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英語教材ラボ 塾版

入塾と保護者

入塾面談で英語の学力を15分で測る|塾の入塾テストの使い方と保護者への伝え方

入塾面談で英語の現在地を15分で測り、その場で保護者に「どこから始めるか」を見せる手順。学び直しの診断プリント(中1〜中3)の使い方、点数をつけない理由、学年を1つ下げて渡す判断、面談で言う言葉、最初の4回の組み立て、月1回の報告の型まで。

公開 2026-09-06・更新 2026-09-14

入塾面談で英語の話になると、保護者はたいてい直近の定期テストの点数を言います。「英語が50点で」。でも、50点の生徒が2人いても、片方は be動詞と一般動詞の区別からやり直す必要があり、もう片方は不定詞まで入っていて語順だけが崩れています。面談で決めるべきなのは点数の評価ではなく、どこに戻すかです。それを15分で測って、その場で保護者に見せる手順を書きます。

15分で測る紙

面談の待ち時間に、学び直しの診断プリントを解かせます。中1〜中3の学年ごとに1枚ずつあり、5つのブロックに分かれています。

  • 中1の診断:be動詞・一般動詞・三単現・過去形・疑問詞
  • 中2の診断:不定詞・動名詞・比較・接続詞・受け身の入口
  • 中3の診断:過去分詞・受け身・現在完了・完了と過去の使い分け・不定詞の発展

得点と帯の判定まで出したいときは、塾限定の入塾診断(30分・50点・5ブロック・保護者向け結果票つき)を使ってください。以下は無料の診断で面談を回す手順です。

無料の診断は点数をつけない設計です。ブロックごとに「できた・あやしい・できない」の3段階で見て、裏面の「学び直しの処方箋」がそのまま戻し先になります。点数をつけないのは、面談の場で数字を出すと保護者がそこで止まってしまうからです。「3つ目のブロックから」のほうが、次の行動につながります。

学年を1つ下げて渡す判断も、ここでします。中2の入塾生で、直近の定期テストが40点を切っているなら、中2の診断ではなく中1の診断を渡してください。中2の診断は不定詞から始まるので、be動詞が崩れている生徒には全部「できない」になり、戻し先が見えません。1つ下の学年の診断で「できた」が見えるほうが、本人にも保護者にも次がはっきりします。

その場で見せる

診断が終わったら、処方箋のページを保護者と一緒に見ます。言う言葉は3つで足ります。

  1. 「ここまではできています」と、できたブロックを指す
  2. 「ここからやり直します」と、最初に「あやしい」が出たブロックを指す
  3. 「最初の4回で、ここを確認テストに合格するところまで持っていきます」と期限を言う

偏差値や志望校の話は、このあとです。保護者が「どこからやり直すのか」を先に聞くと、そのあとの説明が全部そこにつながります。

5問のブロックは「見立て」として読む

得点化する入塾診断を使うときに、ひとつだけ気をつけることがあります。ブロックは5問ずつなので、1問で判定が1段動きます。選ぶ問題は4択ですから、何も分かっていない生徒でも当てずっぽうで1問か2問は入ります。ブロックの点数は測定ではなく見立てです。

だから判定は合計点ではなく答案の形で見ます。8点以上で英作文の形が正しければ「できた」。選ぶ問題を2問以上落として英作文も0点なら「戻す」。その間が「あやしい」です。選ぶ問題は全部合っているのに英作文が書けない生徒は、8点でも「あやしい」にしてください。形は知っているのに手が動いていない、という一番多いつまずきがそこにあります。

2つの文法を束ねたブロック(関係代名詞・分詞など)は、講師面に問題ごとの①②が打ってあります。落とした問題の番号のパックへ戻します。学校でまだ習っていないブロックは生徒が見出しの□に印をつけますが、空欄のままのブロックは「学校で習った?」と聞いてから、未習か0点かを決めてください。

境目の生徒は、診断で決めきらないことです。最初の4回で使う確認テスト(20点)が、その文法についての本当の測定になります。保護者票にも「5問ずつの見立てです。最初の4回の確認テストで確かめます」と書いてあるので、面談ではそのとおりに言えば足ります。

最初の4回の組み立て

入塾から4回で、戻し先の文法を1つ「合格」にします。使うのは定期テスト対策パックの4ページです。

回やること使う紙
1回目戻し先の文法の要点まとめを音読→定着パック p1・無料の小テスト基礎版
2回目定着の続き→小テスト標準版無料の小テスト標準版
3回目確認テスト(20分)→落とした大問で戻すパック p2・p3
4回目もう一度確認テスト→保護者報告票を書くパック p2・p4

4回目に報告票を渡して、電話かメールで一言添えます。「be動詞の確認テスト、2回目で16点でした」。入塾から2週間でこの連絡が来る塾を、保護者はやめません。

「先取りしてほしい」と言われたら

入塾面談で先取りを求める保護者は多いです。答え方は、診断の結果で決まります。診断で「できた」がそろっている生徒には、次の学年の文法を先に入れて構いません。中1の5つの文法(be動詞・一般動詞・三単現・過去形・疑問詞)は教え方ガイドに導入から小テストまでそろっています。

「あやしい」が2つ以上ある生徒に先取りをすると、学校で習う前に塾で分からなくなり、二重に自信をなくします。そのときは「先取りの前に、ここを固めてから」と、診断の処方箋を指して言ってください。保護者は診断の紙を見ているので、納得します。

高校生の入塾

高校生の場合は、高校の文法18ユニットの見取り図(無料)を使います。中3の英語が高1でどうつながるかを1枚にした紙で、これを解かせると、中学の文法のどこが穴になっているかが見えます。高校生の入塾生の多くは、中学の関係代名詞と現在完了が抜けています。その場合は、中3のパックに戻ってください。

月1回の報告の型

入塾後は、月に1回、確認テストの保護者報告票を1枚返します。点数・合格ライン・できたこと・次にやること・講師のひとこと。この5つがそろっていれば、面談を待たずに家庭が状況を把握できます。報告票の「次にやること」は、次の月の指導計画そのものなので、講師が変わっても引き継げます。

面談で使う言葉と、講習の組み立ては講習を10日で組むにも書きました。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が書いています。塾での指導と予備校で働いた経験もあり、定期テストを作る側と、塾で教える側の両方から見たことを書いています。塾長・講師の方からのご指摘で直していきます。教材のつくり方と運営者の情報は教材のつくり方と運営者情報へ。

この記事の紙は、生徒の教科書と学年から引けます

範囲の単元を選ぶと、小テスト3版と、塾限定の要点まとめ・確認テスト・保護者報告票が並びます。無料のPDFはそのまま使えます。

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