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年間指導計画

ねんかんしどうけいかく・annual teaching plan

1年間の授業で、どの単元をいつ、何時間で扱い、どこで評価するかを月ごとに並べた計画。教科書会社の案にテスト・行事を書き足して自校のものにする。

年間指導計画とは、1年間の授業で、どの単元をいつ、何時間で扱い、どこで評価するかを月ごとに並べた計画のことです。出どころ(学習指導要領総則の指導計画)、英語の年間の時数(中学140時間・小学校5・6年70時間・3・4年35時間)、教科書会社の計画案に書き足す3つ(定期テスト・行事・パフォーマンステスト)、評価計画との関係、3学期に駆け足にならない軽重のつけ方、行事で遅れたときに削る単元の決め方、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-10-19

年間指導計画とは|教科書会社の案に書き足す3つと、3学期に駆け足にならない軽重のつけ方(英語教育の用語 #03)YouTubeで開く

ひとことで言うと

年間指導計画は、1年間の授業で、どの単元をいつ、何時間で扱い、どこで評価するかを月ごとに並べた計画です。読みは「ねんかんしどうけいかく」。教科書会社が配る「年間指導計画(案)」を土台に、自校の定期テスト・行事・パフォーマンステストを書き足すと、提出のための書類ではなく、授業の進度を守る道具になります。

出どころ

学習指導要領の総則が、各学校で指導計画を作成することを求めていて、年間指導計画はその1年単位のものです。英語の年間の授業時数は、中学校が各学年140時間(週4)、小学校が5・6年の外国語70時間(週2)、3・4年の外国語活動35時間(週1)、高校は科目の単位数×35時間が目安です。教科書会社は検定教科書ごとに年間指導計画案(単元・時数・評価規準の例)を公開していて、多くの学校がそれを土台にしています。

授業での実際の使い方

教科書会社の案に、次の3つを書き足すと自校の計画になります。4月の最初の1時間で済みます。

書き足すものやることなぜ
定期テストテストの日を入れ、そこまでに終える単元に線を引くテストの範囲が先に決まると、進度の逆算ができる
行事修学旅行・体育祭・合唱コンクールの週に「授業が細切れになる」印行事の週に新出文法の導入を置かないため
パフォーマンステスト学期に1〜2回、どの単元の後に何を(スピーチ・やり取り)やるかを入れる評価計画と指導計画が1枚になり、学期末に材料を探さない

軽重のつけ方は、単元ごとに「厚く(導入と活動に時間)」「ふつう」「薄く(本文の要点だけ)」の3段階を4月に決めておくことです。3学期に駆け足になる原因は、1・2学期に全部を厚くやることなので、薄くする単元を先に決めます。行事や休校で遅れたときは、その場で慌てず、4月に決めた「薄くする単元」をさらに薄くして戻します。

様式の欄と記入例

様式は自治体や学校で違いますが、欄はおおむね次の7つです。教科書会社の案には上の4つ(月・単元と時数・単元の目標・言語材料)と評価規準の例が入っていて、自校で書き足すのは下の3つです。

欄書くこと
月4月〜3月。行事で授業が細切れになる週に印
単元と時数教科書の単元と、使う時間。合計は名目の時数ではなく、行事やテストで減ったあとの実際の時数で組む
単元の目標単元の終わりにできること(〜できる)。CAN-DOリストの1行に合わせる
主な言語材料扱う文法・表現
評価の場面記録に残す観点と方法(小テスト・ワークシート・パフォーマンステスト)
テスト・行事定期テストの日と範囲、行事の週、ALT の来校日
軽重厚く・ふつう・薄く(4月に決める)

記入例です(中2の1学期。単元は NEW HORIZON の2年で、時数・目標・評価の場面は例です。知=知識・技能、思=思考・判断・表現、態=主体的に学習に取り組む態度)。

月単元と時数(軽重)単元の目標評価の場面テスト・行事
4月Unit 0 1年の復習(2時間・薄く)春休みの出来事を伝え合うことができる記録しない(帯で復習)始業式の週
4〜5月Unit 1 be going to・will(10時間・ふつう)旅行の予定を、相手と伝え合うことができる知: 未来の形の小テスト/思: 予定を伝え合うやり取り体育祭の週は新出の導入を入れない
5〜6月Unit 2 接続詞 when・if・because(9時間・ふつう)地域の食べ物を、理由をつけて説明できる知: 小テスト/思: 説明を書くワークシート中間テスト(範囲は Unit 1・2)
6〜7月Unit 3 不定詞(12時間・厚く)将来の仕事について、理由をつけて話すことができる知: 小テスト/思: 将来の夢を書くワークシート期末テスト(範囲は Unit 3)
7月Stage Activity 1(4時間・ふつう)好きな日本食を、理由をつけて紹介できる思・態: パフォーマンステスト(発表)期末テストのあと、夏休み前の2週

書き方のコツは、評価の場面とテスト・行事を同じ行に書くことです。パフォーマンステストを期末テストと重ねない、体育祭の週に新出の文法を置かない、といった判断が、1枚の上で4月のうちにできます。学期末には、この表の横に実際に使った時数を書き込んでおくと、翌年の計画の元になります。

よくある誤解

  • 提出するための書類、ではありません。壁に貼って進度を書き込むと、初めて役に立ちます。
  • 教科書会社の案をそのまま使うのは、テストも行事も入っていない計画を使うことです。3つを書き足す1時間だけは自分でやります。
  • 1回書いたら終わり、でもありません。学期末に「計画とのずれ」を書き込んでおくと、翌年の4月に同じ失敗をしません。

校種別の違い

校種特徴
小学校単元の時数が8時間前後で決まっているので、行事の週の割りつけが中心。ALTの来校日を計画に入れる
中学校定期テストから逆算する。文法の導入を行事の週に置かない。パフォーマンステストを学期に1〜2回
高校科目ごと(英語コミュニケーション・論理・表現)に作り、文法18ユニットを1年にどう割るかが計画の芯
塾学校の年間指導計画(定期テストの範囲)を先に手に入れて、塾の計画を学校に合わせる

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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