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英語教材ラボ

評価観点と規準

逆向き設計(バックワードデザイン)

ぎゃくむきせっけい・backward design

単元を「終わりに何ができるか」と「それをどう確かめるか」から先に決め、そこから授業を組む設計の考え方。

逆向き設計とは、単元を「何を教えるか」からではなく、「終わりに生徒が何をできるようになるか(ゴール)」と「それをどう確かめるか(評価の課題)」を先に決めて、そこから授業を組む考え方のことです。出どころ(ウィギンズとマクタイ)、3段(ゴール→評価の課題→指導)、パフォーマンス課題の作り方、教科書の順に進めることとの違い、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

逆向き設計は、単元を作るときに、教科書のページ順(何を教えるか)から始めるのではなく、「単元の終わりに生徒が何をできるようになるか」と「それをどんな課題で確かめるか」を先に決めて、そこから逆算して授業を組む考え方です。ゴールの課題(パフォーマンス課題)が先に決まると、毎時間の活動が「その課題のための練習」になり、教える内容の軽重がつきます。

出どころ

アメリカのウィギンズとマクタイが1998年に示した「理解をもたらすカリキュラム設計」(Understanding by Design)の考え方で、日本では西岡加名恵氏らが「逆向き設計」として紹介しました。学習指導要領の本文にある語ではありませんが、「指導と評価の一体化」の参考資料が示す、単元の目標→評価規準→指導計画の順は、この考え方と同じです。

授業での実際の使い方

3段で単元を組みます。中2・不定詞の単元の例です。

決めること
1 ゴール単元の終わりにできること(CAN-DO の1行)自分の将来の目標と理由を、不定詞を使って1分で伝え合える
2 評価の課題ゴールを確かめるパフォーマンス課題とルーブリック「将来の夢インタビュー」(やり取り1分・3観点のルーブリック)
3 指導課題から逆算した毎時間第1時 導入、第2〜3時 定着と帯、第4時 やり取りの練習、第5時 課題、第6時 小テスト

段2で決めたルーブリックを、単元の最初に生徒に配ります。生徒も「ゴールが何か」を知って練習するので、活動の意味が伝わります。先生が自分に向けて言う言葉は「このページは、ゴールの課題に要るか?」です。要らなければ軽く扱い、要るなら厚くします。

よくある誤解

  • 教科書を使わない設計ではありません。教科書のページを、ゴールから見て軽重をつけて使う設計です。
  • 評価を先に決めるのは「テストのための授業」にすることではありません。ゴールがパフォーマンス課題(実際に使う場面)だから、授業も使う練習になります。
  • 単元ごとに壮大な課題が要る、わけでもありません。「1分のやり取り」「5文の英作文」で十分です。

校種別の違い

校種
小学校単元まるごとパックの計画がこの形。単元末の「伝える活動」がゴール
中学校単元の評価計画の作り方そのもの。CAN-DO の1行→課題→毎時間
高校科目の年間計画から単元へ。定期考査とパフォーマンス課題の役割分担を先に決める
確認テスト(ゴール)から逆算して、4回の授業を組む形が同じ考え方

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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