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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)

工程 5・表現につなぐ

自分に置きかえる本文の文の形を借りて、自分のことをペアに話す

合う本文
スピーチ・手紙・説明文・対話文
時間
10〜15分
形態
個人・ペア
学年の目安
中1〜高校
準備
なし教科書だけ
見本の本文
My Grandmother's Notebook(スピーチ・手紙・中3程度)

本文の文の形を3〜4つ借りて、中身を自分のことに入れかえ、ペアに話す活動です(10分ほど)。本文で何度も読んだ表現を、自分の言いたいことに使う経験になります。借りる文の形の選び方、手順と先生の言葉、オリジナルのスピーチでの見本と生徒の話の例、書く活動「本文から自分の言葉へ」との違いをまとめました。

公開 2026-10-18・更新 2026-10-18

ねらい

本文の文の形を借りて、中身だけを自分のことに入れかえ、ペアに話す活動です。何度も音読した本文の文は、形がもう口に入っています。その形に自分の内容を入れると、知っている英語のままで、言いたいことが言えます。英語の授業で、パーソナライゼーション(personalization)と呼ばれる使い方です。

このサイトには、同じ考え方で書く活動を設計した教材本文から自分の言葉へがあります。そちらは、まねる→変える→加えるの3段階で、まとまった文章を書くまでの設計です。こちらは授業の中の10分ほどで、話すことから入る短い形です。話して口に出した内容は、そのまま書く活動の下書きになります。書く活動に広げるときは、あちらの手順につなげます。

手順

  1. 本文の内容をつかみ、音読を重ねたあとに置きます。始める前に「本当のことでなくてよい。言いたくないことは作り話でよい」と言っておきます。
  2. 借りられる文の形を3〜4つ探します(3分)。先生が1つ見本を示し、残りはペアで本文から探させます。
  3. 文の形に、自分の内容を入れます(3分)。ノートには入れかえる語だけをメモし、文は書きません。全文を書くと、話す活動が読み上げになってしまうからです。
  4. ペアに話します(1人1分)。聞き手は、聞き終わったら質問を1つします。
  5. 相手を替えて、もう一度話します(1人1分)。2回目は、1回目にもらった質問への答えを足して話します。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
始める前にIt doesn't have to be true. It's OK to make it up. 作り話でいいよ
文の形を探すときFind sentences you can use for your own story.
話す前にDon't read. Look at your partner and talk.
聞き手にAsk one question. For example, "Why is it special?"

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)My Grandmother's Notebookスピーチ・手紙・中3程度・全10行(全文で約123語)
  1. Do you have something special? For me, it is this notebook.
  2. My grandmother gave it to me last summer.
  3. She lives alone in a small town by the sea.
  4. She has kept a diary for fifty years.
  5. She doesn't write about big things. She writes about the weather, the flowers in her garden, and the dinner she cooked.
  6. One night, she showed me her old diaries. I found my name on many pages.
  7. “Haruto called today.” “Haruto is ten today.”
  8. I was surprised. I didn't know she wrote about me.
  9. The next morning, she gave me this notebook. “Write three lines every night,” she said.
  10. I have written in it every night since then. Small things become special when we write them down.

この本文から借りられる文の形の例です。

本文の文借りる文の形
Do you have something special? For me, it is this notebook.(1行目)Do you have something special? For me, it is __.
My grandmother gave it to me last summer.(2行目)__ gave it to me __.
I have written in it every night since then.(10行目)I have __ every __ since then.
Small things become special when we write them down.(10行目)Small things become special when we __.

中学生が話すと、たとえば次のようになります(このサイトで作った例)。

生徒の話借りた文の形
Do you have something special? For me, it is this pencil case.1行目
My sister gave it to me two years ago.2行目
I have used it every day since then.10行目
It's old now, but I like it very much.なし(自分で足した文)
Small things become special when we use them every day.10行目

借りやすいのは、1行目と2行目のように、語を1つ2つ入れかえれば自分の話になる文です。中1なら、この2つで十分です。10行目の Small things become special when we __. は、スピーチのまとめの1文なので、入れる語を考えるのに時間がかかります。そのかわり、ここが言えると、話が1つのまとまりになります。最後に置く文として、言える生徒にだけ求めます。

借りにくいのは、6行目の I found my name on many pages. のように、本文の出来事に結びついた文です。形は借りられても、自分の話の中で使う場面が作りにくいからです。どの文が借りやすいかをペアで話し合わせると、文の形と中身を分けて見る練習になります。

聞き手の質問は、借りた形の外へ話を広げるきっかけです。上の話なら、Why is it special? と聞かれて My sister wrote my name on it. と答えれば、本文にない文が1つ増えます。手順5の2回目では、この1文を足して話します。ホットシートで登場人物に向けた Why の質問は、ここでもそのまま使えます。

変化をつける

  • やさしくする: 文の形を1つだけにします(For me, it is __.)。言えたら相手を替えて、3人に言います。
  • むずかしくする: 理由と気持ちを1文ずつ足します(because __. / I feel happy when __.)。借りた文より、自分で作った文のほうが多くなっていきます。
  • 説明文で: survey のような調査の報告なら、We asked __, "__?" の形を借りて、クラスの友だちに1つ質問し、答えを1文で報告します。
  • 対話文で: monday なら、I went to bed at __ last night. と I was __ing. を借りて、ゆうべのことをペアで言い合います。授業のはじめのスモールトークの話題にもなります。
  • 高校では: 評論の主張の組み立て(主張→理由→例)を借りて、自分で選んだ話題で1分話します。

つまずきと手当て

  • 個人的なことを言いたくない: 作り話でよいことを、始める前に言っておきます。家族が出てくる文の形(My grandmother gave it to me.)は、友だちや、好きな有名人に替えてかまいません。
  • みんな同じ答えになる(For me, it is my smartphone. ばかり): 先生が例をいくつか見せます。帽子、手紙、写真のような物だけでなく、For me, it is Sunday morning. のように、時間でもよいことにすると、答えが散らばります。
  • メモを読み上げてしまう: メモは語だけ、の決まりに戻します。メモを見たら、顔を上げてから言う(Read and Look up の要領)。できているかどうかは、聞き手に見てもらいます。

出どころ

学んだ表現を、学習者が自分のことに置きかえて使う活動は、パーソナライゼーション(personalization)と呼ばれ、英語の授業で広く使われています。このレシピの、話すことから入る10分の手順と、見本の文の形と話の例は、このサイトで作ったものです。

いっしょに組むとよいレシピ

くわしい手順と紙(このサイトの教材)

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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