分詞の使い分けで出る誤りは、3つにまとまります。ポチと呼ばれている犬を a dog calling Pochi と書く(向きの取りちがえ)、a sleeping baby の1語を a baby sleeping と後ろに置く、The boy is playing soccer is Ken. とかたまりの中に be動詞を残す。どれも、-ing と過去分詞を別々の日に習い、同じ名詞にどちらがつくかを比べたことがないまま形を覚えた誤りです。この授業案は、前の2時間の名探偵の続きとして、同じ犬が引っぱる側にも引っぱられる側にもなる証拠で入り、行事の写真のキャプションで主役を選んで使います。
この教材で解決できる悩み
- a dog called Pochi(ポチと呼ばれている犬)を a dog calling Pochi と書く
- 同じ名詞に -ing と過去分詞のどちらがつくか、文を見ても決められない
- The boy is playing soccer is Ken. のように、かたまりの中に be動詞を残す
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(NEW HORIZON 3 Unit 4/SUNSHINE 3 PROGRAM 4/NEW CROWN 3 Lesson 4/BLUE SKY 3 Unit 4 ほか、分詞の単元の3時間目) |
| 文法項目 | 現在分詞と過去分詞の後置修飾の使い分け・1語の分詞は名詞の前(a broken window)・called(〜と呼ばれている) |
| 形式 | 授業案A4(行事の写真のキャプションの一覧つき) |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | 印刷のみ(投影版はプロジェクタ)・あれば今年の行事の写真1枚 |
授業の流れ(50分)
導入: 名探偵・第3話——引っぱる犬、引っぱられる犬(13分)
「今日の証拠には、する側とされる側が同時にいる」と告げ、4つの札(投影版なら画面のいちばん下)を並べて、証拠を1文ずつ聞かせます。1問目はだれもが知っている『おおきなかぶ』です。黒板に おじいさん←おばあさん←まご←いぬ←ねこ←ねずみ と書いてから始めます。
- It's a character pulling the one in front.
- It's a character pulled by an animal.
- It's an animal pulling a person.
札は the grandmother/the girl/the dog/the cat。2文目でおばあさん(引っぱっているのは まご=人)が消え、3文目で犬に決まります。答えのあと the dog pulling the girl と the dog pulled by the cat を2行で板書し、「同じ犬」と言います。以降は追いかけっこ(犬→ねこ→ねずみ)・写真をとる親子・歌を教わるオウム・男の子を見ている先生・アヒルについてこられる女の子と進みます。正解のたびに Who is the animal pulled by the mouse? のように1つ聞き、The cat! と名前で答えさせます。
気づき: 決めるのは、前の名詞から見た向き(10分)
板書の2行を指して「同じ犬なのに、なぜ pulling と pulled?」。名詞から見て、する側なら -ing、される側なら過去分詞。決めるのは動詞ではなく前の名詞です。続けて3つを確かめます。
| 確かめること | 例 |
|---|---|
| 向き | a dog called Pochi(呼ばれている)/a girl calling her dog(呼んでいる) |
| 1語か、2語以上か | a sleeping baby/a baby sleeping in the bed(1語なら名詞の前) |
| be動詞を入れない | The boy playing soccer is Ken.(is を入れると文が2つ) |
最後に the T-shirts designing by our class を板書し、「Tシャツはデザインする? される?」と聞いて designed に直させます。
展開: 行事の写真に、主役を決めてキャプション(17分)
- 主役を決める(5分): 下の一覧から行事を1つ選び、主役(人か物)を決めてキャプションを1つ書きます。
- 主役を替える(8分): ペアで、A がキャプションを読み、B は主役と向きを言ってから(The baton. It's passed.)、主役を替えたキャプションを言います。30秒で交代し、相手を替えて2回。
- 班のいちばん(4分): アルバムに載せたいキャプションを班で1つ選び、主役をそれにした理由を日本語で言います。
| 行事の写真 | 物が主役(過去分詞) | 人が主役(-ing) |
|---|---|---|
| 運動会のリレー | the baton passed to our anchor | our anchor running with the baton |
| 合唱コンクール | the song sung by Class 3-2 | Class 3-2 singing on the stage |
| 文化祭 | the T-shirts designed by our class | our class wearing the same T-shirts |
| 修学旅行 | a temple built more than 1,000 years ago | our group standing in front of the temple |
| 給食 | the curry made by the lunch staff | the students serving curry |
| 部活動 | the cup won by the soccer team | the soccer team holding the cup |
机間で the baton passing to our anchor が聞こえても止めず、Does the baton pass, or is it passed? と向きだけ聞き返して、言い直しを待ちます。
出口: アルバムの1枚に、2通りのキャプション(7分)
今年の行事の写真を1枚映し(無ければ一覧の1つ)、キャプションを2通り書きます(人が主役の -ing・物が主役の過去分詞)。アルバムにはどちらを使うかを選び、理由を日本語で1行。見るのは3つ——向き、1語か2語以上かの位置、かたまりの中の be動詞。
まとめ(3分)
「名詞から見て、する側は -ing、される側は過去分詞。同じ人も物も、向きで変わる」と板書の2行を指して終わります。集めたキャプションは、次の時間にクラスのアルバムの1ページにします。
定着・受験への接続
入試では、-ing と過去分詞の選択(a language (speaking / spoken) in Brazil)、2文の結合(The boy is my brother. He is playing tennis. → The boy playing tennis is my brother.)、語順整序で出ます。a dog called Pochi の called はとくによく出る形です。出口の2通りのキャプションは、写真を説明する条件英作文の型そのものです。
前の2時間は『名探偵!〜している人はだれ?』と『名探偵・第2話——〜された物はどれ?』です。練習は分詞の定着ドリル、使う練習は集合写真の人物特定ファイル、確認は分詞の10分小テスト、活用は思い出写真展のキャプション、評価は写真描写テストへ。Premium では分詞と関係代名詞の使い分けワークシートに続きます。
投影版パワーポイント(Premium)
導入13分のクイズ6問をそのまま映せるパワーポイントです(全27枚・証拠が1文ずつ増える・下に4つの札・話者ノートつき)。Premiumのファイルです。
