三単現の肯定文が言えるようになった次の時間、疑問文と否定文で教室はもう一度ゆれます。Does she likes cats? と s を残す生徒、He don't play soccer. と don't のままの生徒、Yes, she is. と be動詞で答える生徒が、同じクラスにいます。どれも、does と doesn't が出たら動詞の s がそちらへ移る、というつながりが見えていない誤りです。この授業案は、だれかへのプレゼントを4つの候補から決めるクイズで、Does ~? の質問と答えを18組聞かせます。No が聞こえるたびに候補が1つ消えるので、生徒は否定の答えを本気で聞きます。そのあとで「drinks の s は、どこへ行った?」と問います。
この教材で解決できる悩み
- 三単現の肯定文はできたのに、疑問文で Does she likes ~? と s が残る
- 否定文で He don't ~. が出る、She doesn't likes ~. と s が二重になる
- Does ~? と聞かれて Yes, she is. や Yes, she likes. と答える
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(Here We Go! 1 Unit 6/NEW HORIZON 1 Unit 5/NEW CROWN 1 Lesson 5/SUNSHINE 1 Program 5 ほか) |
| 文法項目 | 三人称単数現在の疑問文・否定文(Does ~? / Yes, ~ does. / No, ~ doesn't. / doesn't +動詞の原形) |
| 形式 | 授業案A4・3ページ |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | 印刷のみ(投影版を使う場合はプロジェクタ)・メモ用の小さな紙(1人1枚) |
授業の流れ(50分)
導入: プレゼント作戦会議クイズ(15分)
クラスでだれかにプレゼントを贈る、という設定です。その人をよく知る先生への質問と答えを1組ずつ聞いて、黒板の4つの候補(投影版なら画面のいちばん下)から1つに決めます。1問目は ALT の Green 先生の誕生日です。
- Does she drink coffee? — No, she doesn't.
- Does she play soccer? — No, she doesn't. She doesn't like sports.
- Does she eat sweets? — No, she doesn't. But she has three cats!
候補は a coffee mug / chocolate / a soccer ball / a cat calendar。1組目で1つ消えても候補は3つ、2組目で2つ、3組目の But she has three cats! でねこのカレンダーに決まります——この勾配がクイズの生命線なので、組の順番は入れかえないでください。以降は職場体験でお世話になったパン屋さん、留学生の Liam、友だちのケンのおばあちゃん、部活を引退する先輩と進み、最後は先生本人です。18組のうち No が11組。Liam のおはしのように Yes なのに消える組(もう持っている)もあるので、答えのあとの1文まで聞かないと決められません。
正解のたびに、Guess! Does she like natto? のように、その人についての Does ~? を1つ生徒に向け、Yes, she does. / No, she doesn't. の形で予想を言わせます。板書は2列にして、左に聞こえた質問(Does she drink coffee?)、右に聞こえた否定の文(She doesn't like sports.)を書きためていきます。
気づき: s はどこへ行った?(8分)
板書の左右から1組を選び、She drinks tea. を上に足して、She drinks tea. / Does she drink coffee? / She doesn't drink coffee. の3行にします。「drinks の s は、どこへ行った?」と問います。does と doesn't の中に入ったので、あとの動詞は s のない形にもどる——これが生徒の言葉で出るまで待ちます。4問目の She doesn't have a smartphone. を指さし、has も doesn't のあとでは have にもどることを確かめます。Yes, she is. と答えた生徒がいたら、質問の頭の Does を指さして「does で聞かれたら does で返す」。最後に、クイズの途中で出た Does she likes ~? を板書し、「s が2つ。どちらを消す?」と聞いて likes の s を消させます。
展開: ペアでプレゼント作戦会議(15分)
1人1枚のメモに、プレゼントを贈りたい人(家の人・友だち・先生・有名人・アニメのキャラクター)を1人決めて書き、下の8つの質問に○×をつけます。相手には見せません。
| プレゼント | 決め手になる質問 | プレゼント | 決め手になる質問 |
|---|---|---|---|
| a soccer ball | Does he / she play soccer? | a manga | Does he / she read manga? |
| a coffee mug | Does he / she drink coffee? | chocolate | Does he / she eat sweets? |
| a cat calendar | Does he / she have a cat? | headphones | Does he / she listen to music? |
| a cookbook | Does he / she cook? | a sports towel | Does he / she run? |
答える側が This is for my sister. のように相手を言ってから、聞く側の質問は4回まで。答える側は Yes, she does. / No, she doesn't. のあとに、もう1文足します(No, she doesn't. She drinks tea.)。4回聞いたら How about a ~? と贈り物を1つ提案し、メモで○がついていれば Perfect!、×なら Sorry. She doesn't ~. と返します。交代して2回戦。
8つは全部聞けないので、どれを聞くかを考えます。答える側の「もう1文」がヒントになるので、No の答えも最後まで聞く理由があります。相手だけが知っている情報を質問で聞き出す、インフォメーションギャップの活動です。机間では、Does のあとの動詞に s が残っていないか、No のあとの doesn't が don't になっていないかを聞き取ります。
出口: 贈り物を決めた理由を3文で(8分)
ペアの相手の人について、~ doesn't ~. / ~ ~s ~. / How about ~? の3文を書きます(Aya's sister doesn't drink coffee. She listens to music every day. How about headphones?)。机間で見るのは3つです——doesn't のあとの原形(She doesn't drinks ~.)、ふつうの文の s(She listen to ~.)、2文目からの主語(Aya's sister → She)。書けた3文はメモごと回収し、次の時間に2〜3枚読み上げます。
まとめ(4分)
次の時間は教科書の本文から Does と doesn't を探し、あとの動詞に s がないことを確かめる、と予告して終わります。
定着・受験への接続
板書の2列(Does ~? / ~ doesn't ~.)は、2学期中間テストの「Do と Does の使い分け」「否定文への書きかえ」の形そのものです。中1の三単現の疑問文・否定文のまちがいは、does と doesn't のあとの動詞に s が残ることに集まります。今日の3文をこの点検に使ってください。
肯定文の導入は『この人だれ?ヒミツの紹介クイズ』授業案です。練習は三単現の定着ドリルと『友だち紹介インタビュー』ワークシート、10分で確かめるなら三単現の10分小テスト、活用は友だち・家族しょうかいへ続きます。テストでは中1・2学期中間テスト発展版(Does he ~? に答える統合問題)が、今日の質問と答えの形をそのまま測ります。Premium ではうわさの転校生ファイル(情報を持ち寄って話す)と三単現の使い分けワークシートに続きます。
投影版パワーポイント(Premium)
この授業案には、導入15分の「プレゼント作戦会議」クイズをそのまま投影できるパワーポイント(全27枚)が付属します。候補は画面のいちばん下に4つの札で並び、進めるたびに質問と答えが1組ずつ増え、もう1回で答えの贈り物と Guess! Does ~? がめくれます。発表者ノートには候補の消え方と、1問目・6問目の差し替え方を書いています。ダウンロードはPremiumのファイルです。
