個別指導の教室に、A中学のNEW HORIZONの生徒と、B中学のSUNSHINEの生徒が並んで座っています。A中の範囲はUnit 3〜5、B中はProgram 4〜6。学校のワークは別物で、範囲表の単元名も違います。ここで「学校ごとに教材を用意しよう」とすると、塾生の数だけ準備が増えて回らなくなります。
単元を文法に翻訳すると、棚は1つになる
教科書は6社ありますが、中学で扱う文法は同じ18個です。A中のUnit 3〜5もB中のProgram 4〜6も、単元マップで引くと「不定詞・助動詞・動名詞」のような文法の並びに翻訳できます。翻訳したあとは、教科書名を忘れて構いません。教室は文法の棚で回します。
定期テスト対策パックは、この考え方をそのまま画面にしたものです。教科書と学年と範囲の単元を選ぶと、範囲に含まれる文法ごとに要点まとめ・確認テスト・解答・保護者報告票が並びます。A中の生徒とB中の生徒で選ぶ教科書は違っても、出てくる紙は同じ「不定詞の棚」です。
同じ時間に、違う紙を渡す
範囲が違う2人を同じ90分で見るとき、講師がやることは「2人に別の解説をする」ではなく「2人に別の紙を渡して、それぞれの落とした大問を見る」です。
- 範囲が違う → 文法の棚が違う。A中の生徒に不定詞の要点まとめ、B中の生徒に比較の要点まとめ。
- 学力が違う → 版が違う。同じ不定詞でも、50点未満の生徒には小テストの基礎版、75点以上には発展版。
- 進み方が違う → 枚が違う。合格した生徒には宿題プリントのb、落とした生徒には確認テストb。
紙が違えば、講師の説明は短くて済みます。解説は3分まで、あとは紙に語らせる、が個別指導の英語の型です。
範囲表が来た日の段取り
- 生徒ごとに、範囲表の単元を単元マップで文法に翻訳する(1人2分)
- 教室の文法の棚に、その文法の要点まとめと確認テストを補充する(同じ文法の生徒が3人いれば3枚刷る)
- 生徒ごとに版を決める(前回の定期テストの点数で)
- 2週間の配分を範囲表から組む手順の表に当てはめる
「本文の穴埋め」だけは学校のワークでしか対策できません。塾の紙が受け持つのは文法の形と語順で、本文暗記は学校のワークを持ってこさせる。この線引きを保護者にも最初に言っておくと、あとで揉めません。