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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
段階4・覚える(5つの段階のうち)

本文の伝言ゲーム本文の1文を覚えて、列のうしろへささやきで伝え、最後の人が黒板に書く

準備なし(列の先頭の人に、教科書の行を指で示す)

この活動の流れ合計10分(目安 10分)
  1. 決まりを示し、1回目3分
  2. 2回目・3回目(文を替える)4分
  3. 黒板の文と本文を比べる2分
  4. 全員で正しい文を言う1分

生徒にはこう言って始める

仕掛けと本物にする一手とは

“Remember one sentence and whisper it to the next person. The last person writes it on the board. Will it stay the same?”

1文を覚えて、うしろの人にささやく。最後の人が黒板に書く。同じ文のまま届く?

生徒が乗る仕掛け挑む
列の最後で黒板に書かれた文と本文を比べる。どこで変わったかを列でたどると、落ちやすい語が見えてくる
本物にする一手場面
最後の人は、聞いた内容を電話の伝言メモ(To・From・Message)に書く。To と From は先生が先頭の人に渡しておく。英語の伝言を受けて書く場面になる
本文の伝言ゲーム|教科書の1文を覚えて、列のうしろへささやきで伝え、最後の人が黒板に書く。英語の授業で本文を使う伝言ゲームのやり方とルール(教科書本文の活動 #10)YouTubeで開く
ほかの活動の回は、YouTube の再生リスト「教科書本文の活動」で

ねらい

伝言ゲームは、言葉を順にささやいて伝え、最後にどう変わったかを見る遊びです。本文の伝言ゲームでは、教科書の1文を列の先頭の人が覚え、うしろの人へ順にささやきで伝えて、最後の人が黒板に書きます。

1文を正確に伝えるには、まず自分が正確に覚えなければなりません。ささやき声は相手にしか聞こえないので、1語ずつはっきり言う必要があります。聞く側が聞き返せるのは1回だけ。最後の人は、聞いた音を文字にします。覚える・言う・聞く・書くが、1文の中で順に起きます。

ゲームとしてのおもしろさは、最後に書かれた文が本文とどれだけ違うかにあります。違った所を列でたどると、どこで変わったかが分かります。変わりやすいのは、has kept の has や it・them のような、文の形を作る語です。頭文字だけ本文で丸がつきやすい語と同じで、本文を覚えるときに落としやすい所が、ゲームの結果として目に見えます。

手順

  1. 本文を音読で練習し、ふつうに読めるようになってから置きます。列(5〜7人)ごとに行います。列の先頭の人以外は、教科書を閉じます。
  2. 決まりを示します。ささやくのは1回だけ、聞き返しは Sorry? の1回だけ。最後の人は、聞いた文を黒板に書きます。
  3. 先生が列の先頭の人に、教科書の行を指で示します。先頭の人は10秒見て覚え、教科書を閉じてから、うしろの人にささやきます。列ごとに違う文にします。
  4. 最後の人が黒板に書いたら、全員で本文と比べます。本文どおりなら3点、意味が同じなら1点です。違った所を列の中でたどり、どこで変わったかを確かめます。
  5. 先頭の人を交代して、2回目・3回目をします。最後に、黒板の文を全員で正しく言い直します。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
始めるときRemember the sentence. Whisper it to the next person.
決まりを示すときYou can say "Sorry?" only once.
比べるときIs it the same as the text? Where did it change?
最後にLet's say all the sentences correctly together.

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)My Grandmother's Notebookスピーチ・手紙・中3程度・全10行(全文で約123語)
  1. Do you have something special? For me, it is this notebook.
  2. My grandmother gave it to me last summer.
  3. She lives alone in a small town by the sea.
  4. She has kept a diary for fifty years.
  5. She doesn't write about big things. She writes about the weather, the flowers in her garden, and the dinner she cooked.
  6. One night, she showed me her old diaries. I found my name on many pages.
  7. “Haruto called today.” “Haruto is ten today.”
  8. I was surprised. I didn't know she wrote about me.
  9. The next morning, she gave me this notebook. “Write three lines every night,” she said.
  10. I have written in it every night since then. Small things become special when we write them down.

