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検定教科書と単元

けんていきょうかしょ・authorized textbooks

文部科学省の検定を経て発行され、学校で使う教科書。中学英語は6社で、単元の順や文法の配当が会社ごとに違う。

検定教科書とは、文部科学省の検定を経て発行され、学校で使う教科書のことです。中学校の英語は6社で、単元(Unit・Lesson)の順や文法の配当が会社ごとに違います。検定と採択の仕組み、6社の単元の順の違いの読み方、教科書が違っても文法で教える考え方、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-10-18

ひとことで言うと

検定教科書は、文部科学省の検定を経て発行され、学校の授業で使うことが定められている教科書です。中学校の英語は6社(NEW HORIZON・NEW CROWN・SUNSHINE・ONE WORLD・Here We Go!・BLUE SKY)が発行していて、どれも学習指導要領に沿っていますが、単元(Unit・Lesson)の順や、どの学年のどの単元でどの文法を扱うか(配当)は会社ごとに違います。「同じ中2の同じ月でも、隣の学校と進んでいる文法が違う」のはこのためです。

出どころ

教科書の検定は、教科書検定制度(学校教育法)に基づき、民間の発行者が作った教科書を文部科学省が審査する仕組みです。どの教科書を使うか(採択)は、公立の小・中学校では市区町村の教育委員会(採択地区)が決め、高校は学校ごとの選定をもとに都道府県の教育委員会が決めます。中学校の教科書はおおむね4年ごとに改訂されます。

授業での実際の使い方

教科書が違っても、扱う文法は学習指導要領で決まっているので、中学3年間で出てくる文法はどの会社もほぼ同じ18前後です。違うのは順と学年です。

場面やること
自分の学校の教科書を読む単元の順に文法を書き出し、年間のどこで何が出るかを1枚にする
転勤・異動で教科書が変わった同じ文法がどの単元に移ったかを、教科書別の単元マップで対応づける
塾で複数の学校の生徒を見る範囲表の単元名を文法に翻訳し、文法別の紙で教える
教材を探す「教科書名+単元」ではなく「学年+文法」で探すと、教科書が違っても使える

先生が言う言葉(自分に向けて)は「単元名ではなく、文法で考える」です。教科書は道具で、教える中身は文法と領域の目標です。

6社の違い(同じ文法が、どの学年のどの単元で出るか)

当サイトの教科書別の単元マップから、会社によって学年や時期が分かれる文法を並べました(その文法が最初に出る単元。like 〜ing や want to のような先取りの形を含みます)。

文法NEW HORIZONNEW CROWNSUNSHINEONE WORLDHere We Go!BLUE SKY
未来(will・be going to)中2 Unit 1中1 Lesson 9中2 PROGRAM 1中1 Lesson 8中2 Unit 3中2 Unit 1
接続詞(when・if・that など)中2 Unit 2中2 Lesson 2中1 PROGRAM 6中1 Lesson 6中2 Unit 1中1 Unit 10
動名詞中2 Unit 4中2 Lesson 4中2 PROGRAM 1中2 Lesson 3中1 Unit 3中1 Unit 8
受け身中2 Unit 7中3 Lesson 3中2 PROGRAM 8中2 Lesson 7中2 Unit 8中2 Unit 8
現在完了中3 Unit 1中2 Lesson 7中3 PROGRAM 1中3 Lesson 1中3 Unit 2中3 Unit 1
間接疑問中3 Unit 4中3 Lesson 8中3 PROGRAM 4中2 Lesson 8中3 Unit 6中3 Unit 3
関係代名詞中3 Unit 5中3 Lesson 5中3 PROGRAM 5中3 Lesson 4中3 Unit 4中3 Unit 5
仮定法中3 Unit 6中3 Lesson 7中3 PROGRAM 7中3 Lesson 5中3 Unit 7中3 Unit 6

読み方の要点は4つです。

  • 受け身と現在完了は、NEW CROWN だけが学年を入れかえています(受け身が中3・現在完了が中2)。転勤で NEW CROWN に変わった先生や、塾で NEW CROWN の生徒を見るときにいちばんずれる所です。
  • 未来と接続詞は、中1で出す会社と中2で出す会社に分かれます。同じ学年の定期テストでも、範囲が学校によって違う理由の1つです。
  • 間接疑問は ONE WORLD だけが中2で出します。ほかの5社は中3です。
  • 関係代名詞と仮定法は6社とも中3で、時期(単元の番号)がずれるだけです。

教科書ごとの単元の順と、その単元で使える教材は単元マップで、文法ごとに6社のどの単元かは各文法の教え方ガイドで引けます。

よくある誤解

  • 教科書会社が違えば教える内容が違う、わけではありません。内容の基準は学習指導要領で同じです。違うのは順・題材・活動の作りです。
  • 教科書の本文を全部扱わないと指導要領に反する、ということもありません。指導要領が求めるのは目標と内容で、教科書のどのページをどう扱うかは先生の計画に委ねられています。
  • 教科書の本文は著作物です。学校の授業の範囲(著作権法35条)では複製できますが、塾など営利の教育機関では同じ扱いになりません。

校種別の違い

校種特徴
小学校5・6年に検定教科書(複数社)。3・4年は文科省の教材や各社の副教材
中学校6社。採択地区(市区町村)ごとに1社。学校を越えて教科書が違う
高校科目ごとに多数の教科書。学校ごとに選ぶので、同じ地区でも違う
塾生徒の学校ごとに教科書が違う。範囲表を文法に翻訳するのが最初の仕事

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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