高校生を塾で見るのは、中学生より難しいです。学校ごとに教科書のレベルが違い、定期考査の範囲は本文の暗記に寄り、入試は共通テストの長文と二次の英作文。全部に紙を用意しようとすると、講師が準備で潰れます。
芯は2本
塾で高校生の英語を見るとき、棚は2本で足ります。
- 文法18ユニット。高校版の文法ユニットは教科書を選ばない設計で、見取り図→定着ドリル→表現ワーク→小テストの4点が、基礎・標準・発展の3版であります。定期考査の範囲の文法をここで固めます。
- 読解ラダー。初見読解15段・長文読解10段・速読3段。同じ段を版を上げて繰り返し、標準で8割を越えたら次の段へ。入試の長文はここで伸ばします。
本文の暗記は学校の紙でしか対策できないので、それは学校の教科書とワークに任せる、と保護者に最初に言っておきます。
中学の穴を先に見つける
高校生の入塾生の多くは、中学の関係代名詞と現在完了が抜けています。まず中3の入塾診断を解かせて、「戻す」が出たブロックは中3の定期テスト対策パックに戻ります。高校の文法ユニットの見取り図は、中3の英語が高1でどうつながるかを示す作りなので、穴の位置が見えます。
版を上げるのが伸び方
高校生の保護者は「段が上がったか」を聞きますが、伸びはまず「同じ段で版が上がる」形で出ます。基礎版で6割の生徒が標準版で8割になった、が最初の成果で、段はそのあとです。ここを家庭に見せるために、塾限定の進捗票と採点票があります。文法18ユニットの進捗票は4点を版ごとに記録し、読解ラダーの採点票は段ごとに日付・版・点数・時間を残します。どちらも保護者報告票がついていて、帯(学び直し・基礎固め・実力・入試)と次の1か月を書いて渡します。
定期考査の2週間前
範囲の文法ユニットの小テストを、標準版で通します。落としたユニットだけドリルに戻る。読解は範囲外なので止めて構いません。考査が終わったら読解ラダーに戻し、段を1つ上げる。この往復が、高校生の1年の型です。