このスピーチで、お題にしやすい文と、伝わるうちに変わりやすい形の例です。

お題の文変わりやすい形変わった所
She has kept a diary for fifty years.(4行目)She kept a diary for fifteen years.has が落ちる・fifty と fifteen
My grandmother gave it to me last summer.(2行目)My grandmother gave me last summer.it と to が落ちる
I found my name on many pages.(6行目)I found my name in many pages.on と in
Small things become special when we write them down.(10行目)Small things become special when we write down.them が落ちる

4行目は、fifty と fifteen の聞き分けが入るので、点が割れやすい文です。数は意味を大きく変えるので、「意味が同じ」の1点にも入りません。比べるときに「fifty と fifteen は、どこの音が違う?」と聞くと、強く読む所の違い(FIF-ty と fif-TEEN)に話が広がります。has だけが落ちた形(She kept a diary for fifty years.)を「意味が同じ」の1点にするかは、先に決めておきます。has が落ちると、今も続けているという意味が消えるからです。

2行目は it と to、10行目は them が落ちやすい文です。どれも意味の上では小さな語ですが、落とすと文として成り立ちません。gave me last summer では、何をくれたのかが消えます。落ちた語を黒板で丸で囲み、全員でその語を入れて言い直すと、文の形が戻ります。

お題には、7〜10語の文が向いています。短すぎると変わる所がなく、長すぎると覚えきれずに崩れて、何が落ちやすいのかが見えなくなります。

変化をつける

  • やさしくする: 先頭の人に、文を書いたカードを渡してもよいことにします。2〜3語のかたまり(for fifty years)から始めて、慣れたら1文にします。
  • 直す人を置く: 列の真ん中の人だけ、教科書を開いて確かめてよいことにします。その人は、変わっていたら直してから次へ伝えます。どこで直すのがよいかを、列で相談させます。
  • むずかしくする: 聞き返しの Sorry? をなしにし、先頭の人が見る時間を5秒にします。
  • 伝言メモにする: 最後の人は、聞いた内容を電話の伝言メモ(To・From・Message)の形で書きます。To と From は、先生が先頭の人に渡しておきます。Message の欄には、聞いた文をそのまま書いても、自分の言葉にしてもよいことにします。英語の伝言を受けて書く、実際にある場面の練習になります。
  • 高校では: 2文のつながり(理由の文と結果の文)をお題にします。最後の人は、2文の関係が保たれているかも確かめます。

つまずきと手当て

  • ささやき声が聞こえない: 列の人どうしの間をつめ、口を相手の耳の近くにさせます。教室がにぎやかなら、列を2つに分けて短くします。
  • わざと変えて笑いを取る生徒がいる: 点は「本文どおり」と「意味が同じ」にしかつかない、と決めておきます。違った所をたどると、どこで変わったかが分かるので、わざと変えると列のみんなが点を失います。
  • 最後の人が書けない: 書くのがむずかしい生徒が最後になったら、1つ前の人と相談して書いてよいことにします。

出どころ

言葉を順にささやいて伝え、最後にどう変わったかを楽しむ伝言ゲームは、子どもの遊びとして広く知られています(英語では Telephone などと呼ばれます)。英語の授業でも、語や文を覚えて伝える活動として使われてきました。この活動の、本文の行を10秒見て覚える決まり、点のつけ方、見本の変わりやすい形の表は、このサイトで作ったものです。

公開 2026-10-29・更新 2026-10-30

この活動を授業で使う

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このページの流れ・手順・先生の英語・つまずきの手当てを、A4 の1枚にまとめたものです。

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くわしい手順と紙(このサイトの教材)

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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