40日空ければ忘れます。これは生徒の努力の問題ではなく、使わなかった知識が取り出しにくくなるという自然現象です。問題は、2学期の最初に「忘れている」という事実だけを突きつけてしまうこと——総復習テストを配って平均点が低ければ、証明されるのは「できない」ことだけで、次の一手は何も決まりません。
このプリントは、点数を出さない診断です。1学期の柱を5つのブロックに分け、ブロックごとに「残っている/薄い」だけを見ます。15分で解いて自己採点し、裏面の診断マップで薄いブロックを特定したら、その1つだけを1週間で戻す——診断から処方までを1枚で完結させました。
この教材で解決できる悩み
- 夏休み明けに何から手をつければいいのか、クラスの実態がわからない
- 総復習プリントを配ったが、量が多すぎて生徒が全部やり切れない
- 「できなかった」で終わり、そのあとの学び直しにつながらない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年・2学期はじめ(検定6社どれでも。三単現・過去形は範囲に入れていません) |
| 構成 | 表=A単語/Bbe動詞/C一般動詞/D切りかえ/Eできること・たずねる文/F自分の番 裏=解答・診断マップ・学び直しコース |
| 問題数 | 20(A6語+B〜E各3問+F2文) |
| 時間 | 15分(自己採点と診断マップの記入を入れて20分) |
| 形式 | A4・2ページ(表裏1枚)・解答つき無料PDF |
点数を出さないのは、次の一手を決めるためです
ブロックごとに「できた数」を書く欄しかありません。合計点の欄はわざと作っていません。総得点は「この子は何点の子」という順位の情報しか生みませんが、ブロック別の数字は「Dが1/3だから明日はD」という行動を生みます。診断の目的は測ることではなく、次にやることを1つに絞ることです。
いちばん見たいのはD(切りかえ)です
Dは be動詞と一般動詞のどちらを使うかを、場面から判断させるブロックです。(2) Are you from Osaka? と (3) Do you like music? を並べてあるのは、同じ相手への質問なのに形が変わる——つまり「動作か、様子・正体か」で選んでいるかを見るためです。
ここが薄いまま2学期に入ると、三単現でつまずきます。He plays 〜. の s を付けるかどうか以前に、そもそも be動詞の文なのか一般動詞の文なのかが決まっていないからです。中1の2学期最大の峠は、実は1学期の切りかえの上に乗っています。
診断マップ——薄いブロックから、この1週間の一手へ
裏面の診断マップには、ブロックごとに「薄いまま2学期に入ると何が起きるか」と「この1週間の一手」を印刷してあります。紙では教材名だけを書いているので、実物はここからどうぞ。
| 薄いブロック | この1週間の一手 |
|---|---|
| A 単語 | ワードマップ・スプリントで1日5語、書いて声に出す |
| B be動詞 | be動詞の定着ドリルを1枚 |
| C 一般動詞 | 一般動詞の定着ドリルを1枚 |
| D 切りかえ | be動詞と一般動詞の定着ドリルを1枚(最優先) |
| E できること・たずねる文 | can の文の定着ドリルを1枚 |
| F 自分の番 | 3分クイックライトを帯に戻す |
各文法の教え方はbe動詞・一般動詞・助動詞のガイドにまとめてあります。数字で残したい場合は、診断の1週間後に中1の小テストを1枚重ねると、回復の度合いが点数で見えます。
使いどころ
2学期の初日ではなく、2週目に入ってからがおすすめです。初日に診断をすると「久しぶりの英語=できなかった記憶」で始まってしまいます。帯活動を1週間回して英語の体を戻してから測るほうが、数字も実態に近づきます。授業開きから2週間の組み立ては夏休み明けの英語授業リセット術にまとめました。
