過去分詞の後置修飾で出る誤りは3つにまとまります。される側なのに -ing を使う(a language speaking in Brazil)、かたまりの中に be動詞を入れる(This is a cake was made by my mother.)、過去形を使う(a book wrote by Soseki)。どれも、前の時間の the girl reading a book と同じ語順のまま、名詞と動詞の向きが逆になっていることが見えていない誤りです。この授業案は、前の時間の名探偵の続きとして、〜された物を3つの証拠でしぼるクイズで過去分詞のかたまりを18個聞かせてから、-ing との向きを生徒の言葉で出させ、教室の物の当て合いと学校の宝物の紹介で使います。
この教材で解決できる悩み
- a language speaking in Brazil のように、される側に -ing を使う
- This is a cake was made by my mother. のように、かたまりの中に be動詞を入れる
- a book wrote by Soseki のように、過去分詞の代わりに過去形を使う
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(NEW HORIZON 3 Unit 4/SUNSHINE 3 PROGRAM 4/NEW CROWN 3 Lesson 4/BLUE SKY 3 Unit 4 ほか) |
| 文法項目 | 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞+語句)・現在分詞との向きのちがい |
| 形式 | 授業案A4・3ページ |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | 印刷のみ(投影版はプロジェクタ)・あれば学校の宝物の写真2〜3枚(記念樹・卒業制作・トロフィー) |
授業の流れ(50分)
導入: 名探偵・第2話——〜された物はどれ?(15分)
前の時間の最後に見せた割れた窓(the window broken by the ball)から入ります。「今日の探偵が追うのは人ではなく物。証拠は3つ」と告げ、4つの札(投影版なら画面のいちばん下)を並べて、証拠を1文ずつ聞かせ、3文目のあとで札に手を挙げさせます。
- It's a ball found under the broken window.
- It's a ball used in a sport played outside.
- It's a ball sewn with red thread.
1文目では4つとも残り、2文目でピンポン球が消え、3文目の赤い糸で野球のボールに決まります。以降はモナ・リザ(painted in Europe → painted by Leonardo da Vinci)・バスケットボール(invented by a teacher in America → first played with peach baskets)・東京スカイツリー(built in Tokyo → finished in 2012)・先生の宝物(given to me by my students → written by thirty students)・黒板(used in every class → a big green thing put on the front wall)と進みます。証拠の18文はすべて〈名詞+過去分詞+語句〉です。
正解のたびに Do you know a sport invented in Japan? のように1つ聞き、Yes! Judo! と名前で答えさせます。板書は2列=左に証拠のかたまり(a ball sewn with red thread)、右に生徒の答えです。
気づき: する側と、される側(8分)
前の時間の the girl reading a book を左上に書き、その下に a picture painted by Leonardo da Vinci を並べます。「女の子は本を読む? 読まれる?」「絵は描く? 描かれる?」——する側は -ing、される側は過去分詞。名詞のすぐ後ろに説明がぶら下がる語順は同じ、が出るまで待ちます。
次に The window was broken by the ball. と the window broken by the ball を並べ、「ちがいは?」。上は文(中2の受け身)、下は名詞のかたまりで was が無い。This is a cake was made by my mother. を板書して「どこがおかしい?」と聞き、かたまりの中に be動詞を入れないことを確かめます。最後に左の列から不規則な形(found・sewn・built・given・written・put)を拾い、wrote と written のように過去形とちがう形に下線を引きます。
展開: 教室のもの当て(17分)
- 証拠づくり(6分): 教室か学校の中の物・場所・行事を1つ決め、証拠を3文書きます。1文目は広く、3文目で決まるように。下の表から選んでよい。
- もの当て(8分): ペアで、A が証拠を1文ずつ読み、B は1文ごとに1回だけ Is it the piano? と当ててよい(1文目で当たれば3点・2文目2点・3文目1点)。30秒で交代し、相手を替えて2回。
- 班のいちばん(3分): 班でいちばん当てにくかった3文を選び、全体に出題します。
| 動詞 | 過去分詞 | 証拠の例 |
|---|---|---|
| use | used | a thing used in music class |
| keep | kept | a thing kept in the teachers' room |
| write | written | a sign written in English |
| hold | held | an event held in our gym every year |
| sing | sung | a song sung at the sports festival |
机間で a thing using in music class が聞こえても止めず、Do we use it, or is it used? と向きだけ聞き返して言い直しを待ちます。多い誤りは出口の前に1回だけ全体で。
出口: 新しいALTに紹介する、学校の宝物3文(6分)
「来月、新しいALTの先生が来る」(または、学校を見に来る小学6年生に)と場面を決め、学校の宝物を3文で紹介します(This is a cherry tree planted by the first students of our school. This is a picture painted by the art club. This is a song sung at every graduation ceremony.)。2人に読み上げてもらいます。見るのは3つ——向き(-ing か過去分詞か)、かたまりの中の be動詞、過去分詞の形(written・sung)。
まとめ(4分)
名詞の後ろにぶら下げる説明を2つ並べて(〜ing=している/過去分詞=される)終わります。次の時間は、写真に説明をつける活動で2つを使い分けます。
定着・受験への接続
過去分詞の後置修飾は、入試では2文の結合(I have a camera. It was made in Germany. → I have a camera made in Germany.)と語順整序で出ます。出口の3文は、物や場所を説明する条件英作文の型そのものです。
現在分詞の導入は前の時間の『名探偵!〜している人はだれ?』です。練習は分詞の定着ドリル、使う練習は集合写真の人物特定ファイル、確認は分詞の10分小テスト、活用は写真にひとことキャプションと思い出写真展のキャプション、評価は写真描写テスト、テストは中3・2学期の定期テスト(標準版)へ。Premium では分詞と関係代名詞の使い分けワークシートと文法を読む「1950年にとられた写真」へ。
投影版パワーポイント(Premium)
導入15分のクイズをそのまま映せるパワーポイントです(下に4つの札・証拠が1文ずつ増える・答えのあとに Do you know ~? の問い・話者ノートつき)。Premiumのファイルです。
