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英語教材ラボ

中学英語の授業の進め方|50分の流れと単元の組み立て

中学校の英語授業の進め方を、50分の流れの型と、単元4〜8時間の組み立ての2階建てで解説。帯活動5分・前時の復習5分・本題30分・まとめ10分の配分、導入の日/定着の日/活用の日で流れをどう変えるか、時間が足りないときにどこを削るか。授業案30本と文法18項目のガイドへのリンクつき。無料・会員登録不要。

公開 2026-09-11・更新 2026-09-11

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授業の進め方が毎回ゼロから考える仕事になっていると、教材研究の時間はいくらあっても足りません。逆に、50分の型を1つ決めてしまえば、その日に判断することは「今日は単元の中のどの日か」だけになります。

この記事は2階建てです。1階が50分の流れの型、2階が単元4〜8時間の組み立て。順番はこの通りに読んでください。単元の組み立てから考え始めると、1時間の設計まで下りてくる前に日が暮れます。

50分の型——4つのブロックに分ける

配分の目安です。学校の時程や生徒の実態で前後しますが、比率は変えないほうが回ります。

ブロック時間やること
帯活動5分毎時間同じ活動。英語モードへの切り替えと、単元をまたぐ体力づくり
前時の復習5分前の時間に出た文を、書く・言う・直すのどれかで1回通す
本題30分その日の主役。導入・定着・活用のどれかに寄せる
まとめ10分今日できるようになったことを1文で書く/次時の予告

この型のいいところは、変わるのが真ん中の30分だけになることです。帯活動とまとめは毎回同じなので、準備するのは30分ぶんで済みます。

帯活動の5分は、進度を遅らせない

5分を惜しんで帯活動をやめる判断は、たいてい逆に働きます。語順ビルドを続けているクラスは整序問題の説明が要らなくなりますし、音読の帯を続けているクラスは新出本文に入る速度が上がります。進度に効くのは単元の中の練習時間で、そこを短くしてくれるのが帯活動です。ネタは帯活動ネタ20選にまとめてあります。

同じ活動は最低4週間続けてください。1〜2週目は型を覚える期間で、効果が出るのは3週目からです。

まとめの10分を削らない

時間が押したとき、真っ先に削られるのがまとめです。ここを削ると、生徒はその日に何ができるようになったのかを言葉にしないまま帰ることになり、次の時間の入り口がぼやけます。削るなら本題の後半——活動の2周目や発表の人数——から削ります。

その日は、導入・定着・活用のどれか

真ん中の30分は、単元の中の位置で中身が変わります。この3つの区別がついていれば、授業の流れは自動的に決まります。

導入の日——説明から入らない

新しい文法に出会う日です。ここでやることは1つで、その文法が必要になる場面を教室に作ることです。三単現のsは、三人称について語りたい場面がなければただの罰ゲームですし、比較級は比べたいものがなければ変化表の暗記になります。

流れは、場面に出会う15分 → 気づかせる10分 → 少し使ってみる5分。説明は、生徒が「なんとなく分かった」状態になってからのほうが、短く済みます。場面のアイデアは文法導入ネタ20選に、実際の授業案は授業案30本にあります。

定着の日——手を動かす時間を確保する

形を固める日です。導入の翌時間に置きます。ここでの失敗は、教師が説明しすぎて生徒が書く時間が10分しか残らないことです。説明は5分に抑えて、25分を練習に回します。

練習は、正解の形が最初から見えている問題ばかりにしないでください。正しい文と紛らわしい文を混ぜると、作業ではなく判断の練習になります。文法定着ドリル28本がこの形です。

活用の日——教師がしゃべらない

習った表現で、生徒同士がやり取りする日です。教師の出番は、活動の説明3分と、途中で1回止めて型を示す2分だけ。残りは机間指導に回ります。

活動が止まるクラスでは、たいてい「何を話すか」ではなく「話す理由」がありません。情報の差(相手が知らないことを自分だけが持っている)を作ると、活動は自走します。コミュニケーション活動18本に型があります。

教科書本文の日はどこに入るか

本文を扱う時間は、この3つとは別の軸です。単元の前半に置けば導入の材料になり、後半に置けば活用の題材になります。前から順に和訳していく形にすると、どちらでもない「作業の時間」になります。扱い方は教科書本文の授業アイデアに、発問の作り方は発問の技術にあります。

単元4〜8時間の組み立て

1時間の型が決まったら、単元をどう並べるかです。目安はこの順です。

  1. 本文との出会い(1時間)——単元のゴールと題材を知る
  2. 文法の導入(1〜2時間)——新出の文法に場面で出会う
  3. 定着(1〜2時間)——形を固める。ここで小テストを1回
  4. 本文の読み(1〜2時間)——習った文法を含む本文を読む
  5. 活用・言語活動(1〜2時間)——単元のゴールの活動
  6. 単元テストまたはパフォーマンステスト(1時間)

自分の教科書のどの単元にどの文法が入るかは教科書別 単元マップで確認できます。文法ごとの並べ方——つまずきやすいところと、どの順で扱うか——は中学英文法の教え方ガイドに18項目ぶんまとめてあります。

年間の配分は、この単元の設計をそのまま3学期ぶん並べたものではありません。行事で潰れる時間、定期テストの前後、学期末の評価——ここに軽重をつける話は教科書の年間ペース配分を読んでください。

進まない日にどこを削るか

予定どおりに終わらない日は必ず来ます。削る順番を先に決めておくと、その場の判断が要りません。

  1. 活動の2周目(1周でやめる)
  2. 全体発表の人数(全員→3人にする)
  3. 前時の復習(帯活動が復習を兼ねている日は飛ばせる)
  4. 本題の後半を次時の頭へ送る

削ってはいけないのは、まとめの「今日できるようになったこと」を書く時間と、帯活動です。この2つは単元をまたいで効いているので、1回飛ばすと戻すのに数週間かかります。

よくある質問

オールイングリッシュでやるべきですか

進め方の話としては、指示の英語を固定するところから始めるのが現実的です。Make pairs. / Change partners. / Time's up. のような決まり文句を毎回同じ言い方にすると、2週目からは指示なしで生徒が動きます。日本語をゼロにすることより、英語で進む時間を少しずつ増やすほうが授業は回ります。詳しくは指示の英語とTeacher Talkオールイングリッシュの授業が、なかなか続きませんへ。

学力差が大きくて、進め方をだれに合わせればいいか分かりません

中位に合わせて、上下に逃げ道を用意する形が扱いやすいです。活動には「困ったときは同じ文を繰り返してよい」という下の逃げ道と、「終わったら理由を1文足す」という上の逃げ道を、最初から言っておきます。詳しくは学力差が大きすぎて授業が組めませんにまとめました。

50分ではなく45分・50分×2の日があります

型の比率は変えずに、本題を伸ばし縮みさせてください。45分なら帯5・復習3・本題27・まとめ10。2コマ続きなら、1コマ目を導入と定着、2コマ目を活用に割り当てると、活動の準備と本番が同じ日に収まります。


進め方が決まったら、あとは中身です。その日の30分に使える教材は中学校の英語教材一覧から、学年・教科書・文法・種類で絞り込めます。指導案の形で書き起こす必要があるときは中学英語の学習指導案の書き方をどうぞ。

紹介した教材はすべて無料PDFでダウンロードできます

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