | 思考・判断・表現で記録 |
| 8 | まとめ | 確認テスト・振り返り | 知識・技能で記録、態度は振り返りから |
作る順番は、ゴール(第7時に生徒が何を言える・書けるようになるか)→評価(それをどの観点で、何で見るか)→各時間の活動、の順です。教科書のページを時間で割る作り方だと、ゴールの活動の時間が残りません。評価は「記録に残す」時間を単元に2〜3回だけ決め、残りは記録に残さない(見て指導するだけ)と表に書いておくと、毎時間評価しようとして破綻しません。
行事で1時間削るときは、第5〜6時の練習を1時間に圧縮します。ゴールの第7時と、記録に残す評価の時間は削りません。
よくある誤解
- 教科書のページを時間で割ったものは、単元計画ではなく進度表です。ねらいと評価が入って計画になります。
- 毎時間、評価を記録に残す必要はありません。記録に残すのは単元に2〜3回で、残りは指導のための見取りです。
- 計画どおりにやることが目的ではありません。削るときにどこを削るかが決まっていることが、計画を持つ意味です。
校種別の違い
| 校種 | 特徴 |
|---|---|
| 小学校 | 単元8時間の計画は教科書に例が載っている。紙が無い時間から埋めていくと、活動が偏らない |
| 中学校 | ゴールの言語活動から逆算する型。定期テストの範囲と単元計画をそろえる |
| 高校 | 単元が長い(本文4〜6パート)ので、扱う段落と扱わない段落を単元計画で決める。論理・表現は活動が単元 |
| 塾 | 学校の単元計画に合わせて、確認テストの日を決める。単元の途中で入塾した生徒には、ゴールの活動を見せてから戻す |
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